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日本国内レース

  • 2024/04/23
  • S-Tai

S耐開幕戦は村上モータースがポールトゥウィン

4月20日〜21日、スポーツランドSUGO(宮城県)にて、ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE開幕戦「SUGOスーパー耐久4時間レース」が行われ、激戦区のST-5クラスでは88号車の「村上モータースMAZDAロードスター」(村上博幸/岡本大地/吉田綜一郎/植村真一)が優勝、65号車「odula TONE 制動屋ROADSTER」(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬)が2位、17号車「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が3位表彰台となり、マツダ車が開幕戦表彰台を独占しました。

ついに開幕を迎えた2024年のスーパー耐久シリーズ。今年も国内主要サーキットで、全7戦が行われます。舞台となる、スポーツランドSUGOでの開幕戦開催は、2013年以来11年ぶりです。マツダ車はST-5クラス、ST-4クラス、自動車メーカーの開発車両が参加するST-Qクラスの計3クラスにエントリーしています。

今回、大きな変更点として、使用するタイヤが昨年の最終戦で使用していたラジアルタイヤから、全クラスがスリックタイヤに統一となっています。また、レースの開催前に特別規則書が発行され、予選方式がノックアウト方式に変更となっています。マツダ車が最も多く参戦しているST-5クラスでは、全14台のうちAドライバー予選上位の7台が、Bドライバー予選でQ2Aグループ、それ以外がQ2Bグループの振り分けになります。ポールポジションを争う、Bドライバー予選のQ2Aグループでは、上位タイムの3名がST-5クラスのコースレコードを更新。中でも最速タイムを記録した、88号車の岡本大地が1’36.846の圧倒的な速さで、Aドライバーの村上とタイム合算の結果、88号車がポールポジションを獲得します。2番手には、27号車のメイプル広島レーシングMAZDAロードスター(杉野治彦/古谷悠河/樋口紀行)が続きました。このチームは、昨年のマツダのチャレンジプログラム卒業生である、杉野と樋口、そして広島を拠点にSUPER GTにも参戦している若手ドライバーの古谷悠河、広島トヨペットのメカニックがタッグを組んだチームです。

穏やかな晴れの下、決勝レースはクリーンなスタートで始まりました。序盤、27号車がトップの88号車に迫り、2周目にはST-5クラスのトップに立ちます。さらに、65号車も続いてポジションを上げ、27号車との先頭争いを展開。その後方では、120号車の倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/箕輪卓也/織田祥平/久米田昴)が3番手のポジションとなり、88号車とのバトルが続きます。
レースが間も無く2時間を経過しようとしたタイミングで他クラスでのアクシデントがあり、SC(セーフティカー)ランとなります。このSC中に、ピットに入り給油やドライバー交代を試みるチームが多く、上位争いに影響を与えました。88号車がコースに残る一方で、ピットインを試みた27号車、65号車はピットロードの出口が赤信号となり、コースになかなか戻ることができず、88号車が後続に対して1周の大きなリードを築く結果となります。2番手を27号車、3番手を65号車が走行。しかし、27号車は、その後ピット作業での違反行為によりペナルティを受け、順位を大幅に落としています。 大幅なリードを得た88号車は、トップでゴール。SCランを活用した戦略の変更で、2番手を走行していた17号車Mazda2は、レース終盤に65号車ロードスターの逆転を許したものの、若手の小西が3番手を守り切り表彰台を獲得しました。マツダのチャレンジプログラムで選ばれたドライバーが参加する120号車は、ファイナルラップでガス欠症状が発生。最終コーナーでマシンを止め、12位でレースを終えることとなりました。
5番手には、今年から参戦の76号車「PROGRESS高砂ロードスター」(阿野雅樹/加藤潤平/酒井仁/奈良敬志)、6番手は27号車ロードスター、8番手は37号車「DXLワコーズ☆パワーミネラルNOPROデミオ」(ジョニー小倉/川名賢/クーネル石井/加藤芳皓)となり、マツダ車は全車完走を果たしています。

12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/阪口良平/堤優威)と、55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」(寺川和紘/関豊/井尻薫)は、新デザインのリバリーとなっています。これまで12号車のガソリン代替カーボンニュートラル燃料を使用している12号車ロードスター(2.0L仕様)がホワイトのボディにオレンジのライン、バイオディーゼル燃料を使用している55号車Mazda3はホワイトのボディにグリーンのラインとなっていた2台は、グレーを基調として、オレンジのラインで統一されています。また12号車では、マツダの社員開発ドライバー川田浩史が、S耐デビュー戦を迎えました。「台数も多く、色々なクルマやドライバーが一緒に走っているので、他のクルマがどんなコーナリング、ブレーキングするのか、最初は気にしながら走りました。安定したタイムを刻むことができた点は良かったと思います」、と走行後にコメントしています。55号車は、予選のスタート時に電気系通信トラブルがあり一時出走できなかったものの、原因を特定してQ2予選から出走。また、決勝レースでは、SCラン後のリスタートで、ヒヤリとする部分があったものの、井尻がなんとか踏ん張り、コースに復帰して走行を続けて完走を果たしました。

2日目に行われたGr.1のレースでは、ST-4クラスに66号車「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪俣京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁)がエントリー。参戦2年目となるロードスターRFは、タイヤサイズの変更などがあったものの、燃費の良さと速さを身につけています。ST−4クラスは、ライバル勢が少しずつ抜けていく過酷なレースとなるなか無事に完走。昨年の富士24時間レースの2位以来、久しぶりの3位表彰台獲得となりました。

S耐、5月に富士スピードウェイでの公式テストを挟んだのち、次戦はいよいよ富士24時間レースが、5月24日〜26日に行われます。

Text & Photos by MZRacing

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