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日本国内レース

  • 2023/06/14
  • JRC

JRC Rd.5丹後 第4戦優勝の河本拓哉/有川大輔がJN-5クラス6位に入賞

全日本ラリー選手権第5戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」が6月9日(金)〜11日(日)に京都府京丹後市周辺に開催され、デミオ15MBでJN-5クラスで出場した河本拓哉/有川大輔が、ドライ路面のレグ1をクラス5番手で折り返し、午前中のステージがウエット路面となったレグ2は、ウエット路面に苦戦を強いられ順位をひとつ落としたもののクラス6位に入賞しました。また、デミオ15MBで出場したRina Ito/松浦俊朗は、クラス9位で完走を果たしています。


今シーズンは全8戦が組まれている全日本ラリー選手権は、シリーズの後半戦となる第5戦を迎えました。

京丹後市の北東部に位置する丹後半島を尾根づたいに延長約50km縦貫する丹後半島縦貫林道を舞台とする今回のラリー。碇高原総合牧場からスイス村、世屋高原家族旅行村、日本三景の天橋立を横一線に眺めることができる展望台などの景勝地を駆け巡る丹後半島縦貫林道は、2017年10月に幅員の拡張工事やカーブを緩やかにしてガードレールや標識などの安全施設を設置するリフレッシュ工事が完了。全域にわたり整備されたスムーズな路面は、「走りやすくて攻めやすい」と選手たちからも好評です。レグ1が行われる10日(土)には、サービスを挟み3本の林道SSを2ループする6SSが設定。ラリー最終日のレグ2が行われる11日は、走行した2本の林道SSを逆方向に2回ずつ走る4SSと、新たに設定された林道SSを2回走る6SSの計12SSが設定されています。SSの総距離が117.36kmとなり、順位により獲得できるポイントの係数は1.2となります。


中部近畿ラリー選手権も併催された今回のラリーは、全日本ラリーの選手権クラスに54台、オープンクラスに13台、中部近畿ラリー選手権に19台の計86台がエントリー、全日本ラリー選手権のJN-5クラスに、2台のデミオ15MBが出場しています。

第4戦久万高原で全日本初優勝を飾った河本拓哉は、今回コ・ドライバーを有川大輔にスイッチしてエントリー。自身初のチャレンジとなるラリー丹後は、序盤に「ステージ全体がハイスピードなことと、路面温度が高くて慣れていないので、難しいです。側溝にホイールを当ててタイヤをパンクさせてしまったり、スピンしてバックギヤを使うステージもありました」とラリー序盤から苦戦。ラリー初日をクラス5番手で折り返します。

早朝からの雨が路面を濡らしたラリー2日目は、ウエット路面に苦しめられクラス6番手にポジションを落としますが、雨がやみドライ路面になるとともにペースをつかみ、クラス6位のポジションをキープしてフィニッシュ。表彰台は逃しましたが、シリーズポイントランキングでは順位をひとつあげ、3位に浮上しました。

また、第2戦新城ラリーではSS1でクラストップに立ちながらも無念のリタイアに終わったRina ITO/松浦俊朗が3戦ぶりにエントリー。ラリー初日のペースが上がらずクラス11番手と苦戦を強いられましたが、ラリー2日目は順位をひとつ上げ、クラス10位で完走を果たしました。


JN-5クラス6位河本拓哉コメント

「この第5戦まではウエット路面のラリーが多くてあまり気にならなかったのですが、今回ドライ路面を走ってみて、クルマが思ったよりも動きすぎると気づきました。まだまだドライ路面用のセッティングをうまく出せていないということですね。次戦からグラベルラウンドが続きますが、グラベルはダートトライアル場での走行経験があるくらいです。それでも、しっかりと準備して爪痕を残したいですね」


チーム一丸で若手を支援

今シーズンからドライバーとして全日本ラリーに参戦する河本拓哉は、2021年と22年の2シーズンは、九州の岡田孝一のコ・ドライバーとして全日本ラリーに出場していました。岡田は、12年から20年にかけて、デミオやデミオ15MBで全日本ラリーを戦ってきたベテランドライバーで、2015年にはデミオで全日本チャンピオンも獲得しています。


 現在、河本が全日本を走っているデミオ15MBは、元々は岡田が全日本ラリーに使用していた車両で、20年のシーズンオフに河本が譲り受けたものだそうです。


「彼(河本)を学生の頃から知っていて、3年前にクルマを譲ったのですが、すぐにひっくり返してしまい、お金がないものだから1年くらい修理にかかって、やっと今年走れるようになったというところです」と岡田。「その縁もあって、僕のコ・ドライバーをやってくれることになったのですが、その彼がドライバーとして全日本で優勝するというのは、僕もうれしいですね」と、河本の第4戦久万高原での全日本初優勝を自分のように喜んでいます。河本も、「岡田さんの横に乗る前にも自分自身でラリーに出場したことはありましたが、今思うとまったくのド素人でした(笑)。実戦を通じて、ドライビングのことはもちろん、ラリーのことに関していろいろなことを岡田さんから教わりました」と、岡田の存在が大きいといいます。

「私の横に乗ってペースノートを作っていた2年間が、おそらく無駄になっていなかったんじゃないかと思います。一緒にインカーの動画を見ながらやってきました。あとは本人の運転技術だけだと思っていましたが、久万高原であれだけ走れるのは素晴らしいと思いますし、逆に今回のラリーはドライ路面でなぜ上位陣のスピードについていけなかったのは、今後の課題だと思います。新城ラリーでは“新人らしい“クラッシュもしてしまいましたが(笑)、そういうことも含めて、これからも頑張ってほしいですね」とエールを送ります。


ラリー中のサービスなど、河本のラリーを支える九州のトクオ・ワークスは、河本や岡田のほかに、多くの選手が所属しているラリーチームです。岡田のほかに、全日本チャンピオンを獲得した経験を持つ選手も所属しています。

「ラリーに参戦し続けるのには、経済的な問題もあります。今回もチーム全員で協力して、彼(河本)ら若手の負担を少しでも軽くしてあげようとトクオ・ワークスの徳尾慶太郎社長が提案して、それなら私たちベテラン勢みんなで割り勘にして、サービスにかかる彼の負担をゼロにしようやということになりました。チーム一丸となって、若手を応援しようという気運は高いですね。やはり、それがないと参戦し続けるのは大変なので。それこそ、毎戦うん十万円にもなりますから」と岡田。若手ドライバーでもある河本の活躍は、多くのチーム関係者やベテラン勢が、しっかりとサポートしています。残り3戦、河本の活躍に期待がかかります。


グラベルラウンド初戦となる全日本ラリー第6戦「2023ARKラリー・カムイ」は、7月7日(金)〜9日(日)にかけて、北海道のニセコ町、倶知安町、真狩村、蘭越町周辺を舞台に開催されます。



Text & Photo by CINQ LLC

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