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日本国内レース

  • 2023/06/08
  • JGC

JGC Rd.3 PN2クラス川北忠が待望の今季初優勝

6月3日(土)〜4日(日)に、奈良県の名阪スポーツランド・Cコースで2023年全日本ジムカーナ選手権第3戦「ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪 まほろば決戦」が開催されました。路面に強い日差しが照りつけるドライコンディションのなかで行われた決勝では、ロードスターワンメイクのPN2クラスで川北忠が今季初優勝を獲得。PN3クラスでは、ロードスターRFを駆るユウが第2戦に続き2連勝を飾り、シリーズを大きくリードしています。


第2戦TAMADAから1カ月半のインターバルを経て開催された第3戦名阪ラウンド。大会が開催される前日の2日(金)は、大型で勢力が強い台風2号が日本列島付近を通過した影響により、近畿地方や東海地方などで線状降水帯が発生し、記録的な豪雨が各地を襲いました。そのため、東海道新幹線の東京〜名古屋間が2日の午後から3日の正午まで運転を見合わせ、新東名や東名高速道路でも一部区間が通行止めになるなど、交通機関に大きな影響が出ました。第3戦の会場となった名阪スポーツランドにアクセスする名阪国道も、2日夜から3日早朝にかけ、一部区間が規定雨量に達したために通行止めとなったことにより、主催者は公開練習が行われる3日のスケジュールを2時間遅らせることを発表。通行止めなどにより到着が遅れた選手を含めた今季最多の153台が無事に会場入りし、3日の公開練習と4日の決勝ヒートに出場することができました。そのうち、PN1クラスに1台、PN2クラスに26台、PN3クラスに7台、BC2クラスに5台の計39台のマツダ車が出場しています。

昨年末に路面の全面改修が行われた名阪スポーツランド・Cコースに設定された決勝コースは、前半がターンセクションを含めたテクニカルなレイアウト、後半は外周のハイスピードセクションにゴール前のパイロンターンを加えた設定となっています。凹凸がなくフラットになった路面は目が細かい舗装が施されたことにより、「路面がスムーズになりグリップ自体は高くなった感じはしますけど、昨年までの名阪とはフィーリングが異なる」と感じるドライバーが多く、特に高速セクションではアンダーステアに悩まされるドライバーが続出しました。

決勝日の天候は晴れ。朝から強い日差しが路面を照りつけ、第2ヒートはPN3クラスまでは路面温度が上がりすぎたことによりタイムダウン傾向、雲が空を覆い路面温度がピークよりも下がったPN4クラス以降は、各クラスでベストタイム更新ラッシュが続くという緊迫した戦いが続きました。


ロードスターワンメイク状態となっているPN2クラスは、ベテランの川北忠が第1ヒートで開幕戦優勝の小野圭一を0.601秒差に抑えるベストタイムをマーク。路面温度が上がった第2ヒートは両者タイムダウンに終わり、2021年の第5戦スナガワラウンド以来となる全日本優勝を飾りました。小野が2位に入賞したため、シリーズランキングには変動がありませんが、6月末の北海道で開催される第4戦&第5戦の”ダブルヘッダー”に向け、ランキングトップの小野との差を5点差に縮める結果となりました。また、第2戦で5位に入賞した古田公保が、全日本では初の表彰台獲得となる3位入賞を果たしました。


総勢35台がエントリーしたPN3クラスは、第2戦で優勝を飾ったユウ(ロードスターRF)が、第1ヒートをアタック中に前走車のトラブルにより赤旗が提示され再スタートとなったが、そこでも集中が途切れない走りをみせ今季2勝目を獲得。ランキング2番手とのポイント差を7点差に広げました。開幕戦優勝を飾った大多和健人(ロードスターRF)も、第1ヒートでパイロンタッチと脱輪ペナルティを受けてクラス最下位になったものの、路面温度が上昇した第2ヒートで挽回。クラス2位の選手と同タイムでフィニッシュしましたが、セカンドタイムの差でクラス3位となりました。この3位入賞により、シリーズランキング3番手の座はしっかりと守っています。


その他、PN1クラスでは第2戦優勝の福田大輔(MAZDA2)が、この第2戦でもトップに0.783秒差の2位に入賞。シリーズランキングもライバル選手と同点のトップに躍り出ました。

また、BC2クラスでは、野本栄次(RX-7)が第2ヒートで順位を上げ、昨年の第7戦恋の浦以来となる3位表彰台を獲得する健闘を見せました。


PN2クラス優勝/川北忠コメント

「第1ヒートはイメージどおりに走れました。狙いどおりでしたね。第2ヒートはタイムアップを狙ったんですけど、ホンの少しだけパイロンのふちを踏んでしまいましたが、次のスナガワ2連戦に向けて、良いイメージを持って挑めると思います。今シーズンはここまでポイントが分散しているので、良いタイミングで勝てたと思います」


PN3クラス優勝/ユウコメント

「第1ヒートの途中で赤旗が提示された時は、そこまでけっこううまく攻めることができていたので、一瞬『マジかぁ』とは思いました(笑)。それでも再出走の時に集中を切らすことなく走れたことが、勝因だったと思います。第2ヒートは走行前に優勝が決まったことが分かったので、もっと攻めたらどうなるんだろうと思ったら、タイムダウンしたうえにパイロンタッチも重なりました。まだまだですね」


PN1クラス2位/福田大輔コメント

「クルマ的に名阪は相性が悪いかなと思っていましたが、そのなかでは精一杯走ることができたと思います。連勝は逃しましたが、タイヤサイズなど、MAZDA2ならではのメリットを活かすことで、2位に入賞することができたと思います」


PN2クラス2位/小野圭一コメント

「第1ヒートのセットはアンダーステアが強かったので、第2ヒートで逆転を狙って思い切ってセットを変えてみました。中間地点までは良い感触だったのですが、暫定的なセットということもあり、後半の高速セクションでタイムが伸びなかったようですね。残念ですが、次また頑張ります」


PN2クラス3位/古田公保コメント

「第1ヒートは正直うまく走り切れていなかったんですけど、昨日の公開練習の結果があまりパッとしなかったので、そこから見ると自分なりに少しは良い方向に改善できたかなと思います。今回は、川北さんが速すぎです(笑)」


BC2クラス3位/野本栄次コメント

「前日の公開練習は全然ダメだったので、決勝は新しいタイプのタイヤを2本投入しました。第1ヒートは、どこまでが限界か分からなくて探りながらの走りになり、後半区間は2番手タイムだったんですけど前半区間がかなり遅かったので、第2ヒートはその前半を修正することを心掛けて走りました」


今シーズン、新たなクラス区分として登場したPN1クラス。気筒容積1500㏄未満でFFのPN車両を対象とし、FIA/JAF公認またはJAF登録年が2018年1月1日以降の車両を対象とするこのクラスは、ロードスターの台頭により全日本ジムカーナから姿を消したFFコンパクトカーが、久々に復帰することとなりました。年次規制があるため、数あるコンパクトカーのなかでも車種がある程度限定されますが、そのなかでMAZDA2をベース車に選択したのが、福田大輔です。PN1クラスが新設された2010年にDE5FS型のデミオでチャンピオンを獲得した福田は、「デミオはハンドリングにクセがなく、すごく乗りやすいクルマだったんです」と、新たなPN1クラスに参戦するにあたっても、迷わずにMAZDA2を選んだとのことです。

「MAZDA2は、トルクがフラットなエンジン特性と、2速の守備範囲が広いところが、ジムカーナでは大きな武器になりますね」と福田。ライバル車が2速か1速で悩むようなコーナーやパイロンセクションでも「悩むことなく2速で攻めることができ、2速での車速の伸びも期待できます」としたうえで、「MAZDA2はカタログで205サイズのタイヤも選択することができるので、ライバル車と比較してもワンサイズ上のタイヤを装着できるだけでなく、16インチや17インチといったように選択肢が広がるのも、有利な点だと思います」と語ります。

その言葉どおり、MAZDA2の実戦デビューとなった今年の開幕戦もてぎでは3位表彰台を獲得。第2戦TAMADAでは、「コースレイアウト的に、2速の守備範囲が広いMAZDA2が有利だと感じました。ミスさえしなければ勝てるチャンスはあると思い、決勝に挑みました」という言葉どおり、福田にとっては2018年にロードスターで獲得した優勝以来、5年ぶりとなる全日本優勝を獲得。「コースレイアウト的に、1速を使用する頻度が高い名阪は、MAZDA2には不利かもしれません」と懸念していた第3戦は、優勝こそ逃したもののしっかりと2位を獲得し、シリーズランキングでは同点のライバル選手と同じトップに肩を並べています。まだまだ今シーズンは始まったばかりですが、福田は自身2度目となるシリーズチャンピオンと、2010年当時のPN1クラスと同じく、クラス設立初年度でのチャンピオン獲得に向け、シーズンを戦っていきます。


全日本ジムカーナ選手権第4戦は、6月27日(土)、第5戦は28日(日)に、全日本ジムカーナ史上初となるダブルヘッダーで北海道のオートスポーツランドスナガワ・ジムカーナコースを舞台に開催されます。



Text & Photo by CINQ LLC

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