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日本国内レース

  • 2024/07/29
  • S-Tai

真夏のオートポリス、66号車がクラス4位入賞するも55号車は完走ならず

7月27日〜28日、大分県のオートポリスでENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第3戦「スーパー耐久レースinオートポリス」が開催され、ST-4クラスに「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪俣京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁)、ST-Qクラスに55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」(寺川和紘/関豊/井尻薫/前田育男)の2台のマツダ車がエントリーしました。


今回は、ST-5クラスがお休みとなり、ST-Qクラスの12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptはアップデート作業に集中するため出場していません。なお、55号車MAZDA3は、富士24時間で発生したトラブルを解決し、インターバルの間に新たに車両の軽量化のほか運動性能の改善を施すなどのアップデートが実施されています。

天候が心配されたレースウィークのオートポリスですが、今回は2日間とも爽やかな晴天に恵まれました。山間部に位置するオートポリスは、天候の変化が厳しく、路面温度が60度を超える猛暑となったり、霧や豪雨になったりと過酷な天候が特徴です。1周4,674mで、高低差が日本のサーキットにおいてもトップクラスである一方でタイトコーナーも多く、ブレーキとタイヤ両方に厳しいサーキットです。その分「攻め甲斐がある」コースとしても知られています。


土曜日に行われた公式予選では、ST-4クラスの66号車ロードスターRFの猪俣京介がAドライバー予選でクラストップタイムを計測。前戦の富士24時間レースでのアクシデントからマシンを修復した66号車が、速さを見せます。しかし、続くBドライバー予選では、マシンにトラブルが発生したため、タイム計測を未完のまま走行1周目でピットに戻ります。続くCドライバーの走行までにマシンの問題は解決されましたが、決勝レースは最後尾スタートとなります。ST-Qクラスに参加している55号車MAZDA3は、Aドライバー予選で寺川が2’03.899とST-2クラス相当のタイムをマーク。続くBドライバー予選では関がさらにタイムを削る2’03.210を記録し、クラス2番手・総合27番グリッドからのスタートとなります。


決勝レースは日曜日の午前11時からスタート。この日も、朝から快晴となり、強い日差しがサーキットに降り注ぎます。スタート直後の2周目に、55号車はポジションを上げてST-2クラスの上位勢に迫ります。その後は、同じST-Qクラスのライバルである28号車GR 86 CNF Conceptと数周のクリーンバトルを展開。レーススタートからちょうど1時間が経過したタイミングで、第1コーナーで大きなアクシデントが発生し、レースはセーフティカーランとなります。その後も55号車、66号車は順調に走行し、レースは折り返しへと進みました。

今回のレースから、フロントとサイドリップのエアロ改良が行われた66号車ロードスターRFは、車両の軽さと好燃費を活かし、レース毎にその競争力は高まっています。最後尾からのスタートとなった決勝レースでは、同じST-4クラスのライバルであるGR86勢にピッタリとつけ、コーナーによっては上位クラスのマシンを追い越す速さを見せます。しかし、ピットイン時の給油でトラブルがあったため時間を要し、あわせてピット作業違反のペナルティを受けたことで、133周を走破したものの表彰台にはわずかに届かず4位でのチェッカーとなりました。


55号車は、関、井尻、前田、寺川の順にバトンを繋ぎ、ST-2クラス勢に食い込むこれまでにないペースでレースを進め、ピット作業のミスでドライブスルーペナルティを受けたものの、順調な走行を続けていました。しかし、レースが残り約30分となった時点で、エンジンが突然ストールしたため、コース上にマシンを止めます。マシンはオフィシャルによって牽引されてリペアエリアに運ばれたのち、エンジニアによる原因究明が行われ、電気系のトラブルと特定されました。その後、直ちに修理が進められましたがわずかに時間が足りず、エンジンが再始動した時には既にチェッカーフラッグが振られていたため、コースに戻ることは叶いません。よって、今回はリザルトなし、という結果となりました。MAZDA SPIRIT RACINGチームの木田努監督は、「完走と認められるチェッカーフラッグを受けられず、とても悔しいレースでした。今回のトラブルの原因をしっかりと究明し、次戦に臨みたいです。一方で、予選や決勝レースにおいて見せた速さや安定性は、我々が今まで取り組んできたパフォーマンス開発についてしっかりと成果が証明できたと思います。次のもてぎ戦は55号車と12号車はお休みする計画なので、鈴鹿ではより力強いレースをお見せしたいと思います。応援していただいた皆様、ありがとうございました」とコメントしています。


スーパー耐久シリーズ次戦は、9月7日(土)にモビリティリゾートもてぎで5時間レースが開催予定です。




2024 S耐Rd.3オートポリス5時間レース記録動画 (YouTube 7’14”)

Text & Photos by MZRacing

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