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日本国内レース

  • 2024/04/10
  • RPR

RPR北第1戦 4年ぶりの石谷豪志が超攻撃的な走りで3度目のV

4月6日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本NDシリーズが開幕しました。エントリーした13台の頂点に立ったのは118号車の石谷豪志。2020年の交流戦(富士)と東日本シリーズ第3戦で優勝したキャリアを持つ26歳の若武者が、久しぶりのパーティの舞台で見事に復活。予選3位からの逆転でトップチェッカーを達成しましたが、そこにはいくつものドラマが隠されていました。


北日本シリーズ第1戦は「MAZDA FAN FESTA 2024 IN TOHOKU」というファン感謝イベントの初日での開催となり、今年からお祭りを意味する“FESTA”が付いたことで各種プログラムが大幅にグレードアップ。朝一番のブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの久松忠輝マネージャーが登壇。「今日から2日間を皆さんも楽しんでください。また予選上位のドライバーの方にはイベントを盛り上げるため、グリッドまでのキッズ同乗にご協力をお願いします」と挨拶されました。


公式予選は10時10分からの15分間。遠く見える蔵王の山にはまだ雪が残っていましたが、本日のサーキットは青空の広がる絶好のコンディション。ピットで計測したデータは気温12℃、湿度67%、路面温度13.6℃となっていました。本日のパーティレースのピットは全車が最終コーナー寄りに位置するため、先頭でコースインしたマシンでも計測できるのが4分過ぎになります。そこでまず、トップに立ったのは118号車の石谷。1分47秒114をアタック1周目に記録しました。続いたのがベテラン、91号車の沢崎祐一で、こちらも1分47秒439をいきなり叩き出します。その後しばらく、この2台以外が48秒を切れない状態が続きました。

次にタイムが動き出したのが7分過ぎで、まずは2号車の関 豊が1分46秒536で、そして16号車の上田純司が1分46秒831と、一気に46秒台にブレークスルー。スーパー耐久ではマツダワークスのMAZDA3に乗る関と、2年連続でパーティレースの東日本シリーズを制している上田という実力者ふたりが最前列からスタートします。グリッド2列目は3先ほどのタイムで石谷と沢崎が獲得。そして5番手には28号車の普勝 崚が1分47秒559で、さらに6番手には31号車の和光博紀が1分47秒960で続きました。一方で、昨年の北日本チャンピオン、281号車の久米田 昴は1分49秒011で予選は10位という不本意な結果に終わりました。


決勝レースの直前のコンディションは気温13℃/湿度73%/路面温度28.4℃。この路面温度の急激な上昇が、パーティレーサーたちを苦しめることになりました。

ポールシッターの関が少し出遅れたように見えましたが、2番グリッドの上田が逆転するまでには至りません。逆に3番手からスタートした石谷は後続の選手たちをブロックするような状態で1コーナーへ進入。ここでの位置取りの内外の違いが、オープニングラップでの順位変動につながりました。まずは最終コーナーで少し姿勢を乱した上田に代わって、石谷が2位に浮上。4位と5位はグリッド通りで、沢崎と普勝。そして6位には8番グリッドだった121号車の巳ノ瀬健太が2台を抜いて上がってきました。

この上位争いは2周目以降も激しさを増します。特に勢いがよかったのは石谷でした。実は彼は2020年の交流戦(富士)と東日本シリーズ第3戦で優勝したキャリアの持ち主で、4年ぶりの参戦。先頭を行く百戦錬磨の関とのギャップは2周目が0.226秒で、3周目が0.218秒という超接近戦です。ところが、次の4周目の最終コーナーで、周回遅れのマシンがトップグループの前に出現。関と石谷、さらに上田の上位3台はアクセルを緩めて衝突を回避しました。と、再びアクセルを踏んで加速する時に有利になったのが上田。つまり前方2台分のスリップストリームをもらったために、一番アウト側から一気に先頭に浮上。2番手にも石谷が上がって、関は3位にドロップしてしまいます。

さらに6周目の1コーナーから勝負をかけたのが石谷でした。先頭の上田のインから並べかけ、3コーナーの進入でアウト側からノーズを前に出すことに成功し、ついに先頭に立ちます。さらに関も上田に襲いかかり、7周目には2位まで挽回しますが、この周回で石谷のリードが2.217秒に拡大。逆に関は、いつのまにか後方に迫ってきた同じチームの普勝への防御で精一杯になってしまいました。ここから終盤にかけても順位が変動し、上田は一時5位まで順位を落としてしまいます。

そして、7周目から先頭だけは石谷の独走状態となり、最後は3.967秒という十分なマージンを築いてチェッカーを受けました。さらに関と普勝というチームメイトが暫定の表彰台に登壇。以下、上田と沢崎、序盤の出遅れを挽回した和光までが入賞かと思われました。ところが、普勝のマシンが再車検で不合格(キャンバー角度違反)となって上田以下が繰り上がり、6位入賞は71号車の登坂 紀となりました。

石谷は「4年ぶりのパーティレースでまた優勝できて嬉しいです。実はSUGOを走るのは2回目ですが、決勝を走っている途中でSPと最終コーナーは自分が速いことがわかったので、うまくアジャストできました」と振り返りました。

なお、出走5台のNDクラブマンクラスを制したのは23号車の荒川 豊。一昨年はこの北日本と東日本で合計3回の優勝を果たしている実力者です。ただ昨年は一度もポディウムの頂点に立てませんでしたが、その鬱憤を晴らすような圧倒的な勝利でした。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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