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  • 2019/05/30
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ロードスター・パーティレースⅢ東日本シリーズ第2戦NDシリーズは出来が今季初優勝

日本列島が記録的な猛暑を記録した5月26日、茨城県の筑波サーキットではロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第2戦が行われました。激戦のNDシリーズは78号車の出来利弘が予選2番手から逆転して今季初優勝を飾り、NCシリーズの86号車・井尻薫はライバルを圧倒する走りで堂々の2連勝。NDクラブマンも123号車・泉多美宏が2連勝を飾っています。


予選・決勝とも4組に分割された開幕戦とは異なり、第2戦はNCシリーズとNDクラブマンの混走、NDシリーズの2レースが行われます。NCシリーズとNDクラブマンの予選は、NCシリーズ15台、NDクラブマン13台で、8時20分にスタート。15分間の短期決戦です。今回パーティレースに初出場したNCシリーズの163号車・毛利章彦、NDクラブマンの126号車・塚本明善と198号車・山口聡の3名も、これに挑みました。

最初のアタックでNCシリーズの196号車・田口諭史が1分9秒714をマーク。この日のコンディションを考えると、かなりの好タイムです。優勝経験のある15号車の亀山晃代が1分10秒147、同じく74号車・入江直が1分10秒198と、この日はNCの実力者たちにも10秒の壁が高く立ちはだかります。しかし、プロとして活躍する86号車の井尻薫だけは別次元のアタックを披露。1分9秒577であっさりトップに立ちます。入江の後ろに1分10秒295で前年王者の7号車・佐久間行雄、最後の最後に1分10秒385を叩き出した69号車・橋本悠亮、1分10秒693の3号車・三谷貴一郎が続き、ここまでは全車がNCシリーズです。

NDクラブマンの予選では。開幕戦ウイナーの123号車・泉多美宏が妙技を見せました。トラフィックから抜け出すべく、一度ピットロードを通過し、事実上のファーストアタックで1分10秒707を叩き出します。これで総合8番手と、NCシリーズの中に割って入ります。3台のNCを挟んでのクラス2番手は197号車・根本智文でタイムは1分11秒148、同じく3台を挟んでのクラス3番手は198号車・山口聡で1分11秒772。このあたりではストレートが速いNC勢と錯綜することは避けられず、決勝では冷静な対応が求められます。以下、NDクラブマンの予選上位には101号車・緒方克明、18号車・坂井孝郎、42号車・小林浩暢と続きます。


NDシリーズの予選もオンタイムの9時5分頃のスタート。こちらも15分間で、25台の争いです。アタック1周目で121号車・河村恭平が1分10秒635をマーク。以下5台が1分10秒台を記録する大接戦で、2号車・市川彰が10秒678、71号車・登坂紀が10秒699と僅差で続けば、128号車・小川勉が10秒957、63号車・荒牧和敬の10秒978、103号車・松尾康博の10秒985と、ほとんど差がありません。一方、開幕戦のポールシッター、78号車の出来利弘は唯一尻上がりにペースを上げ、アタック5周目に1分10秒655まで刻みますが、河村には一歩届きません。また開幕戦で優勝した28号車・冨林勇佑は大苦戦。ベストタイムは1分11秒252で予選12番手に沈みました。


NCシリーズとNDクラブマン混走の第1レース決勝は11時53分に始まりました。グリッド上位を占めたNCシリーズ勢ですが、シグナルがレッドのうちに2番グリッドの田口がタイヤを動かしてしまいます。それでもポールの井尻はスタートダッシュを決め、後続を引き離して1コーナーに消えていきました。さらに4番グリッドの入江が3番グリッドの亀山を抜いてオープニングラップで3位に浮上。さらに7番グリッドの三谷が2台をパスして5位にジャンプアップし、佐久間、橋本と続きます。

一方、総合8番手でNDクラブマンのトップだった泉は、後続のNCシリーズ勢3台に先行を許しますが、同じクラスの2番手だった根本との間にもNCシリーズの1台を挟んでいたので、背後を脅かされることはありません。根本もクラブマン3番手の山口との間に、NCシリーズ勢が数台いるという状況です。

序盤の戦いでは、逃げる井尻を田口が必死で追いかける一方、後方集団のバトルが激化。3周目には前年王者の佐久間が三谷を抜き返して、4番手に浮上します。田口にはピットスルーのペナルティのボードが出されますが、残念ながら気づいた時にはすでに失格の判定がくだされていました。これで井尻は完全に一人旅状態となり、2番手も入江がほぼ単独走行に。亀山と佐久間の3位争いだけが最終ラップまで続きましたが、逆転はなりませんでした。以下、5位の三谷、6位の橋本までが入賞です。

NDクラブマンの上位3台は、最後までNCシリーズ勢を挟んでの走行だったためバトルには至らず、そのまま泉、根本、山口がポディウムに立ちます。山口はデビュー戦での快挙となりました。以下、4位の47号車・関裕、5位の小林、6位の緒方までが入賞です。この4位から6位の3台は最後まで1秒以内の団子状態で、バトルを楽しんだ決勝レースとなりました。

井尻は「スタートはまずまずでしたが、田口さんが速くて、もしフライングがなければ危なかったかもしれませんね。タイヤもブレーキも水温も全部厳しくなりましたが、なんとか逃げきれました」と振り返ります。泉は「リスクを避けて、NCの方には前に行ってもらいました。ちょうどいい居場所が見つかったので、よかったです」とのことでした。


NDシリーズの決勝は13時12分にスタート。ここで鮮やかなクラッチミートからホールショットを奪ったのが2番グリッドの出来。一方、ポールの河村はホイールスピンさせてしまい、2番手に後退します。さらに3番グリッドの市川は挙動を乱し、4番グリッドの登坂は後続の小川に接触された影響で順位を落とします。オープニングラップは3位に小川、4位に6番グリッドからスタートした荒牧、そして市川、登坂という順位で通過します。

出来と河村が序盤は接近戦を演じる一方で、3番手以下とは少し離れる展開になりますが、5周目に市川が再び姿勢を乱して単独スピン。これで登坂が5番手、松尾が6番手に上がります。中盤にかけて徐々に各車の間隔が広がり、最後はまた接近したものの、上位陣の順位に変動はありません。出来がポールスタートから逆転された開幕戦の借りを返すカタチで15ラップを逃げ切って今シーズンの初優勝を果たし、河村もシリーズ戦では初の表彰台に立ちました。

3番手でフィニッシュした小川はペナルティで後退し、3位には今年から参戦の荒牧が初めてのメダル獲得。以下4位の登坂、5位の松尾、6位の84号車・荒川高生までが入賞しました。荒川も今年の初参戦組です。開幕戦優勝の冨林は追い上げますが7位まで、同じく開幕戦3位の16号車・上田純司も10位という不本意な結果となりました。

出来は「フォーメーションラップの時に路面コンディションを確認して、少し回転を上げたら今までで最高に近いスタートができました。このシリーズの皆さんは本当にレベルが高くて、きっと10人以上の方がいつ勝っても不思議じゃないと思うので、後半戦に向けては自分も進化できるように精進します」と謙虚に語りました。まさに出来のコメント通り、開幕戦で表彰台に立った2名が入賞をも逃すというNDシリーズは群雄割拠で、後半戦でも激戦は必至でしょう。

ただ開幕戦は70台を超える全車が接触なしで終わりましたが、第2戦は大きなクラッシュこそなかったものの、残念ながら接触のため5名がシリーズポイントを得られませんでした。これからの季節は厳しいコンディションとなりますが、パーティレーサーの皆さんにはぜひクールでフェアなバトルを期待したいと思います。


ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦は、少しインターバルが空いて9月7日の開催です。またパーティレースの次の戦いは6月30日、岡山国際サーキットで西日本シリーズの第2戦が行われます。


Text & Photos by B-SPORTS

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