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  • 2019/09/05
  • OTHER(日本)

富士チャンRSC第2戦で、5年ぶりの山内正義が復活の総合V!

2019年の富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)の第3戦が8月31〜9月1日の週末に開催され、1日にロードスターカップ(RSC)が行われました。総合優勝は5年ぶりのレース復活となった1.8クラスの777号車・山内正義。1.5チャレンジクラスの103号車・松尾康博と1.6クラスの76号車・辻本均は開幕から2連勝、2.0オープンクラスの1号車・高橋裕史は今季初優勝です。


年間6戦が開催される富士チャンですが、カテゴリーごとのシリーズはうち4戦で争います。全世代のナンバー付きのロードスターで争うRSCは今回第2戦を迎えました。エントリーは開幕戦の6クラス合計30台から、4クラス合計23台と少し寂しくなりました。というのも、1週間前にSUGOで東北ロードスターカップの120分耐久などがあり、1週間後に筑波でパーティレースが開催されます。連戦の強者もいますが、サンデーレーサーには少し厳しい日程だったかもしれません。

この週末の富士は曇りがちでしたが、路面はドライのまま。コースサイドにはトンボの大群が出現して、秋の訪れを感じさせます。RSCの予選は8時から20分間で行われました。タイヤが温まった頃の3周目、1.8クラスの山内が2分8秒676を叩き出して総合ポールの座を射止めます。この山内、2013年から年間シリーズとなった86/BRZのN1レースを4戦全勝で制した実績がありますが、2014年の86/BRZ開幕戦で5連勝を果たした後、サーキットから遠ざかっていました。

総合2番手は11号車の池島実紅で、タイムは2分9秒218。昨年は1.8クラスでデビューから3連勝し、最終戦もプロの松井孝允とRSC史に残るバトルを演じた前年王者ですが、今季は初参戦。以下、1.8クラスの84号車・大矢明夫と35号車・須藤裕輝までが2分9秒台で続きます。各クラスの予選トップは、2.0オープンクラスの高橋が2分10秒234で総合5位、1.6クラスの辻本が2分11秒077で総合9位、1.5チャレンジクラスの松尾が2分15秒837で総合15位でした。1.5オープンと2.0チャレンジの2クラスは今回不成立です。


11時14分から8周で争われた決勝では、最前列の2台で明暗が分かれました。ポールの山内は5年のブランクを感じさせないロケットスタートを決めましたが、池島は大矢に並びかけられて逆転を許します。池島は2周目に大矢を抜き返し、逃げる山内の追撃を開始。3周から5周目までは2秒台だったギャップを、6周目からは1秒台に縮めてファステストも叩き出しますが、わずか1.859秒及びませんでした。

なお、同じ1.8クラスで4番グリッドだった須藤はスタートでまさかの大失速。逆に予選ではクラス5番手だった91号車の神谷誠がジャンプアップします。さらに神谷は大矢にも追いつき、3周目には追い越してファイナルラップまでクラス3位を守りますが、最後の最後、大矢に再逆転を許し、0.569秒差の4位。山内は「以前もお世話になった佐藤商会の社長に誘っていただいて、またレースに戻ってこられました。感謝しかありません」と喜びを語りました。

1.8クラス集団の後方では、2.0オープンクラスのトップ争いも序盤は火花を散らします。開幕戦は新しいダンロップの指定タイヤとのマッチングに苦しんで3位に終わった高橋ですが、2年連続チャンピオンらしく今回は実力を発揮。一時は77号車の長岡哲也に背後まで迫られますが、そこから長岡がオーバーランを喫して勝負が決しました。高橋は「先週のSUGOではマイカーなのにチームで一番遅くて凹みましたが、今日は長岡さんと楽しくバトルできました」と振り返りました。

いつもはスロースターターで知られているのが、1.6クラスの辻本です。27号車の野木強や、今回欠場の53号車・水野寿通らに予選や決勝の序盤でリードを許す展開が珍しくなかったのですが、今回は盤石のレース運びを見せました。クラス2番手だった34号車・竹田幸一郎が野木とテールtoノーズ状態(最終的に0.650秒差)となったこともあって、4.306秒という十分なマージンを築いて開幕から2連勝。昨シーズンからは6連勝という快挙を達成しました。辻本は「今日は予選の途中で覚醒できたかもしれません。こうなったら、あと2回勝ちたいですね」と2年連続のパーフェクトに意欲を見せました。

今回も激しかったのが1.5チャレンジクラスのバトルです。予選クラストップの松尾と同2番手の32号車・原嶋昭弘は序盤から激戦を展開。2周目の最終コーナーからの立ち上がりで、松尾が3速から6速にシフトミスしたことで原嶋が前に出ますが、ストレートの加速は松尾に分がありました。5周目に逆転したあとは少しずつ差が開いて、松尾が2連勝を達成します。この2台のバトルに追いついたのが28号車の藤吉健一で、嬉しい初ポディウム獲得。規定により4位の20号車・五賀貴男までが入賞です。松尾は「9月は今日を入れて4戦、来週の筑波と富士(21日と23日)に出場予定です。前回より原嶋さんに迫られているので、自分も進歩しないといけませんね」と語りました。


次の富士チャン第4戦は9月21〜22日の開催で、マツダ車関連ではRSCの第3戦が21日、ロードスターN1の第2戦が22日に予定されています。なお23日の祝日には、ロードスター・パーティレースⅢの交流戦もここ富士で開催予定。多くのロードスターが集結する3連休となります。

●富士チャンピオンレース
http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html


Photos and Text by T.Ishida +1

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