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日本国内レース

  • 2025/04/10
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JT&北第2戦 連日のコースレコード更新を果たした石谷豪志が余裕の独走劇

スポーツランドSUGOで4月6日、ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第2戦と北日本シリーズの第2戦がダブルタイトルマッチで開催されました。予選では連日の高速バトルで、なんと4名がコースレコードを更新。決勝では前日の北日本開幕戦を制した117号車の石谷豪志が、この日は後続を引き離しての連勝劇を達成しました。


SUGOではこの週末の2日間、「MAZDA FAN FESTA 2025 IN TOHOKU」が開催。2日目となる日曜日も連日の晴天に恵まれました。エントリーは31台で昨日の北日本第1戦と数は変わりませんが、8名が入れ替わって本日のみの参戦。NDシリーズが23台、NDクラブマンが8台いう内訳です。ちなみにクラブマンクラスの2名は、昨日はシリーズクラスに出場していました。ブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部の後藤憲吾さんが、昨日に引き続いて登壇。「今日はマツダファンフェスタで来場されている大勢の方の前で、思う存分楽しいレースをして、モータースポーツの魅力をアピールしてください」と挨拶されました。


公式予選は8時45分からの15分間。コンディションは気温9℃/湿度68%/路面温度21.0℃で始まりました。まず序盤、昨日の北日本NDシリーズで3位表彰台を獲得した147号車の石塚崇宣が1分45秒605という好タイムでモニター最上段に躍り出ます。すると、そこから上位陣が続々と1分45秒台を叩き出し、再びコースレコード更新の期待が膨らみます。輝いたのは昨日の達成者の2名でした。16号車の上田純司が1分45秒366を出した直後、前日優勝の石谷豪志が1分45秒227を最初のアタックで計測。さらに2周後に1分45秒226と、1000分の1秒ですが削ってきました。

これに続くグリッド2列目は今日も「イナトミガレージ」のふたりでした。128号車の普勝 崚が1分45秒423、147号車の石塚崇宣が1分45秒530というレコードタイムで続きます。つまり4名が前日に更新されたばかりの記録を塗り替えたことになります。そして予選5番手には35号車の佐々木光、6番手にはジャパンツアー開幕戦でデビューウインを飾った156号車の山田 遼となり、ここまでが入賞圏内で決勝レースに臨みます。ちなみに上位4名は昨日からの連戦で、佐々木と山田はジャパンツアーに専念ということで今週末は初めてのレースになります。


本日は“ジャパンツアーシリーズ”ということもあり、スタート前には田川ヒロアキさんの素晴らしいギターの音色で、国歌が奏でられました。さらにジャパンツアーの規定に従い、昨日より3周多い12ラップでの戦いとなり、11時10分にローリング方式でスタートが切られました。直前のコンディションは気温14℃/湿度58%/路面温度27.8℃。なおグリッドへの走行では前日に続いて、予選上位のマシンにてキッズの同乗を実施しました。


スタートダッシュが鋭かったのは3番グリッドの普勝で、2番グリッドの上田を早くもオーバーテイク。さらにポールシッターの石谷とも並走状態で1コーナーへ進入しましたが、さすがに逆転はなりません。そしてオープニングラップの上位陣は、この2位と3位の入れ替わりだけで戻ってきました。ところが、2周目の1コーナーから2コーナーにかけて、3番手を走っていた上田が大きく順位を落とす混乱が発生。その影響で先頭の石谷が序盤から少しリードを広げる展開になりました。

2位を争うのは普勝と4番グリッドだった石塚。そして2周目の混乱を上手に潜り抜けた山田と佐々木、予選では7位だった105号車の三宅陽大という3台のグループによる4位争いが激しくなりました。特に後者はいきなり接近戦となり、まずは佐々木が5周目の1コーナーから山田に襲いかかります。しかしながらサイドbyサイドに近い状態でS字まで頑張ったのが裏目となり、行き場がなくなって順位をふたつ落とす結果になりました。

ここで順位をひとつ上げた三宅が勢いを増します。6周目の2コーナーの立ち上がりでアウト側から山田に並びかけ、次の3コーナーで前に出ることに成功。これで4位グループの先頭に立つと、さらに加速して2位を争う「イナトミガレージ」の2台に接近していきます。こうした展開がトップの石谷には幸いしました。6周目に2秒台だった2位とのギャップが7周目には一気に4.675秒に拡大。その後も1周につき1秒以上のペースで貯金を増やして、勝利をより確実なものにしていきます。

8周目には2位の普勝と3位の石塚、さらに4位の三宅のギャップがいずれも0.1秒台というテールtoノーズ状態になり、次の9周目にはこの集団に山田と順位を挽回した佐々木も合流。この強烈なプレッシャーを受けたグループ先頭の普勝が、なんと10周目のSPコーナーで大きく膨らんで入賞圏外に脱落しました。そして最終盤の注目は石塚と三宅の2位争いになりました。決着がついたのは10周目の最終コーナーで、三宅が前に出ました。

整理すると、NDシリーズクラスでは石谷が前日に続いての2連勝を達成しました。三宅はパーティレースでは自己ベストの2位となり、3位には石塚が2日連続で表彰台に登壇。以下、4位の佐々木、5位の山田、そして山田のチームメイトでジャパンツアー開幕戦でも2位だった157号車の橋本 隼が6位に滑り込んで入賞を果たしました。


またエントリー8台のクラブマンクラスでは、予選では41号車の的場雅仁がトップタイムを記録(総合では17位)。しかしながら決勝では前日のウイナー、20号車の秋葉英貴が総合21位というポジションから追撃を開始。間に挟んでいたシリーズクラスの3台を早々にオーバーテイクして、4周目には的場をも抜き去ることに成功しました。その後、的場は残念ながら後退。2位には23号車の荒川 豊、3位には298号車の松本貴之、4位の81号車・川島 修までが規定により入賞となりました。


石谷は「2周目まではきつかったですが、途中から5台か6台が後ろでバトルしてくれて楽になりました。去年はジャパンも北日本も悔しい結果になったので、この結果に満足しないで、次の鈴鹿に向けてしっかり準備します」とコメントしました。


パーティレースの次の戦いは4月26日(土曜日)のジャパンツアーシリーズ第3戦で、鈴鹿サーキットで行われるスーパー耐久シリーズのサポートレースとしての開催になります。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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