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  • 2026/10/14
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親子で参戦の山根 涼がダッシュ鋭くシリーズで初優勝

10月11日、ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズ第2戦が岡山国際サーキットで開催されました。エントリー24台のNDシリーズクラスでは父親とともに参戦中の288号車の山根 涼が本日の主役。5月の開幕戦で2位となり、3位の山根正和と親子ダブルポディウムで話題を呼びましたが、今回は2番グリッドからの逆転でシリーズ初優勝を達成。開幕戦ウイナーの菊川和真も2位となり、タイトル争いが白熱してきました。

この週末の岡山地方は“晴れの国”に相応しい青空に恵まれました。今回のエントリーは44台フルグリッドの満員御礼。NDシリーズクラスが24台、NDクラブマンクラスが20台という内訳です。実は西日本シリーズでは初めて締め切り前に定員に達したとのこと。これを受けて次戦からはシリーズとクラブマンを独立して開催することが発表されています。
7時15分からのブリーフィングではいつものように、今回初参加のルーキーたちが紹介されました。写真左からクラブマンクラスの118号車・柏木大地、197号車・森田真一、225号車・服部将成の3名です。広島から参加の柏木は「4輪の公式戦も岡山のコースも初めてなので、よろしくお願いします」と挨拶。森田は「愛媛から参りました。30年前にカートで1回出ただけで4輪のレースは初めてです」とのこと。愛知県からの服部は「初参加で、遅くて迷惑かけますが、余裕がありませんので」と心境を語ってくれました。もちろん先輩たちから、温かい拍手で歓迎されました。以下、ここからはシリーズクラスを中心にレポートします。
公式予選は8時25分からの15分間。日陰のピットガレージで計測した気温は22.1℃で湿度は51%。路面温度は3カ所のデータが表示されますが22.4〜25.2℃で始まりました。ところが、ほぼ全車がコースに出てアタックに入った3分30秒過ぎに、リボルバーコーナー先でクラブマンクラスの201号車がコースアウト。グラベルの中で動けなくなったため赤旗が出され、予選が一時中断となりました。オフィシャルが迅速に救出して残り11分で予選が再開すると、1分58秒219で暫定トップに立ったのは33号車の彦森大雅でした。これに開幕戦優勝の185号車の菊川和真が1分58秒275、同じく2位の山根 涼が1分58秒481で続きます。
と、ここで菊川に続いて3番目のタイムとなる1分58秒292を叩き出したのは、開幕戦はクラブマンで優勝した231号車の水岡勇喜。さらに同じく開幕戦はクラブマンで2位となった92号車の山本 慧が1分58秒595で暫定5位というタイムを記録します。ちなみに水岡は今回シリーズクラスにエントリーしていますが、山本は引き続きクラブマンクラスへの参戦です。
そして短期決戦となった予選の終盤にも動きがありました。まずは菊川が1分58秒121をアタック2周目に記録して暫定トップの座を奪いますが、残り4分あたりに山根 涼が1分57秒979で逆転。いよいよ57秒台での戦いになりました。そして最後にあっと驚かせてくれたのが水岡で、叩き出したタイムが1分57秒926。菊川もチェッカーと同時に1分57秒984まで削り込みますが及びません。
整理するとポールポジションは水岡で、山根もフロントローを獲得。続いて菊川と彦森が前述のタイムでグリッド2列目を獲得。さらに119号車の宮川優一が1分58秒417で5番手、106号車の村上元気が1分58秒444で6番手となり、ここまでが入賞圏内で決勝をスタートします。

決勝レースの直前は気温24.0℃と湿度49%をピットで同様に計測。路面温度は35.9〜37.6℃まで上昇しました。予定よりわずかに遅れて進行し、オールレッドの10灯シグナルが消えてスタートしたのが11時56分。8ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まりました。
ポールポジションの水岡のスタートは今ひとつ。一方で2番グリッドの山根は鋭く加速して、1コーナー進入の手前で悠々と先頭に立ちます。3番グリッドの菊川も序盤からプッシュして1周目のアトウッドで2位に上がりますが、今日の水岡はバックストレートの伸びに一日の長があった模様で、ヘアピンで再逆転。山根→水岡→菊川の順でオープニングラップを戻ってきました。以下、4位には6番グリッドだった村上がジャンプアップ。5位には宮川、6位には4番グリッドだった彦森が2つポジションを落として通過します。
2周目の上位6台は順位の変動こそありませんでしたが、まだ僅差の接近戦が続きます。7位には11番グリッドだった88号車の本多永一が浮上してきます。3周目に入ると先頭の山根が少しリードを広げる一方で、水岡以下の2位グループのバトルが激しくなります。5位を走る宮川がこの決勝レースの最速ラップ1分59秒012を刻んだのはこの周でした。さらに4周目の1コーナー進入で菊川が水岡のインに飛び込んで2位と3位が逆転。同じ周のアトウッドコーナーでは村上も水岡に襲いかかって抜き去ります。つまり山根→菊川→村上→水岡→宮川→彦森という順番で4周目を通過します。
中でも特に村上から宮川までの3台の間隔が狭く、緊張感が高まります。5周目は水岡が村上の前に一度出たのですが、コース後半のダブルヘアピンで事件が起きました。まずは村上が宮川に対してマナー違反を犯して(後に黒白旗が提示)、その影響もあって宮川が前を走る水岡に追突という事態を招きました。宮川は大きく順位を落とし(さらに競技結果に5秒加算)、水岡は無念のリタイア。この結果、5周目を終えてトップ2台に続いたのが村上。さらに4位の彦森の後方には本多が浮上し、6位には9番グリッドだった183号車の岩崎 魁という順になりました。
5周目と6周目には山根と菊川のギャップは1秒以上と、もはや勝負あったかと思わせましたが、開幕戦ウイナーの菊川がここから一段ギアを上げます。ファイナルラップに0.821秒差で突入すると、さらに加速。最後は0.259秒差まで接近しますが、逆転はなりませんでした。さらに激しかったのが時としてサイド・バイ・サイドになった村上と彦森の3位争い。最後は0.170秒差となりますが、村上が表彰台に滑り込むことに成功します。以下、5位に最多勝記録を持つベテランの本多、6位に岩崎が入賞となりました。

シリーズ初優勝の山根 涼は今回も父上と参戦。ふたりともクラブマンでは優勝を経験し、シリーズでも表彰台に立っていますが、優勝は涼が先に達成。「今日は父親からも“よくやった”と褒められて、少し親孝行できたかなと思います。ただ逃げ切るつもりで飛ばしたら、最後はタイヤが厳しくなりました。プレッシャーにも弱いので、もっとメンタルを鍛えます」と勝っても謙虚に振り返りました。

なおクラブマンクラスは予選でもライバルを圧倒した92号車の山本 慧が悠々と逃げ切って、総合でも8位という健闘を見せました。激戦の2位争いを制したのは246号車の鈴木雄大で、3位には188号車の佐藤俊介が開幕戦に続いて2戦連続でポディウムに登壇。以下は4位に124号車の松田友明、5位に64号車の矢野龍成、6位に初参加の森田が食い込むことに成功しています。

正式表彰式には岡山国際サーキットの秋山雄亮代表取締役社長が来場。「当サーキットをご愛用いただき、ありがとうございます。このレースは自分もいつも楽しく拝見しています」と挨拶。さらに入賞者全員にトロフィーなどを授与するプレゼンターも務めていただきました。また今回、通算10年シーズンかつ30戦以上に出場したドライバーを対象にした「Great Party Racer賞」が、110号車の末金孝夫に贈られました。西日本シリーズを主戦場にするドライバーとしては、昨年の本多永一に続いての受賞となります。

この第2戦の結果、西日本シリーズのランキングは菊川と山根 涼が(優勝と2位が1回ずつの)38ポイントの同点でトップに並びました。そして11月29日の日曜日には第3戦と最終の第4戦がダブルヘッダーで開催されます。特に第3戦はジャパンツアーシリーズとのダブルタイトルです。なおパーティレースの次の戦いは、11月15日の日曜日に茨城県の筑波サーキットで開催される東日本シリーズの最終・第4戦となります。


Text by T.Ishida
Photos by B-Sports/T.Ishida

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