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日本国内レース

  • 2022/04/15
  • RPR

PRジャパンツアー開幕戦 梅田剛が圧巻のパフォーマンスを見せ優勝

4月10日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズが宮城県のスポーツランドSUGOで開幕しました。今回は北日本とともに、今年から始まったジャパンツアーシリーズ第1戦とのダブルタイトルマッチとして開催され、出走した25台の頂点に立ったのは116号者の梅田 剛。2016年の初代NDチャンピオンが鮮やかなポールtoウインで復帰戦を飾りました。


朝のブリーフィングでは、NDロードスターのチーフデザイナーから後に開発主査も務めた中山 雅デザイン本部長がマツダを代表して挨拶。「パーティレース20周年、おめでとうございます。このレースのことはもちろん開発段階から考えていました。ロールバーを付けてもソフトトップが閉められるようにするのには、じつはとても大変だったのです」というエピソードを披露しました。なお今回がデビュー戦となったのは、1号車の菊池峻斗と57号車の吉田保裕の2名です。

この日のSUGOは前日の合同テストからの好天が続き、残雪を頂く蔵王連峰もくっきりと見えていました。公式予選は8時50分からの20分間。気温15℃・路面16.3℃・湿度60%というコンディションで始まりました。出走したのはNDシリーズ25台と同クラブマンの6台の合計31台。じつは今回の予選では計測システムに不具合が発生。数台のタイムがモニターに表示されないという事態となりましたが、バックアップがしっかり機能していたため、大事に至る事はありませんでした。


まずは前日の合同テストで5番手タイムを記録していた32号車の横田 剛が1分47秒007でラップモニターの最上段に躍り出ます。開始5分の段階では、88号車の本多永一の1分47秒299を除いて、誰も48秒を切れない状態が続きました。その本多はアタック2周目にSPアウトでコースアウト。左リアセクションを損傷しましたが、メカニックによる適切な修理により、無事決勝に進むことができました。

その後各車のタイムが動き出し、34号車の菊池 仁が1分47秒395、16号車の上田純司が1分47秒077と、実力者たちがタイムを47秒台前半に入れてきました。そして開始から9分が経過した頃、116号車の梅田 剛がアタック2周目に1分45秒924を記録、なんと2番手以下に1秒以上という大差をつけてポールポジションを獲得しました。

結局、2番手は最初に自己ベストを刻んだ横田。それに続くと思われた上田は予選での走路外走行が確認されたため、7番グリッドへとポジションダウン。2列目の3番グリッドを獲得したのは、予選も15分が経過したあたりに1分47秒271まで削ってきた35号車の箕輪卓也、4番手に本多、3列目は地元の東北勢の菊池との31号車・和光博紀と続きました。


9周で争われる決勝レースは12時28分にスタート。コンディションは気温21℃・路面45℃・湿度45%。北日本シリーズとジャパンツアーシリーズのダブルタイトルが掛かったこの1戦は規定により、SUGOのパーティレースでは初のローリングスタートとなります。

ポールポジションの梅田は先頭をキープしたまま1コーナーをクリア、これに3番グリッドの箕輪、2番グリッドの横田が続き、その後方では4番グリッドの本多がシフトミスにより後退、菊池に先行を許し、7番グリッドの上田もすぐ背後まで迫りました。

この菊池を先頭にしたセカンドグループはダンゴ状態での接近戦を演じ、序盤は菊池と本多が、中盤以降は少し抜け出した菊池の後方で、上田と本多がサイドbyサイドの攻防を繰り広げました。

さらにその後方では、6番グリッドの和光の背後に71号車の登坂 紀が迫り、中盤まではさらに数台が数珠つなぎ状態が続くも、6周目の3コーナー進入で63号車の吉田恭将が80号車のオカハラタツヤと接触、その間に和光と登坂は後方とのマージンを築きました。登坂は果敢に和光を攻めるも、SUGOをホームコースとする和光は最後までスキを見せず順位を守り切りました。

その後、上位陣に大きな動きはなく、トップの梅田は徐々にリードを拡大、最後は11秒という大差をつけてフニッシュしました。2番手でコントロールラインを通過した箕輪は、スタート時のペナルティにより8位へと後退したため、横田が2位、3位は本多との攻防を抑え切った菊池がポディウムを獲得しました。

優勝した梅田は「このクルマでは初めてのレースでした。まだ9周という距離をレーシングスピードで走っていなかったので、今回のデータを次戦の筑波以降に活かしたいと思います。タイヤを含めて、意外といけるなぁというのが正直な感想ですね」と、早くも次の戦いを見据えていました。

なおNDクラブマンクラスには6台が参戦。8号車の須藤利明が予選からライバルたち圧倒し、総合でも13位となるクラストップで優勝を飾った。2位は23号車の荒川 豊、3位は52号車の古田孝一となりました。

次戦の北日本シリーズは、5月15日に開催予定。また今年から始まった「ジャパンツアーシリーズ」の第2戦は5月5日に、筑波サーキットにて東日本シリーズ第1戦とダブルタイトルマッチで開催されます。



Text & Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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