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日本国内レース

  • 2022/05/12
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PRⅢジャパンツアー第2戦&東日本第1戦上田純司が筑波で初優勝を果たす

5月5日の「こどもの日」、21年目を迎えたロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが茨城県の筑波サーキットで開幕しました。今年から始まったジャパンツアーシリーズの第2戦を兼ねるNDシリーズには34台が参戦。波乱の決勝を制したのは16号車の上田純司でした。


ジャパンツアーシリーズ第2戦とダブルタイトルとなるNDシリーズには、筑波のフルグリッド(30台)を超える34台がエントリー。したがって予選もゼッケン順に振り分けた1組と2組に、17台ずつ分割して行われました。各組の上位10名までがシリーズの決勝に進出し、11位以下はボーナスレースの決勝に回ることに。

今回も初参加者が目白押しで、1組の1号車・SHUN/82号車・MU-CHAN/98号車・星野 丈の3選手、2組の89号車・鈴木大智/121号車・気仙直寛/197号車・荒川昴平の3選手の合計6名が、新しくパーティの仲間に加わりました。


1組の予選は7時30分からの15分間。開始時のコンディションは気温18.1℃、路面温度20.6℃、湿度71%。まずは合同テストでトップだった35号車の箕輪達也が1分10秒065でリーダーボードの最上段に躍り出ると、16号車の上田純司も1分10秒307で肉薄。上田はそのままアタックを続け、次の周に1分9秒977まで削って逆転。結局、このタイムを誰も上回れませんでした。

4月10日にSUGOで行われたジャパンツアーシリーズ開幕戦のウイナー、116号車の梅田 剛はやや遅れてコースイン。アタック2周目に1分10秒387を出しますが、この組では3番手に終わりました。さらに105号車の菅原達也が1分10秒463で4番手、27号車の田中祐也が1分10秒501で続き、前述のルーキーでは98号車・星野が1分10秒518の6番手と健闘しました。

予選2組は7時50分からの15分間。8時の段階では気温19.4℃、路面温度25.1℃、湿度66%と、わずか30分の間にコンディションが大きく変わっていました。タイムもやや伸び悩み、71号車の登坂 紀がアタック2周目に出した1分10秒610が最後までボード最上段に残りました。

これに続いたのが、103号車・松尾康博の1分10秒727と197号車・荒川の1分10秒742、さらに63号車・吉田恭将の1分10秒967でした。この3名は全員、アタック1周目にベストを記録。ちなみに荒川は紹介した通りのルーキー。以下、同じく初参加の89号車・鈴木がこの組の5番手。49号車の石川祥吾が6番手で続きました。


15ラップの決勝は、少し遅れて11時45分にスタートが切られました。この日の筑波はどんどん暑くなり、11時30分の段階では気温25.6℃、路面温度46.3℃、湿度41%となっていました。

筑波サーキットはスタート直後の1コーナーがかなりタイトなので、イン側のグリッド勢にとってはひとつ勝負のポイントになります。そのオープニングラップで、ポジションを守ったポールの上田に続いたのが3番グリッドの箕輪。さらに5番グリッドの梅田は2台をかわして3位にジャンプアップ。7 番グリッドだった菅原も1台を抜いて6位に浮上しました。逆に偶数グリッドの組は登坂が4位、松尾が5位、荒川は8位とポジションを落としてしまいました。

序盤の上位陣は接近戦を続けていましたが、3周目からは6位までの集団と、7位以下のグループが大きく離れていく展開に。中でもこの上位陣では箕輪の勢いがよく、4周目の後半から上田の背後に迫ってロックオンし、5周目の1コーナー進入でインから追い抜くことに成功しました。このあたりからは上位グループもタイヤなどが厳しくなってきた印象で、わずかずつだが各車の間隔が広がっていきます。

結局、6周目以降は上位グループに順位の変動はなく、箕輪→上田→梅田→登坂→松尾→菅原の順にチェッカーフラッグを受けました。ところが、トップが入れ替わる前の第2ヘアピンで箕輪が上田に接触してしまったことが「衝突行為」と判定され、競技結果から1周減算となりました。そのため優勝は上田となり、順位がひとりずつ繰り上がって、ライバルの猛追を凌ぎ切ったルーキーの荒川が6位に入賞となりました。

上田は「筑波は初優勝なので嬉しいです。接触は自分としてはレーシング・アクシデントと受け止めていましたし、相手の方も誠意ある対応でしたので、これからも切磋琢磨して戦いたいと思っています」と振り返った。またタイヤについては「以前のRE003に比べて“タレ”に強くなっているのを実感しています。走り初めから最後までの中間の領域が安定しているのも進化じゃないでしょうか」と、コメントしました。


各組の予選11位以下の14台で争ったNDシリーズのボーナスレースは、他に先駆けて9時49分にスタート。こちらはポールポジションからのスタートなった22号車の荒井彦幸が、15ラップ先のゴールまで先頭をキープ。2位の112号車・本山賢一郎、3位の69号車・相澤康介まではグリッド順の通りの結果で、ここまでに特別賞としてトロフィーが贈呈されました。


同日に行われました東日本NCシリーズ第1戦は、86号車・井尻 薫が15連勝を達成。NDクラブマン第1戦は、デビュー1周年の155号車の松原泰世がポールtoウインで優勝を果たしました。


なお、正式表彰式の前には、昨年の東日本シリーズ入賞者全員と、東日本NDシリーズ王者でもある南澤拓実の「マツダカップ」授賞式も行われました。さらにセレモニーの最後には、今回もNCシリーズで3位入賞と活躍した入江に対して、通算10シーズンかつ30戦以上のパーティレース公式戦出場者を讃える「Great Party Racer賞」が授与されました。


今季の東日本シリーズ第2戦は2週間と少しの間隔で、ここ筑波で5月22日に開催予定。またロードスター・パーティレースⅢの次の戦いは5月15日、スポーツランドSUGOで北日本シリーズの第2戦がスタンバイ。ちなみにジャパンツアーシリーズは7月3日のオートポリス(大分県)の第3戦まで、少しインターバルが開いています。



Text & Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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