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日本国内レース

  • 2018/11/28
  • RPR

PRⅢ西日本最終戦、樋口がポールtoウインで今季2勝目
シリーズは3年連続で本多が制し、前人未踏の4冠を達成!

11月24日、ロードスター・パーティレースⅢの本年最後の戦い、西日本シリーズの第4戦が、快晴の岡山国際サーキットで行われました。今回は「MAZDA FAN FESTA 2018 in OKAYAMA」のコースイベントのひとつとして、スタンドからも多くのファンの注目を集めました。
エントリーはNDのシリーズが18台、クラブマンが4台の計22台です。今回も新しいパーティの仲間が3人。17号車の菊井哲也と156号車の松本拓也がシリーズに、192号車の湯川勲がクラブマンに初参戦し、朝のブリーフィングで恒例の挨拶をして、温かい拍手で迎えられました。

9時30分から15分間行われた公式予選では、前日から好タイムを連発していた68号車の樋口紀行がアタック1周目から1分56秒502でトップに立ちます。すでにMAZDAカップを争う全国シリーズと北日本シリーズの2冠を獲得し、西日本シリーズでも3年連続のチャンピオンがかかる88号車の本多永一はペースが上がらず、ようやくアタック6周目で1分56秒470を記録しますが、その前に樋口は56秒190までタイムアップ。自身初のポールポジションを確定させます。続いたのが173号車の杉野治彦、46号車の長田茂久、41号車の猪爪杏奈、74号車の辻かずんどで、ここまでが1分56秒台。西日本のランキング2位で、リーダーの本多を2ポイント差で追っている122号車の八田新一は1分57秒099で予選7番手。逆転を果たすには厳しいポジションです。マツダ最速の常務執行役員、30号車の前田育男は8番グリッドからのスタートです。クラブマンクラスは110号車の末金孝夫が1分58秒448で総合12位、89号車の竹内悠祐が1分58秒479で総合13位。ともにコースレコードを更新する僅差のバトルでした。

8周で争う決勝は、ほぼ予定通りの12時13分にオールレッドのシグナルがブラックアウト。ところが最前列の2台、樋口と本多が揃ってスタートに失敗。3番グリッドの杉野が並びかけますが、前を行く2台が壁になってしまい、上位3台の順番は変わらずにオープニングラップを終えます。その後方では、大きなドラマが続発します。長田はスタートのホイールスピンが響いて、4台に抜かれてしまいます。そして昨年は全国シリーズを制覇してND王者に輝いた辻が、レッドマンの進入でまさかのブレーキングミス。猪爪のリアバンパーにヒットして、スピンさせてしまいます。さらにレッドマンからホッブスの間では前田が2台との接触アクシデントを起こすなど、混乱が続きました。 2周目以降は一転して、上位陣の順位に変動はありませんでした。それでも、アトウッドなどコース前半で速さに勝る本多と、インフィールドからの後半で再び差を広げていく樋口という図式のトップ争いは、最後まで1秒以内の接近バトル。また本多の前でゴールしなければ逆転できない八田は、抜群のクラッチミートで3台をごぼう抜き。杉野との差も徐々に詰め、最後は0.175秒差にまで迫る執念を見せました。 後方では、ここまでランキング3位で、NDのBest Under30賞とBest Women賞も確定させている猪爪のショータイム! 1周目のスピンアウトで総合20位までポジションを落としますが、怒涛の追い上げを開始。終わってみれば総合8位で、なんと12台抜きの快挙です。

シリーズは結局、樋口が開幕戦以来の2勝目を飾り、2位でフィニッシュした本多が3年連続の西日本タイトルを確定。以下、3位に杉野、4位に八田、5位に予選9位から躍進した50号車の大崎悠悟と続き、6位の長田までが入賞となりました。

クラブマンクラスのトップ争いも見応え十分でした。クラストップで出た末金ですが、4周目に前車のスピンを回避したために、竹内に先行を許します。ここからの反撃のプレッシャーで、今度は竹内がスピン。同クラスの100号車・増田浩幸にも一度抜かれてしまいますが、竹内もここから巻き返してクラス2位の座は確保します。クラブマンクラスは結局、開幕からの2連勝に続いて、末金の今季3勝目で幕を閉じました。
樋口は「松本武士プロと内容の濃い練習を重ねて、成長できた1年になりました。カテゴリーは未定ですが、レースは続けていきたいです」とのことでした。
NDのBest Over50賞を加えると4冠王者となった本多は「今年はSUGOでも富士でも勝てた上に、楽しいバトルも一杯でした。最終戦でできた宿題に取り組みたいと思います」と来季も参戦の意向を示しました。末金は「開幕から2戦はひとりだったし、第3戦で竹内さんに負けちゃったので、ここで勝ててよかったです」と嬉しそうでした。

これで2018年のロードスター・パーティレースⅢはすべてのスケジュールを終了しました。各地区シリーズの上位入賞者に対しては「東京オートサロン2019」の初日となる来年1月11日に表彰式が行われます。1年間のご声援、ありがとうございました。

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