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日本国内レース

  • 2023/09/01
  • JGC

JGC Rd.7菅生 PN2は川北が連勝、タイトル争いは川北と小野の対決に

8月26日(土)〜27日(日)に宮城県柴田郡村田町郊外の「スポーツランドSUGO 国際西コース」で全日本ジムカーナ選手権第7戦が開催されました。川北忠、小野圭一、小林規敏がタイトルを争うPN2クラスは、第6戦を制した川北が連勝。小林が2位、小野が3位に入賞し、チャンピオン候補は川北と小野の2名に絞られることとなりました。また、PN3クラスではユウが今季5勝目を獲得。満点チャンピオンにあと1勝まで迫りました。


今年は全9戦が組まれていた全日本ジムカーナは、第8戦に予定されていた九州の恋の浦ラウンドが会場閉鎖により中止を発表したため、今回の第7戦を含めて残り2戦となります。第7戦の会場となるスポーツランドSUGO 国際西コースには、全クラス合わせて116台がエントリー。そのうちマツダ車は27台が出場しています。

2019年以来、4年ぶりの全日本開催となったスポーツランドSUGO 国際西コースは、国際公認格式のカートコースとして、数々のカートレースが開催されているコースです。ハイスピードとテクニカルな部分を兼ね備えているうえに、最大縦断勾配が5%、最大横断勾配が3%という、高低差とコーナーの傾斜が大きな特徴となっています。今回は、このカートコースを3カ所のショートカットシケインで繋ぎ、前半に270度、ゴール前に180度のパイロンターンが設置されるレイアウトが採用されました。

川北忠と小野圭一、小林規敏の3名が2勝ずつで迎えたロードスターワンメイク状態のPN1クラスは、川北が第1ヒートでクラス唯一となる1分22秒台のタイムをたたき出し、今季3勝目を獲得。2位には、後半セクションで追い上げたものの、前半セクションでわずかに遅れた小林が入賞。一方、小野は後半セクションでのタイムが伸びず、小林に0.198秒差の3位でゴールしました。この結果、シリーズ3位につける小林がチャンピオン争いから脱落。タイトル争いは、シリーズランキングトップの川北と同2位の小野の2台に絞られることとなりました。

前戦の第6戦で今シーズンのPN3クラスチャンピオンを決めたユウは、この第7戦でもライバル勢を1秒以上引き離す走りで今季5勝目をマーク。有効得点で満点となる満点チャンピオンまで、あと1勝と迫りました。また、ベテランの野島孝宏が2位に入賞し、PN3クラスはロードスターRFが1-2フィニッシュを飾りました。

その他、BC2クラスでは第2ヒートの逆転劇で、藤井雅裕のRX-7が第1ヒート5番手から2位に入賞。また、RX-7で昨年の東北選手権を制し、JAFカップでも2位に入賞した若手ドライバーの飯野哲平が3位表彰台を獲得しました。


PN2クラス優勝/川北忠コメント

「土曜日の公開練習からセットアップが良かったので、決勝も集中力を切らさず、気持ち良く走ることができました。最終戦も全力で挑みます」


PN2クラス2位/小林規敏コメント

「第1ヒートは想定よりも路面温度が低い状況だったので、路面温度が上がる第2ヒートに賭けていました。前半は良かったんですけど、中盤から後半にかけて攻めすぎてしまい、タイムダウンしてしまったのが痛かったですね」


PN2クラス3位/小野圭一コメント

「第1ヒートは全体的に良い感じでまとめることはできたのですが、ミスしたところもありました。第2ヒートはそのミスを修正してタイムアップを狙ったんですけど、今度は新しい路面に苦戦してしまいました。うまく噛み合わなかったですね。悔しいです」


PN3クラス優勝/ユウコメント

「第6戦で『満点チャンピオンを狙います!』と言ってしまった手前、勝つことができてホッとしています(笑)。SUGOの西コースは傾斜だったりコーナーのカントがけっこう複雑で、ワンミスでタイムを落としてしまうコースなんですが、それでもハイスピードでコーナーに飛び込んでいかなければならないというところで、すごくチャレンジングで楽しいコースでした」


PN3クラス2位/野島孝宏コメント

「連勝したかったので、悔しいといえば悔しいんですけど、金曜日はクラスの中段に沈んでいたので、それを考えると上出来だったかなとも思っています。第1ヒートで細かなミスがあったので第2ヒートで修正したんですけど、路面温度が厳しかったですね」


PN1クラス3位/福田大輔コメント

「土曜日の公開練習でクルマの調子が少し悪くなってしまい、なんとか修復できて日曜日の決勝は走ることができたというだけで満足です。第1ヒートは脱輪にパイロンタッチとミスだらけでしたが、第2ヒートでなんとか挽回できたと思います」


BC2クラス2位/藤井雅裕コメント

「第1ヒートは中間地点でギヤ抜けしまってタイムが伸びなかったのですが、第2ヒートでなんとか挽回することができました。第1ヒートでトラクション不足を感じたので、第2ヒートでセッティングを変えたことも良かったと思います」


BC2クラス3位/飯野哲平コメント

「第1ヒートの直前にオルタネーターがブローするというトラブルがあったのですが、まわりの皆さんのおかげでギリギリのタイミングで修復することができました。それもあって、緊張感なく自分のリズムで走ることができたと思います」


チャンピオンが語るロードスターRFの強さ

前戦の第6戦で、今シーズンのPN3クラスチャンピオンを決めたユウ。通算5回目となる全日本ジムカーナチャンピオンを獲得したユウですが、ロードスターRFでのチャンピオン獲得は、2021年以来3年連続となります。

昨シーズンまでは、排気量がロードスターRFと同じ2000㏄のライバル車との戦いでしたが、クラス編成が刷新された今シーズンは、排気量が2400㏄の車種や、ターボ搭載車、FF車など、新たなライバルの中での戦いとなりました。そのなかでロードスターRFは、第7戦までユウの5勝はもちろん、大多和健人と野島孝宏が1勝ずつと、実は今シーズンのPN3クラスは、開幕戦から第7戦までロードスターRFがすべて勝つという強さを発揮しています。

ロードスターRFの強さを「トラクションが良いことと、細かなところでの取り回しが良いというところ」と語るユウ。「クルマがそういう素質を持っているので、その長所を活かしてあげることで、ジムカーナでは優位に立つことができると思います」と、ロードスターRFの長所を語ります。

ロードスターRFで3連覇を達成したユウですが、「結果的には3連覇ですけど、自分としては3連覇を目標というよりは、1戦1戦でクルマが自分の思いどおりに動くように、日々セッティングを頑張ってきました。その結果、勝てることができて、それが積み上がったら3連覇できたという感覚です」と、3連覇は目標ではなく、1戦1戦でベストを尽くした結果だといいます。

今シーズンも残るところあと1戦。チャンピオン確定後に「満点チャンピオン(シリーズ6勝)」を新たな目標に掲げたユウは、最終戦もベストなセッティングとドライビングを目指し、全力で勝負に挑みます。


今シーズンの全日本ジムカーナ選手権最終戦となる第8戦は、9月30日(土)〜10月1日(日)に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット南コースで開催されます。



Text&Photo by CINQ LLC

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