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  • 2018/06/22
  • OTHER(日本)

新たなトップガン、マツダの虫谷泰典が2位表彰台をゲット!

人馬一体のロゴが刻まれたソウルレッドの55号車が、今年も富士スピードウェイのインタープロトシリーズ(以下IPS)に挑戦します。IPSはプロとアマチュアがコンビを組んで2日間で4回の決勝レースを争いますが、アマに今年からマツダ開発ドライバーの虫谷泰典が抜擢され、第2戦では2位入賞という見事な結果を残しました。

55号車の挑戦は2016年から。マツダの社内テストドライバーで最高ランクに属するトップガンの佐藤政宏が、広島出身のプロドライバー、桧井保孝とコンビを組みました。マツダの藤原清志専務執行役員の「社内テストドライバーの人材育成のため、トップガンの力量を競争や緊張の中で引き上げる」という、鶴の一声で始まったプロジェクトでした。2年目となる昨シーズンは、プロに新進気鋭の山下健太を迎えて、佐藤もアマのトップレベルに成長。優勝こそなりませんでしたが、2位に2回入賞するなど、レーシングドライバーとして確実な成長を見せました。山下も第3戦と第4戦が行われた週末に大活躍。予選5位から計画通りに第3戦で3位に浮上し、3番手スタートとなった第4戦で優勝という、プロにふさわしい仕事ぶりを見せました。

そして今シーズン、佐藤の代わりに参戦するのは虫谷泰典。車両開発本部の上席エンジニアとして、開発現場のリーダーを務める現役トップガン。さらに新旧の市販車両を低速で走らせて違いを実感させるなど、新世代マツダの「走りの味」の進化を社内外にデモンストレーションする重要な責務も担当しています。今年の開幕戦は、6月16日と17日の2日間での開催。多忙な虫谷は練習わずか3回で本番となり、まだサーキットでの走行を手の内には入れられません。16日の予選は総合8位(ジェントルマンクラスで5位)に終わります。プロクラスの山下も、予選は今ひとつの5番手となりました。

16日に唯一行われた決勝は、ジェントルマンの第1戦。なんと今年から22周の途中でピットインして、プロドライバーと交代する方式に変更されました。デビュー戦の虫谷は14周目のヘアピンで後続車に追突されて大きく順位を落とし、最後は山下が周回遅れの最下位でゴールします。レース後に調べると、アップライトの交換が必要なほどのダメージでした。17日のジェントルマンの第2戦は、前日の第1戦の結果がグリッドとなるため、55号車は最後尾で9時3分にスタート。わずか10周の短い戦いでしたが、虫谷はすぐ前を走る37号車を射程にとらえます。何度かの攻防の末に、1コーナー進入でパッシングに成功して、ジェントルマンクラスでは4番目にチェッカーを受けました。ところが、クラス2番手と3番手でゴールした2台が、黄旗区間での追い越し違反を犯していることが発覚し、早くも暫定表彰式の段階で虫谷が2位で表彰されることになりました。虫谷は、「今日の2位は棚ボタで喜べませんね。まだ皆さんより1周で1秒遅いので、次までには追い付きたいです。自分としては勝ち負けより、レースという戦いの場と、山下さんのようなプロに学ぶという経験を大事に積んでいきたいです」と語っています。

一方、14時18分からのプロクラスの第1戦決勝は、8周の超スプリント決戦。山下は意表を突くようなレース運びでロニー・クインタレッリと坪井翔をオーバーテイク。見事に3位入賞を果たしました。しかしながら、続く14時40分からの第2戦の決勝では、1コーナーの進入で3ワイドになったところで挟み撃ちに遭ってストップ。残念ながらリタイアとなりました。虫谷について山下は「今日が4回目とは思えない走りだと思います。ただボトムスピードなど、経験を積まないと克服できない要素もあるので、一緒に練習して速くなっていただきたいです」とコメントしました。

富士スピードウェイを舞台に年間4ラウンドで行われるIPS。次なる戦いは約2カ月のインターバルののち、8月25日から26日にかけての週末に開催される、第3戦と第4戦となります。

●インタープロトシリーズ

Photos and Text by T. Ishida +1

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