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  • 2026/05/13
  • ROADSTERCUP

満員御礼の富士ロードスターカップはNCの星野が総合優勝!

富士スピードウェイ独自のローカルシリーズとして行われているロードスターカップ(以下RSC)の今シーズンが5月9日に開幕。2.0オープンクラスの999号車・星野暸太が初めての総合優勝を達成しました。近年は盛況が続いているRSCですが、今回はエントリーがフルグリッドに達したため、なんと満員札止め。ちなみに6月6日の第2戦も同様にキャンセル待ちとなっているとのことです。


その内訳は初代NAが主力の1.6クラスが3台、2代目NB型が集まる1.8クラスが7台、現行NDのパーティレース規定に準じた1.5チャレンジクラスは32台、それに若干のチューニングが許された1.5オープンクラスが9台を数えました。さらに以前のNC型パーティレース車両が対象の2.0チャレンジクラスが孤軍奮闘の1台で、NC型とNDのRFにチューニングを施した2.0オープンクラスが2台(今回はNCとRFが1台ずつ)となっています。なお次戦からは2.0チャレンジクラスも複数のエントリーが見込まれるとのことでした。


この日のスピードウェイ上空には青空が広がり、8時30分から20分間の予定で行われた公式予選では、ご覧のように富士山も顔を見せてくれました。総合トップとなる2分06秒620でポールポジションをゲットしたのは前述の星野。2.0オープンクラスのコースレコード更新も果たしました。2番手以降は1.5オープンクラスが続きます。そのトップは30号車の間瀬大我で、タイムも2分06秒832と星野に肉薄。さらに同クラス前年チャンピオンの76号車・堀 知海や、同じくシリーズ3位の112号車・池島実紅などが僅差で続きます。

その他のクラスではまず総合8位に、1.8クラスの55号車・澤田 薫が2分08秒936でトップを確保。続いて1.6クラスではデビュー戦の229号車・飯塚伸也が輝きました。2分09秒819で、総合では12位に食い込んでいます。最後に、最多の32台で争った1.5チャレンジクラスでは40号車の鈴木英吾がトップで、2分12秒449は総合では20位というポジションになります。


8ラップで争われる決勝は、予定より少し遅れて12時54分にスタート。54台が一斉に1コーナーに押し寄せるシーンは迫力を感じさせます。ポールポジションの星野は2ℓエンジンの威力で序盤は着実にリード。その後方では1.5オープンクラスのトップ2台と、3位を争う3台のバトルがいきなりヒートアップします。まずは間瀬に対して、チャンピオンの堀が猛烈にプッシュして早々に逆転。それでも間瀬は最後まで堀の背後を脅かし続けます。一方で3位を争ったのは前述の池島と155号車の松原泰世、10号車の国分 務です。

そして1.8クラスの上位陣の争いも接近戦でしたが、トップの澤田はクラス2番手のバトルが激しかったことが幸いでした。つまり34号車の永野裕介と2号車の竹田幸一郎が、決勝8ラップの最初から最後までマッチアップ。この両名は1.6クラスでともにチャンピオンを獲得したキャリアを誇りますが、1.8クラスでも鎬を削るライバルになっています。澤田は6年ぶりだった昨年の最終戦に続いての連勝。以下、永野と竹田のふたりが順当に表彰台に登りました。

初代NAの3台で争う1.6クラスでは、前述の飯塚が予選から一歩リード。ただし78号車の冨澤謙太は前年クラス王者の永野のマシンを譲り受けての参戦で、決勝でも徐々に飯塚の背後に迫ります。ただ、最後までクラス違いのマシンが間にいたことで、飯塚の逃げ切りを許す展開になりました。埼玉でショップを営む飯塚のドリフト歴は15年にもなりますけが、Aライは今年になってから取得したとのこと。まさに二刀流を証明して見せたことになりました。

話を1.5オープンクラスに戻すと、ドラマが起きたのは3位争いの集団でした。予選ではクラス6番手だった松原ですが、彼は2023年に1.5チャレンジクラスでチャンピオンを獲得。その実績で2024年から2年間、スーパー耐久(以下S耐)でマツダスピリットレーシング120号車のドライバーに抜擢されました。今回はその時のマシンをオープンクラスに仕立て直しての参戦で、リアウイングなどは付いていませんが、これが逆にストレートでの加速の良さに繋がったとのこと。結局、このクラスで実績のある国分や池島を抜き去って、クラス3位の座をゲットしました。

最後に32台で争った1.5チャレンジクラスのバトルを報告します。予選でトップだった鈴木は昨年のRSCでも上位に入ったキャリアを誇ります。一方、予選でクラス2番手だったのは70号車の吉田隆ノ介。兄の綜一朗がS耐で村上モータースの88号車をドライブし、弟の恭将が今年から120号車に抜擢されている“吉田家3 兄弟”として知られていますが、隆ノ介のマツダ車での実績は今ひとつでした。決勝でも序盤は少し離れた展開になりますが、ようやく最終ラップに鈴木をロックオン。ダンロップコーナーから横並びに持ち込んで、13コーナーで逆転に成功しました。また、クラス3位には大学1年生のルーキー、20号車の秋葉星那が繰り上がりで入賞しています。

昨年からNCで2.0オープンクラスに参戦を開始し、最終戦でクラス優勝を果たした星野ですが「トップチェッカーは初めてなので嬉しいです。ただ後半は堀さんに追い詰められて苦しかったです。NCはクルマが重いですね」と振り返りました。一方で1.5オープンクラス優勝の堀は「予選では間瀬選手に負けましたが、決勝では駆け引きで前に出られました。次はNCより前でゴールしてみたいです」と目標を語りました。1.8クラスで昨年の最終戦から連勝となった澤田は「今日は後ろがバトルしてくれてラッキーでした。今年は全部勝ってチャンピオンになりたいです」とコメントしました。1.6クラスでデビューウインの飯塚は「ほとんど走った経験がなくて学習しながらでしたが、勝てて良かったです。やはり自分はNAが大好きです」と愛を語りました。久しぶりのスプリントで大逆転の吉田は「富士では3年前の86/BRZクラブマン以来ですね。その時は2位だったので、今日はリベンジできました」と笑顔でした。


今年の富士ロードスターカップも全4戦が予定され、次の第2戦はS耐24時間のレースウイークの6月6日(土)に開催されます。



Text & Photos by T.Ishida

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