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日本国内レース

  • 2015/09/01
  • OTHER(日本)

町田亜矢が新型デミオSKY-Dで富士チャン初優勝

2015年の富士チャンピオンレースシリーズ(以下富士チャン)の第4戦が8月29~30日に行われました。マツダ車が出場するカテゴリーもすべて実施されましたが、あいにくの空模様で、ほとんどがウエット路面での決勝に。しかしながら、話題満載のドラマチックな展開がいくつも生まれた週末となりました。

最大のニュースはSKYACTIV-D を搭載した新型デミオ♯55「DO-ENGオクヤマデミオ」に乗る町田亜矢の富士チャン初優勝です。過去2戦は予選・決勝とも3番手に甘んじていましたが、今回は予選でポールポジション獲得。決勝もスタートダッシュを決めて、危なげなく逃げ切ることに成功しました。「チームの皆さんのおかげで、今回は勝負できるクルマに仕上がりました。デミオのレースを盛り上げていく意味でも、嬉しい勝利でした」とコメント。

前年王者の♯75西山隆は今回は3位で、「ダンロップコーナー以降の後半の上り坂で、最新ディーゼルターボの優位性を見せつけられました」と脱帽状態です。このレースの技術アドバイザーを務める田知本守氏も、「制御が複雑で、まだSKYACTIV-D の本当の実力は発揮できていないと思われますが、オイルクーラーの増設でかなり戦闘力が向上しましたね」とのこと。これで同レースのチャンピオン争いは、♯34常盤岳史を含む三つ巴となりました。

デミオと混走のNCロードスターのワンメイクでは、改造範囲の狭いチャレンジクラスの♯71登坂紀が先頭でチェッカー。2連勝で2年連続のチャンピオン獲得にも王手をかけました。一方オープンクラスでは、ライバル欠場もあり予選ポールを獲得し、圧勝が予想された♯8菊池聡が最終ラップでまさかのガス欠! その隙に前に出た♯7高橋裕史が初優勝。菊池は再スタートして2位でチェッカーを受けるも、王座決定は最終戦に持ち越しです。

29日はロードスターカップのNA/NBでも、大きな波乱が。予選はドライで、決勝は一転してのウエット、タイヤ選択で大きく明暗が分かれました。とくにNB8クラスでは、予選でクラス10位(総合16位)に沈んだ♯75澤田薫が15台をごぼう抜き。最大の要因は前日購入のタイヤ。ライバルたちが履くクムホV700の在庫切れにより、やむなく溝が深いV720を選択。これが雨の決勝で威力を発揮、参戦4年目にして初優勝。スタート直前のグリッドでタイヤ交換した♯24東宗明も初の2位表彰台を獲得しました。

なお、ロードスターカップのNA6クラスでは♯7茂木文明が3連勝で2年ぶりの王座奪還に王手。一方のNA8クラスは開幕2連勝の♯1山形卓が欠場し、♯0小原健一が今季初優勝。チャンピオン争いはこちらも最終戦まで持ち越されることになりました。

30日開催の決勝では、N1ワンメイクレースで♯8福永健二が、これも予選の10台中9位からの大逆転で2連勝。予選後に溝が残っていた雨用タイヤに交換したのが吉と出ました。前年王者の♯1大野俊哉は5位でかろうじてポイントリーダーの座を守りましたが、最終戦で優勝したいずれかがチャンピオンを獲得するという面白い展開です。

マツダ車が出場する各シリーズの最終戦は、NA1600を除いて10月31日~11月1日に開催される富士チャン第5戦で行われます。ぜひ次のレポートもお楽しみに!

●富士チャンピオンレース http://www.fsw.tv/1ch/1_5original/index.html

Photo and Text by T. Ishida +1

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