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  • 2024/04/11
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北第2戦&JT第1戦 波乱のジャパンツアー開幕も、最後に笑ったのは石谷豪志

宮城県のスポーツランドSUGOでは4月7日、ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第1戦が北日本シリーズの第2戦とダブルタイトルマッチで開催されました。シリーズポイントを争ってチャンピオンを決めるNDシリーズには、多くの実力者が集結。トップを争う4台の激しいバトルは終盤に事件が連発しました。結局、先頭でチェッカーフラッグを受けたのは前日のウイナー、118号車の石谷豪志でした。


4月6日から2日間にわたって、スポーツランドSUGOでは「MAZDA FAN FESTA 2024 IN TOHOKU」が開催されました。この週末のSUGO周辺の天候は不安定で、土曜日の午後からは時折の雨。さらに日曜日の朝、サーキット周辺には霧が立ち込めていました。コースの路面も濡れていて心配されましたが、マツダファンの願いが通じたのか、徐々に天候が回復してきました。

この一戦へのエントリーは合計29台。NDシリーズクラスが23台、NDクラブマンクラスが6台いう内訳でしたが、シリーズとクラブマンの各1台が欠場となり、27台が予選に臨みました。ブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの久松忠輝マネージャーが挨拶。「昨日の北日本シリーズは素晴らしい戦いを見せていただきました。今日もまたジャパンツアーシリーズという名前に相応しい、熱くてクリーンなバトルを期待させていただきます」とパーティレーサーにエールを送りました。初参加は3名で、写真右から186号車の勝木崇文、153号車の小野耀平、254号車の小野佳寿美。勝木と小野耀平はシリーズ、小野佳寿美はクラブマンに出場しました。


公式予選は9時5分からの15分間。路面が一部濡れているところがあるようで、ピットで待機するマシンもいました。コンディションは気温13℃、湿度84%、路面温度16.5℃。まずトップに立ったのは121号車の巳ノ瀬健太で、タイムは1分47秒471。続いて54号車の三宅陽大が1分47秒054で暫定トップに立ちました。前日の北日本シリーズ第1戦のポールが1分46秒536だったことを考えますと、後半はさらにタイムアップするものと予想されました。ところが1分46秒台に入ったのは、もう残り3分になろうとする頃。

1分46秒462をアタック3周目に叩き出した張本人は初出場の勝木。実は彼、2022年に86/BRZレースのクラブマンでチャンピオンに輝いた実績を持っています。これに続いたのが63号車の吉田恭将でしたが走路外走行でタイムが採用されず、一気に23番手までポジションをダウン。2番グリッドは前日の北日本シリーズ開幕戦のウイナー、石谷が1分46秒906で獲得しました。

グリッド2列目以降のベストタイムは1分47秒台になりました。3番手は35号車の加藤達彦で、4番手は16号車の上田純司。さらに2号車の関 豊と31号車の和光博紀が入賞圏内となるグリッド3列目で決勝をスタートすることになりました。ちなみに三宅の名前がここにないのは、最低重量違反で予選タイムが無効となったためです。ただし嘆願書の提出で、最後尾スタートながら決勝を走ることは許されました。


12ラップの決勝レースは予定より少し遅れ、11時53分にローリングスタートで戦闘開始となりました。直前のコンディションは気温17℃/湿度69%/路面温度34.8℃。前日より路面が8℃も高くなり、地域シリーズよりも3ラップ多く走ることで、タイヤへの負担はさらに厳しくなることに。なおグリッドへの走行では前日に続いて予選上位のマシンにてキッズの同乗を実施しましたので、お子様の笑顔をどうぞご覧ください。

ポールシッターの勝木は先頭で1コーナーに消えていきますが、2番グリッドの石谷の加速は今ひとつ。勝木の背後に迫ったのは3番グリッドだった加藤。さらに関は5番グリッドから2つポジションを上げて3位で1周目を戻ってきました。逆に2番グリッドだった石谷は4位に、4番グリッドだった上田が5位に後退し、6位はグリッド通りの和光が通過していきます。

少し後方では、9番グリッドだった281号車の久米田 昴が7位に浮上し、12番グリッドだった105号車の南澤拓実が9位にジャンプアップ。ちなみに久米田は昨年の北日本チャンピオンで、南澤は2021年の東日本王者かつマツダカップ受賞者。こうした実力者たちが予選では不本意な順位に甘んじるということで、今のジャパンツアーシリーズのレベルの高さが窺い知れます。

当然のごとく、シリーズクラスの熱いバトルは2周目以降も続きました。勝木と加藤、関までの3台は一列になって走る感じでしたが、石谷は関の背後に超接近。時に右に、次には左からと攻め続けますが、プロの関はなかなか隙を見せてはくれません。ところが、6周目のヘアピンで石谷がインを急襲して逆転。中高速コーナーの多いSUGOですが、立ち上がった先のコース幅が狭いここでの順位変動はあまり見たことがありません。意表を突かれた感じの関も、ここは無理しなかったという印象を受けました。

そしてもっと驚くべきドラマが、先頭グループが10周目に入った頃に起きました。なんと先頭の勝木に対して、複数回の走路外走行をしたということで「ドライブスルーペナルティ」の裁定がくだされたのです。さらに11周目の第1コーナーから第2コーナーにかけて、石谷が加藤のインに並びかけて、3コーナーでアウト側から前に出ることに成功。前日に上田に仕掛けて成功したシーンをまさに再現。次の周、勝木がピットロードにマシンを向けたので、苦もなく先頭に立つことになりました。

連日の激戦となったシリーズクラスですが、終わってみれば石谷の2連勝で終わりました。表彰台には2位の加藤と3位の関も登壇。そして4位には上田、5位には33号車の惠木勇哉、6位には和光が入り、ここまでが入賞となりました。なお23番グリッドからスタートした吉田が7位で、同様に最後尾からの三宅が8位でフィニッシュ。この2名は決勝では見事なパフォーマンスを見せてくれました。勝木も14位で完走は果たしています。

石谷は「ローリングスタートではラインの手前で追い越しそうになり、アクセルを緩めたのが失敗でした。かなり落ち込んでいたのですが、まさかこんな結果になるとは自分でもビックリです。加藤さんを抜いたのは、確かに昨日の経験が活きましたね」と振り返りました。


なお、混走で行われましたクラブマンクラスでは、前日の北日本シリーズ第1戦に続いて23号車の荒川 豊が2連勝。予選は最後の最後で逆転トップに立ちましたが、決勝は盤石の安定感でシリーズクラスのライバルとも互角のバトルを演じて見せました。


パーティレースの次の戦いは5月5日のこどもの日となります。茨城県の筑波サーキットで、ジャパンツアーシリーズの第2戦が東日本シリーズの第1戦とのダブルタイトルマッチで開催予定です。また、4月16日の火曜日に、それに先立っての合同テストが同じく筑波サーキットで行われます。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

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