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日本国内レース

  • 2020/11/24
  • OTHER(日本)

#55人馬一体アカデミーの寺川がIPS GENクラスで優勝

11月23日(祝)に、富士スピードウェイにてインタープロトシリーズ第3ラウンドが開催され、ジェントルマンレースに出場した55号車「マツダ人馬一体ドライビングアカデミー」を駆る寺川和絋がジェントルマンクラスで優勝。ルーキーイヤーながら、実力の高さを証明しました。

この日の富士スピードウェイは初冬ながらポカポカと暖かい一日となりました。7月の第2ラウンド鈴鹿戦から4ヶ月のインターバルを経て、ドライバーたちも久々のレースを待ちわびていたことでしょう。マツダ人馬一体ドライビングアカデミー号の寺川は、マツダ(株)車両開発本部自動車試験場付けの開発ドライバーであり、今年からこのインタープロトシリーズに参戦しているルーキードライバーです。この日朝8時から行われた練習走行で、寺川はいきなりトップタイムをマーク。「コンディションがよく、気持ちよく走れました。良い一日になりそうです」と語っていました。

20分間の公式予選では、途中一時赤旗が提示されセッションは中断されましたが、寺川は終盤に自己ベストを更新し、ジェントルマンクラスのコースレコードを塗り替えました。その時点でエキスパートクラスを含めてトップとなるものの、最終ラップにエキスパートクラスの44号車山口達雄がそれを0.1秒上回り、寺川は惜しくもポールポジションを逃しています。それでもフロントロウスタートなので逆転は十分可能です。続いて行われたプロフェッショナルクラスの予選では、寺川のパートナーである関口雄飛も2番手タイムを出し、揃って2番グリッドからレースをスタートすることになりました。

午前11時55分からのジェントルマンレース決勝レース1回目では、寺川は山口の背後につけ、オーバーテイクのチャンスを待ちますが、3周目の100Rコーナーで寺川のイン側に入っていた前年チャンピオンの32号車永井秀貴(E)に接触してスピン。7位にまで後退します。「山口さんのことばかり見ていて、インに入ってきた永井さんの位置が見えておらず、彼の左前輪に接触してしまいました。僕はスピンしてもそのまま走り出せましたが、永井さんのクルマはダメージが大きかったようです。申し訳ないことをしました」と寺川は反省しきり。レース中に白黒旗(警告フラッグ)が提示されています。その後、寺川は6位(ジェントルマンクラス3位)に上がり、6周目のチェッカードフラッグを受けました。直後にスタートした8周の第2レースは、オープニングラップの最終コーナーで6位からひとつ順位を上げ、前を行くエキスパートの3号車FLYING RAT(E)とバトルを展開。競いながら、終盤に入ると2台そろって前走の96号車末永一範(GEN)を捉え、さらにトップを走る山口がスローダウンしたことで、FLYING RATが総合2位、寺川がそれに続きました。ストレートエンドとダンロップコーナー入り口で毎周寺川が仕掛けるものの、その都度FLYING RATはブロックして逆転を許さず、37号車大蔵峰樹(E)、FLYING RAT、寺川の順でチェッカーを受けることに。これによって寺川は、ジェントルマンクラスの優勝を確定しています。

プロフェッショナルレースでは、関口が第1レース、第2レースともに危なげない走りで2位をキープ。表彰台に上がっています。関口に寺川の走りを聞くと、「寺川さんはとっても上手なドライバーです。少しずつ細かいところを詰めていけば、より速くなるでしょう」との返答が返ってきました。寺川は、「予選ではポールこそ逃しましたが、今回の目標だった1分46秒台が達成できました。レースではまさに経験不足で総合優勝を逃したと思います。また、永井さんには大変ご迷惑をかけました。次回こそは、クリーンな走りで総合優勝を目指したいです」と話してくれました。

2020年インタープロトシリーズ最終ラウンドは、来年1月30日に同じ富士スピードウェイで開催されることになっています。

Text and Photos by MZRacing

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