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日本国内レース

  • 2024/05/15
  • JRC

JRC Rd.4 JN-5クラス河本拓哉は無念のリタイア

2024年JAF全日本ラリー選手権第4戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」が、5月10日(金)〜12日(日)の日程で、京都府京丹後市の京都府丹後文化会館を拠点に開催されました。第3戦を終え、JN-5クラスのシリーズランキングトップの座で出場した河本拓哉/有川大輔(デミオ15MB)は、ラリー初日のSS1でガードレールにヒットし、大きくタイムロス。初日のステージは走り切りましたが、マシンに損傷があったためにラリー2日目の出走を断念し、無念のリタイアとなりました。


丹後半島を南北に縦断する延長約50kmの丹後縦貫林道を舞台とする第4戦は、当初SS総距離が100km(12SS)を超えるラリーを予定していましたが、ラリー開催までにリエゾン区間で住民から競技車の通過に関して同意を得ることができず、予定していた1本の林道ステージを走行することを断念。急遽コースとアイテナリーの変更を行い、SS総距離61.88km(8SS)のラリーとして開催されました。

さらに、ラリー初日のSS3で競技車が走行中に山林火災が発生。火災を発見して停止した8号車のクルーと後続の9号車、10号車、11号車のクルーが車載消火器で初期消火を行いましたが火の勢いは収まらず、消防車が出動することとなりました。その後、山林火災は無事鎮火しましたが、現場検証のためにレグ2で同ステージを走行するSS6とSS8がキャンセルとなり、SS総距離は40.34kmに短縮され、競技は計6SSで戦われることとなりました。

SSの総距離が50kmに満たないため、全日本ラリー選手権としては2009年の第4戦福島以来、ポイント係数が0.8となる今回のラリーには、オープンクラスを含め76台がエントリー。そのうち、JN-5クラスに河本拓哉/有川大輔(デミオ15MB)、東隆弥/大橋正典(デミオ15C)、山中健志郎/鷹巣恵鈴(デミオ15MB)の3台のマツダ車が出場しています。


天候と路面コンディションは、ラリー初日の11日(土)は晴天に恵まれドライ路面となりましたが、ラリー2日目の12日(日)は朝から曇天となり、いつ雨が降り出してもおかしくない状況。2本のSSが設定されていましたが、JN-5クラスが走行する頃には雨が降り出し、ウエットコンディションとなりました。

開幕戦2位、第2戦優勝、第3戦2位の好成績を挙げ、この第4戦をシリーズランキングトップで迎えたJN-5クラスの河本/有川は、オープニングのSS1でガードレールにフロントをヒットさせ、トップから17.2秒差のクラス11番手と出遅れてしまいます。その後、SS2ではクラス5番手、サービスでマシンを修復した後のSS4でもクラス7番手とペースが上がらず、ラリー初日をトップから40.5秒差のクラス8番手で折り返します。

「シリーズを考えると、ここで諦めずに少しでも上位に食い込んでポイントを加算したい」という河本でしたが、ラリー2日目にパルクフェルメから車両を出す際に、フロントガラスのひび割れを発見。ガードレールにヒットした際に破損した前照灯も完全には修復されておらず、リエゾン区間を走行する際の道交法の観点からラリー2日目の出走を断念し、リタイアを決意することとなりました。

昨年のラリー丹後でJN-4クラス3位に入賞している東/大橋は、2021年以来3年ぶりにデミオ15Cでの出場となりました。レグ1をクラス7番手で折り返した東/大橋は、巻き返しを狙ったラリー2日目のオープニングとなるSS5でリタイア。今年のラリー丹後では、結果を残すことができませんでした。

全日本ラリーにスポット参戦するほか、WRCラリージャパンやAPRCラリー北海道など豊富な経験を持つ山中/鷹巣は、リタイア続出となり荒れた展開となったラリーを慎重に走行。ウエットコンディションの2日目もしっかりと走り切り、クラス11位で完走を果たしました。


JN-5クラスリタイア/河本拓哉コメント

「SS1は全然なんでもないところでガードレールにぶつけてしまいました。2日目は、パルクフェルメからクルマを出す時にフロントガラスのひび割れを見つけたので、このままではリエゾン区間で道交法違反になる可能性があったので、リタイアすることを決断しました。不完全燃焼で残念なラリーでしたが、他の選手から道が広いステージの走り方やペースノートノ作り方をレクチャーしていただき、自分自身の改善点を見つけることができました。次戦に繋げていければと思います」


JN5クラスリタイア/東隆弥

「デミオに乗るのは2021年以来で、セットアップやクルマに慣れようとしているうちに、ラリーが終わってしまったような感じです。デミオは素直な操縦性が好きなので、もう少し上位で争えるように頑張らなくてはいけませんね。今年はカムイとハイランドにも出場を予定しています。JN-5クラスは速いドライバーが多いですが、次は表彰台を狙えるようにしっかりとセットアップしてこようと思います」


JN-5クラス11位/山中健志郎

「デミオはデザインが好きで、2017年からずっと乗り続けています。特にラリー車に仕上げた時のスタイルが格好いいですよね(笑)。リタイア車が多く、荒れた展開のラリーでしたが、とにかく無事にゴールを目指そうと走りました。最後まで走り切ることができ、本当に楽しいラリーでした」


ドライバーを支える先輩コ・ドライバー
昨年の全日本ラリー選手権第4戦久万高原から、河本拓哉のコ・ドライバーを努める有川大輔。九州地区を拠点に活躍する有川は、初めて出場した久万高原で、全日本初優勝を獲得します。
学生時代、大学自動車部で河本の1年先輩の有川は、河本から「ぜひ、僕の横に乗って下さい」とオファーを受け、全日本に出場することを決めたといいます。
「当時、3月まで仕事で北海道にいて、九州に戻ってからすぐ河本くんから連絡が来ました。コ・ドライバーの経験は、学生の時から先輩の横に乗っていたりしてそれなりの経験はあったのですが、まさか初めて出場した全日本(昨年の久万高原)で優勝できるとは思ってもいませんでした」という。
その有川に、助手席から感じる今シーズンの河本の進化を聞いてみました。
「昨年は、上位に入賞できた時も上位陣にトラブルがあったりして、正直棚ぼた的な要素もあったと思うんです。でも、今年はドライビングの技術的な面はもちろん、精神的に強くなったと思います」と有川。
「河本くんは、走っている時と走っていない時で、まったく性格が変わるんです。走っていない時は、なんだか根拠がない余裕を醸し出して飄々としているんですが(笑)、走ったあとはいつも疲れ切っていて、全力を出し切っているんだなということを感じています」と、ドライバーを讃えます。
有川は、「河本くんが大きく進化したのが、昨年の最終戦ハイランドマスターズ」だと言います。「松倉さんと大倉さんという二強に対して、どう戦っていくかが僕たちの仮題だったんですけど、ハイランドマスターズでは速さに加えて安定感が増してきたと思います」と有川。その成果もあって、今シーズンは棚ぼたではなく、速さと安定感で上位陣と真っ向勝負ができているというわけです。コ・ドライバーとしても、「組むドライバーに対して、最適なタイミングでのペースノートのリーディングを心掛けています」という有川。28歳の河本と、29歳の有川が、タイトル獲得に向けて後半戦もチャンピオン獲得の経験が豊富な上位陣に真剣勝負を挑んでいきます。

Text&Photo by CINQ LLC

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