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日本国内レース

  • 2022/10/18
  • S-Tai

S耐岡山、村上モータースが久しぶりのポールトゥウィン

10月15日〜16日、岡山国際サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第5戦「スーパー耐久レースin岡山」(3時間)が開催され、ST-5クラスは、88号車の村上モータースロードスター(村上博幸/太田達也/山谷直樹)が優勝、72号車のOHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)が2位表彰台に上がりました。

いよいよシリーズ後半戦を迎えたS耐。残すところあと2戦となりました。第5戦を終了した時点では、17号車 TEAM NOPRO デミオディーゼル(吉岡一成/大谷飛雄/手塚祐弥/野上敏彦)がランキングトップ、0.5ポイント差で2番手に72号車ロードスター、さらに104号車ヒロマツデミオ2(吉田綜一郎/佐々木孝太/妹尾智充)、66号車odula TONE MOTULロードスター(武地孝幸/貫戸幸星/猪股京介)、FITが僅差で争っており、この岡山大会は最終戦の鈴鹿に向けて重要な1戦。レースは、Gr.1とGr.2の2グループ制で行われ、マツダ車の参加するST-5クラス、ST-QクラスはGr.2に含まれます。最大の参加台数となるST-5クラス14台のうち、マツダ車は9台を占めています。 

予選では、金曜の練習走行からトップタイムを記録していた88号車ロードスターが、ポールポジションを獲得。村上モータースとしてはホームコースとなる岡山国際サーキット。なんとしても勝ちたいという強い思いがあった中での予選でした。88号車には、昨年のST-5クラスチャンピオンドライバーのひとりでもある太田達也がチームへ加わっています。2番手には65号車のodula TONE HERO’Sロードスター(外園秋一郎/有岡綾平/青合正博)、3番手に50号車のLOVEDRIVE RACING(村松浩之/篠田義仁/伊橋勲/藤井順子)、4番手に104号車デミオが続きます。

爽やかな秋晴れとなった翌日。メインスタンド裏でのメーカー共同のカーボンニュートラル展示エリアでは、初公開となったCX-60 PHEV(参考出品:欧州仕様車)や、バイオディーゼル燃料を使用したCX-5やパネル展示が行われる中、Gr.2 決勝レースは日曜日の午前8時30分からレースがスタート。ローリングスタートに向けてのフォーメーションラップ中、アクシデントのあった車両回収のために4周のエクストラフォーメーションラップが追加され、レースは5周目からのスタートとなりました。88号車は順調にスタート決め、その後方では65号車、104号車、FITの3台が順位を入れ替えながらクリーンなバトルを展開します。その後、88号車は一旦順位を落とし、65号車とFITがトップ争いを繰り広げました。レース開始から約1時間が経過した頃、全車が50km/h制限となるFCY(フルコースイエロー)、その後作業が長引き、セーフティカー先導によるSC(セーフティカーラン)へ。FCYからSCへ切り替わったタイミングでは、他クラスも含めて多くのマシンがピットイン。ピットレーンは一気に慌ただしくなります。
レースが残り約30分となり、再びトップに出た88号車、2番手の72号車は最後のピットインをこなしていきます。104号車デミオは白煙が出るトラブルが発生し、ピットへ入れての作業を余儀なくされます。素早くメカニックが修理し、残り15分のタイミングでコースへ復帰しました。

11時30分、チェッカーフラッグが振られ88号車がトップチェッカーを受けます。2位となった72号車は、ポイントランキングではトップとなり、シリーズチャンピオンへ王手となります。4位には66号車、5位に65号車のOVER DRIVEの2台が、TEAM NOPROの17号車(吉岡一成/大谷飛雄/手塚祐弥/野上敏彦)はSCのタイミイングに泣かされ7位。2戦目となる12号車の倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(杉野治彦/樋口紀行/前田育男)は8位、37号車のTEAM NOPRO(野上達也/加藤芳皓/尾崎俊介)は11位、終盤トラブルのあった104号車は13位で完走を果たしています。50号車は、スタート直後のアクシデントでリタイアとなりました。 村上モータースチーム代表の村上博幸は、「久しぶりの優勝で、まずは結果が出たことをすごく嬉しく思います。怪我で乗れなかったSUGO戦などの時期に、足りないことが客観的に見えてきた気がします。そこから、もてぎに向けて組み立て、岡山でしっかりと仕上げることができました。岡山に向けて、やりたいことを試させてくれたメカニックの皆さん、太田選手、山谷選手、チームみんなの力で勝つことができたと思っています。鈴鹿もこの勢いで表彰台へ上がりたいです」、と久しぶりに手にした勝利を嬉しそうに語っています。

なお、自動車メーカーの実証実験の場であるST-Qクラスに参戦している55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊)は89周を走行し、ノントラブルで完走を果たしました。チーム代表の前田育男は、「昨年、MAZDA SPIRIT RACINGとして、デミオのバイオディーゼルで初参戦して丁度1年。MAZDA2 Bio conceptは、ここまでの時間でチームもマシンも仕上がってきたのを感じます。私自身は、パーティレースで走ったことある岡山で、今回久しぶりにロードスターに乗りました。パーティレースでは自分との戦いでしたが、耐久はチームワークが大切になるのが大きな違いだと改めて思います。次戦の鈴鹿もぜひ足を運んでください」、と語っています。

2022年S耐第6戦岡山3時間レース記録動画 (YouTube 7’02”)

Text and Photos by MZRacing

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