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日本国内レース

  • 2024/10/17
  • JDC

JDC Rd.8 PN1太田智喜が健闘するも0.054秒差の2位

今シーズンのシリーズ最終戦となる2024年全日本ダートトライアル選手権第8戦「DIRTTRIAL IN TAKATA」が、10月12日(土)〜13日(日)に広島県安芸高田市郊外のテクニックステージタカタで開催されました。逆転チャンピオン獲得には優勝が必須条件となるPN1クラスの太田智喜は、渾身の走りでフィニッシュするものの、トップから0.054秒差の2位でこの大会を終え、残念ながらシリーズチャンピオンを逃す結果となりました。


全日本ダートトライアル選手権の最終戦は、全国屈指のハイスピードコースを誇る広島県のテクニックステージタカタが舞台。今年の全日本開催に向け、ギャラリーコーナーや一昨年に増設した新コーナーなどコースの一部を改修し、よりハイスピードなコーナリングを可能としたコースは、シリーズの最終戦に相応しく、各クラスで0.1秒を競うよりエキサイティングな戦いが繰り広げられました。

4台のデミオ15MBが出場するPN1クラスは、第1ヒートで逆転チャンピオン獲得の可能性を残す太田智喜が、トップから0.102秒差の2番手に食い込んできます。逆転チャンピオンを獲得するためには、優勝が必須条件となるうえに、ライバル選手の順位次第という状態の太田ですが、最後まで逆転チャンピオン獲得の可能性はあきらめていません。

路面を覆う砂利が履け、ベストタイム更新ラッシュとなった第2ヒートは、新たなライバルがベストタイムを更新してトップに立ちますが、太田は第2ヒートも第1ヒートと同様に0.054秒差という僅差の2位でゴール。逆転チャンピオンの夢は潰えたものの、最終戦でもしっかりと2位表彰台を獲得する健闘をみせました。

そのほかのデミオ15MB勢は、深谷文彦が第2ヒートで追い上げ10位に入賞し、ポイントを獲得。第5戦切谷内で今季初優勝を挙げた本道治成は、第2ヒートのタイムが伸びず11位、今シーズンは開幕戦以来の出場となった天野佳則は、第2ヒートで1.691秒のタイムアップに成功しましたが、16位という結果となりました。


■PN1クラス2位/太田智喜コメント

「仮に今回優勝したとしても、ライバルの結果次第ではチャンピオンを獲れるかどうかという状態でしたが、最後まで諦めないで全力で攻めました。第1ヒートはミスがあったんですが、第2ヒートは自分の力を100%出し切ることができたと思うので、悔いはないです」


ベストを尽くす

シリーズランキング5位につける太田智喜は、結果次第では逆転チャンピオンの可能性を残し、シリーズ最終戦となる第8戦を迎えました。太田がチャンピオンを獲得するためには、この第8戦で優勝を獲得することが最低条件となりますが、ライバルたちの結果次第では優勝してもチャンピオンには届かないという厳しい状況ですが、太田は「もちろん、チャンピオンを獲ることは最後まで諦めてはいませんが、タイトル争いの結果はどうであれ、最終戦のタカタは、優勝でシーズンを締めくくりたいですね。いつもと同じく、目の前の1勝に全力を尽くします」と、最終戦の抱負を語ってくれました。

これまで太田は、この最終戦タカタラウンドでは、2021年から昨年にかけて3連覇と、圧倒的な強さを誇ってきました。

「タカタは自分を育ててくれたホームコースですから、誰よりも走り込んで来ているという自負があります。だからこそ、ここでは負けたくないという気持ちが強いですね」と太田。その太田が、今回のコースに対して「土曜日に行われた公開練習の慣熟歩行の時に気付いたんですが、今回の全日本開催に向けて、コースの一部に改修工事が入っていました。ギャラリーコーナーの土手の形が変わっていたり、一昨年に造設されたコースの一番奥の新コーナーの形状も、コースの奥側を削ったあとがありましたし、そのあと右側のコーナーも、以前よりも外側を削って、少しRも変わっているようでした。後半の下りから左に鋭角に曲がるコーナーも、外側が広めになっていたりと、今回のコースは走行ラインを全体的に広めに取れるような改修が、けっこうあちらこちらにありますね」と、今年のコースの印象を語ってくれました。

そのうえで太田は、「コーナーの進入ラインを少し広めに取れるようになっているのですが、デミオ15MBのようなPN1クラスの車両の場合、走行ラインを広げすぎても、結局パワーを食われてしまうことにもなるので、そのあたりの兼ね合いが難しいですね。公開練習ではアウト側を目一杯使ってコーナーに飛び込むドライバーも多かったのですが、僕は見た目にだまされずにコース真ん中の路面の良いところから最短距離でインを狙うという、いつもどおりの走りで攻めようと思っています」と、決勝に向けての抱負を語りました。

その決勝では、第1ヒートはトップから0.151秒差の2番手、第2ヒートでは0.054秒差の2番手と、僅差で目標だった優勝を逃す結果となりましたが、「特に第2ヒートは自分のなかでは100%を出し切ることができたと思うので、悔いはないです」と、晴れやかな表情で最終戦を締めくくりました。



Text&Photo by CINQ LLC

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