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  • 2023/12/19
  • OTHER(日本)

GOODYEAR Dream Cup 2023 ロードスターかく戦えり

12月16日(土)、富士スピードウェイにてGOODYEAR Dream Cup 2023が開催され、今年から出場が可能となったND型ロードスターが6台出場。冬の富士を舞台に、総出場台数63台による6時間もの熱いバトルが繰り広げられました。


GOODYEAR Dream Cup 2023は2011年に第1回が開催されたレースで、その始まりは当時のヴィッツレースにエントリーしていた参加者らの発案によって、各シリーズ戦が終了し、サーキットのスケジュールが空いて予約が取りやすい12月に1日楽しめるレースを開催しようと始まったレースです。よって参加車は、現TGRヤリスカップに出場している車両がメインで35台、同CVT車が6台、富士チャンピオンレース(以下FCR)のヴィッツクラス出場車両が9台、これにGR86/BRZレース出場車が5台、FCRの86/BRZクラスが2台、そしてFCR ロードスター1.5チャレンジクラス規定に合致するロードスター6台となっています。この競技はJAF公認のナンバー付車両によるレースで、主な競技規則を上げるとレースは6時間、ドライバーは4名までが登録可能、給油はGR86系が1回25リットル、その他は20リットルまで給油が可能、給油は全てBパドック内のスタンドで行い、燃料補給を含むピットインでは1回7分の停止が義務付けられています。また、公式車検終了後に燃料給油口は封印され、そのまま予選を走り、決勝レースもスタート後65分間は給油不可となっています。これらの規則により、レース中の作戦は燃費とラップタイムのバランスに加え、燃料補給もスタンドの混雑具合によって給油に掛かる時間が変わってくるため、運も味方につける必要もありそうです。


この日は季節外れの暖かさとなり気温は18度。更に南西の風によって体感温度も上昇、パドックでは半袖姿の人も見受けられました。さて、今回出場したロードスターは6台。FCR参加車が3台、パーティレース(以下PR)参加車が3台で、当然ながら全車初出場なので、レース戦略を立てるためのデータは皆無。まさに手探り状態での出場です。あるチームスタッフは、「まったくデータがないので、他のチームさんと情報共有しながら、さてさてどうしようかといった状況です。このレースに出場する事も急に決まったのでバタバタでしたね。今回はデータ収集をメインにしながら、ところどころであれこれとチャレンジしつつ、ここぞというところで勝負してみようかと。楽しみたいですね」と語っていました。


この日の競技スケジュールは7:50から予選がスタート。ロードスタークラスは8:02から僅か8分間のみでした。こそして予選後、10:20にローリングスタートによって決勝レースが始まります。ラップタイムが早いのはGR86/BRZ、続いて86/BRZ、ヤリスの順で、同じ1.5リットルながら、ロードスターはヤリス勢のトップクラスよりやや遅いタイムで周回する形となりました。そんな中、21号車がスタート後30分程のタイミングで右リヤサスペンションに原因不明のトラブルが発生、その対処に時間を要し、序盤からトップに16周の遅れと勝負権を失ってしまいます。トップ争いはPRの69号車と28号車、これにFCRの90号車が絡む争いとなります。そしてレースも終盤を迎える15時頃から天気予報とおりに雨が降り始め、路面はすぐにフルウェットの状態に。ロードスターの指定タイヤはBS製「アドレナリン」で、これはメディア対抗4時間レースでは実績がありますが、6時間レースは誰しもが未経験。規則上タイヤ交換は自由となっていますが、各チームとも無交換を選択しているため、無理はできない状況。雨によるラップタイムダウンと燃費の計算により、各チームとも急遽作戦を練り直します。しかし、残り30分を切った頃にSC(セーフティカー)が導入され、これでまた燃費計算も変わってしまう事に。結果、ロードスタークラス優勝は69号車、2位90号車、3位28号車がポディウムフィニッシュを飾りました。


クラス優勝 総合13位 69号車 酒井 仁さん

「実は来年からS耐のクラス5にロードスターでエントリーする予定です。今回はそのよい練習になると思っての参加です。このレースではロードスターのポテンシャルと過去のヤリスやヴィッツのデータから推察してある程度の作戦は立てましたが、思った通りにはなりませんね。途中から燃費は捨てて、速さメインにしました。結果雨とSCに助けられた感はありますが、とてもよい経験になりました」


クラス2位 総合17位 90号車 山本 謙悟さん

「概ね予定通りに進んでいて、おぼろげながら優勝も見えていたのですが、追突されてオレンジボールを出されてしまったのが痛かったですね。それを考えれば2位は良い結果だと思います。これだけの台数で走る6時間耐久レースはそう経験できないでのとても楽しかったです。来年ですか、もちろん出場する予定ですよ。FCRのエントラントにも声がけしないとね」


クラス3位 総合19位 28号車 ドライバー 関 豊さん

「このレースはとても面白いですね。燃費だけではなく速さもしっかり加味しないと良い結果に結びつかないです。今回、自分としてはクラス優勝を狙っていましたが、作戦ミスもあって目標には届きませんでした。来年こそはという気持ちです。6時間耐久というのは、スプリントレースには無いスキルがドライバーには求められます。63台ものクルマが一緒に走りますが、S耐とかに比べると各車のラップタイムが接近していて、たくさんの台数の中で争っている感が強いです。PRやFCRのエントラントには是非出場してほしいレースですね。僕は来年必ずエントリーしますので、一緒に競い合いましょう。ロードスターの台数が増えればもっと楽しくなりますよ」


MZRスタッフもGOODYEAR Dream Cup 2023の取材は初めてでしたが、富士SWと協力会社であるのトヨタカスタマイジング&ディベロップメントのスタッフの皆さん、マツダ/FCR/PR関係者の皆さん、そしてオフィシャルの皆さんら全員がこのレースを盛り上げて楽しもうという雰囲気が感じられました。それがロードスターエントラントにとってごく短い告知期間にも関わらず6台のエントリーが集まった要因なのだと感じました。2024年のGOODYEAR Dream Cupはロードスターの台数がグッと増え、よりコンペティティブな争いになる予感。開催がとても楽しみなレースとなりそうです。



Text by MZRacing, Photos by Takuto Nishio

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