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  • 2023/05/22
  • OTHER(日本)

IPSが開幕 川田浩史がエキスパートクラスに挑戦! 宮田莉朋も雨中で力走を見せる!

静岡県の富士スピードウェイでは5月13〜14日の週末、2023年の「インタープロトシリーズ POWERED by KeePer」が開幕。今年も“人馬一体”のロゴが刻まれた55号車が、サーキットを疾走しました。


今年で11年目を迎えたインタープロトですが、7年前からはマツダの開発ドライバーが、自身のドライビングスキル向上のために、プロフェッショナルドライバーと組んで参戦しています。なお、このシリーズ専用車両である「kuruma」について、今年は接近戦のバトルがより増えるように、一部パーツがアップデートされました。

#55人馬一体ドライビングアカデミーの車両は、昨年と変わらずジェントルマンにはマツダの開発ドライバーを務める川田浩史が参戦。昨年は第2大会からのエントリーながら、ジェントルマンクラスで優勝を飾るなど、いきなり大活躍の走りを披露しました。2シーズ目を迎える今季は、同じジェントルマンでも上級となるエキスパートクラスへのエントリーを決断。最近は、“セミプロ級”とも言われるくらいハイレベルな戦いが繰り広げられているだけに、ここでどのような走りをみせるのか、さらに注目が集まるシーズンとなります。

そんな川田をアドバイザーとして支え、国内トップドライバーが集うプロフェッショナルレースには、昨年に引き続き、SUPER GTやスーパーフォーミュラでも活躍中の宮田莉朋が務めます。彼もまた、他の国内トップカテゴリーを凌ぐほどの接戦が繰り広げられるプロクラスで、まずは念願の1勝目を目指します。


注目の開幕大会でしたが、初日からあいにくの雨模様となりました。とくにジェントルマン予選の時は雨量が強く、途中に2度の赤旗が出る波乱の展開も、川田は総合4番手につける2分03秒121を記録。エキスパートクラスでも3番手となり、決勝レースでは十分に優勝を狙える位置につけました。

14時50分から始まった第1戦の決勝レースは雨が降り続いている状況ということもあり、セーフティカー先導で開始。各車とも路面上の水たまりに気をつけながら隊列走行をし、4周目に入るところでレースがスタート。4番手スタートの川田は前を走る #7勝又隆二(J-POINT)を攻略するべく積極的に仕掛けていくも、直後のコカコーラコーナーでスピンを喫してしまいます。これでポジションを4つ落としましたが、「逆に吹っ切ることができた」という川田は驚異の追い上げを開始します。

5周目に#96末長一範(岡山トヨペットK-tunes)をパスすると、7周目には#16渡邊久和(ララパルーザ)も抜いて総合6番手に浮上。この時点で前を走るのはエキスパートクラス3番手を走る#44山口達雄(NAVUL)でしたが、10.7秒もの差が開いていて、追い上げもここまでかと思われました。

しかし、川田は諦めずに雨の中で攻めの走りを見せ、その差を徐々に縮めます。10周目を終えたところで2.9秒まで迫り、逆転も時間の問題かと思われましたが、12週の周回数を消化する前に上限時間ではる25分を迎えて、11周でチェッカーフラッグが出されることに。結局、川田は山口の0.3秒後方まで迫ったものの、ポジションアップはならず。エキスパートクラス4位で第1戦を終えました。


翌日の14日に行われた第2戦は雨が止んで、各車スリックタイヤを装着してグリッドにつきます。それでも前日に降った雨の影響で、路面のところどころに水たまりが残っている状況。そこで急遽フォーメーションラップ2周に増やして、第2戦が12周で争われました。

ここでは、予選で記録したセカンドベストタイム順でグリッドが決まるため、川田は総合3番手からのスタートになります。前日の第1戦ではウエットコンディションでも好ペースを見せましたが、ドライになった第2戦ではさらに力強い走りを披露。序盤から#32永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)、#37大蔵峰樹(キーパー号)に食らいつき、熾烈なトップ争いの一員としてレースを展開します。

後方からは山口がファステストを記録して迫ってくるも、そこに対する応戦もしっかりとこなすと、6周目には2番手を走る大蔵に勝負を仕掛けます。7周目のTGRコーナーからコカコーラコーナーにかけてサイドbyサイドのバトルを繰り広げた川田は、ついに昨年のエキスパートクラスチャンピオンを攻略し、2番手に浮上。すぐさま1分48秒191のファステストラップを叩き出し、トップの永井に迫ります。

ただし、彼もまたエキスポートクラス王者経験のある永井も簡単には前に行かせてくれません。10周目には1分47秒815を記録し、川田からファステストラップを奪還。1秒を切る僅差のトップ争いは最終ラップまで続きましたが、ポジションが入れ替わることなくチェッカー。それでも川田は、この第2戦でエキスパートクラス初表彰台となる2位を獲得しました。


レースを終えた川田はエキスパートクラス最初の週末を、このように振り返ります。「初日の決勝はエキスパートのトップに近づきたい気持ちが出て、早めのタイミングで勝又選手をパスしたいと思い、その焦りもあってスピンしてしまいました。逆にあれでプレッシャーがなくなったので、あとは気楽にドライビングして追い上げていきました。それが自信につながりました。また金曜日の練習ではドライで走ることができて、そこでのペースが良かったです。宮田選手をはじめ、多くの方からアドバイスをいただいて、サポートしていただきました。始まるまではドキドキした状態でしたけど、自信を持って挑めました。クルマもなんの不安もなく、最高の出来でした。自分も指示通りにレースを進められたので良かったです」


宮田が参戦したプロフェッショナルレースは予選・決勝ともに、強い雨に見舞われました。プロレースでは決勝は日曜のみ。各戦を9周で争い、第1戦が終了するとそのままの順位でグリッドについて、第2戦が行われます。6番グリッドからスタートした宮田は、1周目のTGRコーナーでわずかにコースオフを喫して8番手に後退。序盤はペースを上げられずに、苦戦を強いられます。それでも後半になって接戦のバトルのなかで速さを見せますが、第1戦は9位でレースを終えました。

続く第2戦では雨量が少なくなったこともあってか、序盤から力強い走りを披露します。4周目には#27ジュリアーノ・アレジ(表参道メディカルクリニック)をパスして7番手に上がり、さらに前を走る1台がスピンを喫して、6番手に浮上します。レース後半も力強いペースで、前を走るライバルに追いついていき、7周目には#32小高一斗(NETZ NOVEL MIE)を追い抜いて5番手まで挽回。最終的に予選ポジションよりも上の順位である5位でチェッカーを受けました。


次戦の第2大会は7月22〜23日の週末に、第3戦と第4戦が開催予定です。

●インタープロトシリーズ

https://drivingathlete.com


Text by T.Yoshita/T.Ishida

Photos by Inter Proto Motorsports/T.Nakamura

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