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日本国内レース

  • 2021/05/24
  • S-Tai

富士24時間レースはOVER DRIVEがワンツーフィニッシュ

5月20日〜22日、富士スピードウェイにてスーパー耐久シリーズ第3戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」が開催され、ST-5クラスにおいて、#456 odula Star5 Roadster(橋本陸/貫戸幸星/大崎達也/小原康二/勝木祟文/加賀美綾佑)が初優勝、#66 odula TONE MOTULロードスター(武地孝幸/太田達也/大野尊久/猪股京介/外園秋一郎/HIROBON)が2位、#88村上モータース(村上博幸/雨宮恵司/中島保典/谷川達也/山谷直樹)が3位表彰台となりました。本24時間レースにおけるマツダ車の優勝は4年連続となります。

予選が行われる金曜日は、朝から非常に強い雨がサーキットに降っていました。12時から予定されていた公式予選は、悪天候によりディレイ。その後も天候の回復は見込めず、15時10分に予選の中止がアナウンスされました。決勝のスターティンググリッドについては、シリーズランキングで決定することになります。これにより、ST-5クラスのポイントリーダー、#66 がポールポジションからのスタートとなります。2番手には#456 がスタートし、OVER DRIVEの2台が上位グリッドを独占します。3番手からは、#103 HM RACERS(佐々木孝太/吉田綜一郎/妹尾智充/大崎怒悟/吉田隆ノ介)のヒロマツデミオマツダ2。4番手に富士24時間2連覇の経験がある#88。5番手からは#72NATSロードスター(金井亮忠/猪爪杏奈/岡原達也/松尾康博/窪田俊浩/大阪八郎)、6番手からは昨年優勝した#37 NOPROデミオSKY-D(井尻薫/吉岡一成/関豊/野上達也/山本浩朗)がスタートとなります。また、今回のレースから#17 NOPROデミオSKY-D(大谷飛雄/井上雅貴/野上敏彦/加藤芳皓/上松淳一/西澤嗣哲)は、ディーゼルのデミオにスイッチ。新しいホワイト基調のリバリーでレースに臨みました。

土曜日の決勝レースのコンディションは曇り。冷たい空気がサーキットに流れ、雨が心配されました。今回の富士24時間レースでは、サポートレースとして、富士チャンピオンレースロードスターカップ第2戦が開催され、26台のロードスターが24時間のスーパー耐久決勝レース前のコースで熱いバトルを繰り広げていました。そして15時、シグナルがグリーンとなり、24時間の決勝レースはスタートします。天候は曇り、ドライコンディションでした。スタート後、#456、#72、#66の3台が激しいトップ争いを繰り広げます。しかし、その後抜けでた#456が1周リードして夜を迎えます。第2戦で初のポールポジションを獲得して、2位表彰台に上がるなど好調な流れで臨んだ#72は、深夜にファンベルトが切れるというトラブルが発生してストップ。これにより、全車が時速50kmに減速し追い抜き禁止となるフルコースコーション(FCY)が導入されました。学生たちの懸命な修理によって復帰するものの、上位争いからは離脱します。夜間の時間帯は、#17、#37の2台のデミオSKY-Dは安定した走りで4番手、5番手を走行します。大きくリードしていた#456は、深夜にペナルティストップ、その後のセーフティカー(SC)ランで#66に逆転を許します。朝を迎えた時点で、#66がトップを走行、その後ろを#456追う形となります。他クラスではトラブルや接触などのアクシデントの多く発生していましたが、マツダ車勢は全車無事に走り抜けて朝を迎えます。

その後、チェッカーまで#66と#456は追い越し、追い抜かれの一進一退の激しい攻防を繰り広げるもわずかに#456が前を走ります。少し離れて3番手には、#88が走行。ミスのない走りで着実にゴールを目指します。そのまま、2台はチェッカーを迎え、#456がリードを守ったまま24時間レースを完走し初優勝。#66は2位となりOVER DRIVEのピットは歓喜に包まれました。#88は3位でゴールし一昨年の2連覇以来、再び24時間レースの表彰台に上がりました。4位には#17、6位#37と昨年優勝のNOPROチームが続きます。7位には#72。3番手からスタートした#103は、電装系にトラブルに悩まされましたが、無事完走し、8位でレースを終えています。#78 LOVE DRIVE ロードスター(藤井順子/Jco IINUMA/木村貴洋/首藤哲也)は2日目の午前にアクシデントが発生しリタイア。#50 LOVE DRIVE ロードスター(山西康司/松村浩之/篠田義仁/畑享志)は10位完走を果たしています。

#456のチーム代表である高崎保浩さんは、「富士24時間はシリーズの中でもポイントがすごく多いレースなので、当初から狙っていたレースです。しかしまだレースは折り返し地点を迎えたところなので、この後も個性豊な、才能豊なドライバーたちと優勝目指して攻めたレースをしていきたいです」と優勝の喜びを噛みしめながらも、昨年惜しくも届かなかったシリーズチャンピオンを目指す強い思いを語ってくれました。ドライバーの橋本陸さんは、「正直この優勝は嬉しいです。まだ完璧とまでは言えませんが、チームが良いクルマを作ってくれたおかげで、僕たちドライバーもミスなくかんばれました。それでもタイヤがもつのか、ブレーキやミッションは大丈夫か、ヒヤヒヤしながら走りました」と喜びを語っています。

■動画レポート 以下のリンクからご覧ください。
2021年S耐第3戦 富士24時間レース記録動画 (YouTube 9’24”)

Text and Photos by MZRacing

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