MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

日本国内レース

  • 2021/11/30
  • ROADSTERCUP

富士チャンRSC最終戦は4世代27台が熱いバトルを展開

11月20日、富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)ロードスターカップ(RSC)の今季最終戦となる第3戦が開催されました。総合優勝は2.0オープンクラスの山崎善健。第2戦に続いて最新世代NDのRFがトップチェッカーを受けましたが、すぐ背後には1.5オープンクラスに今季から参戦した山本謙悟のND5RCも肉薄。全クラスのチャンピオンもこの日に決定しました。


この日の富士は終日、雲ひとつない快晴の空模様に恵まれました。エントリーは5クラス合計で27台。残念なことに2.0チャレンジクラスは今回も不成立でした。来シーズンにはぜひ、共通規定となるパーティレースNCシリーズの皆さんの参戦を期待しています。

朝一番の予選での総合トップタイムは、2.0オープンククラスの5号車・山崎善健。タイムは2分07秒405で、コースレコードを更新しました。もう1台のフロントローには1.8クラスの18号車・小林哲男が2分07秒554で収まり、3番グリッドは1.5オープンクラスで2連勝中の23号車・山本謙悟がゲット。ベストは2分07秒607で、これもレコード更新という記録ラッシュの予選になりました。

1,6クラスは総合7番手となる53号車・水野寿通がトップの2分09秒283で、これまたコースレコードを更新。じつに7台(のちに6台)がコースレコード更新という絶好のコンディションでした。パーティレースのNDクラスと共通となる1.5チャレンジクラスのトップは、118号車の中嶋 鷹で総合では22位。ベストタイムは2分14秒382でした。


10時24分、山頂が雪に覆われた富士山をバックに、この週末最初の決勝のスタートが切られました。最前列の山崎と小林が順位をキープし、3番手には予選4番手からダッシュを決めた1.8クラスの2号車・渡邉達也が山本をパスして浮上するも、すぐに山本が渡邉を抜き返して総合3位の座に戻ります。その後は決勝中の最速ラップでも格上の山崎を上回った山本の勢いが勝り、小林を猛チャージ。5周目には総合2位に上がって、山崎の背後に迫ります。その後方では総合の4位争いと、6台が入り乱れての7番手争いが続く展開になりました。

結局、8ラップの決勝を2.0オープンククラスの山崎がポールtoウインで制して第2戦に続くトップチェッカー。約1.5秒という僅差で、1.5オープンクラス優勝の山本が続きました。総合3位は1,8クラスの小林かと思われましたが、再車検で改造規定違反が発覚して失格に(予選タイムも抹消)。1.8クラスは渡邉が嬉しいキャリア初優勝となり、コースレコードにも彼の記録(2分08秒810)が採用されました。なお、この1.8クラスはこの日はクラス5位だった91号車の神谷 誠がチャンピオンを確定。それ以外のクラスは、最終戦のウイナーがそのまま王座に就いています。


各クラスのチャンピオンのコメントは以下の通りです。
まず2.0オープンククラスの山崎は「オリンピックとコロナ禍で大変だった年のはずなのに、全3戦を開催してくれた富士スピードウェイさんに感謝です」と語りました。
1.5オープンククラスの山本は「2ℓの山崎さんに追いつきたかったんですけど、やはり速いですね。小林さんをADVANコーナーで抜けたのは良かったです」と振り返りました。
1.8クラスでV2を果たした神谷は「決勝中にトラブルが発生してダメと思っていたら、棚ボタでした」とコメント。
1.6クラスの水野は「今シーズンは頑張りましたし、運も重なって勝つことができました」と喜びを語りました。
1,5チャレンジクラスの中嶋は「アドレナリンのRE004というタイヤに、今年になってようやくセッティングも合うようになってきました」と勝因を披露しました。


1.6クラスはオープニングラップから徐々にポジションを上げ、最後まで総合の4位争いを繰り広げた水野が優勝。1,5チャレンジクラスはコンスタントに後続のマシンとの差を広げ、総合22位でチェッカーを受けた中嶋が3連勝で有終の美を飾りました。


●富士チャンピオンレース
http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html

Text by T.Nakamura
Photos by S.Kokubo(Fuji Roadster Cup Community)



MAZDA MOTORSPORTS ロードスターカップ

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ