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  • 2021/04/16
  • OTHER(日本)

富士チャンRSC開幕。山本(謙)はじめ3名が初優勝

初代NAから現行NDまで、全4世代ロードスターが一堂に会するのが富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)のロードスターカップ(RSC)です。今年は4月10日に無事に開幕を迎えました。総合優勝は1.5オープンクラスの山本謙吾で、RSCではデビューウインの快挙。また1.5チャレンジクラスの中嶋 鷹と1.8クラスの小林哲男もうれしい初優勝を飾りました。

富士山麓とはいえ、4月も半ばとなれば周辺の桜並木も葉桜になりかかってきた10日の土曜日、好天に恵まれた中でRSC第1戦がワンデーで行われました。エントリーは5クラス合計で28台。残念ながら2.0チャレンジクラスは成立しませんでした。共通規定となるパーティレースNCシリーズの皆さんには、ぜひ次回はお誘い合わせの上での参戦を期待しています。

10時より20分間で行われた予選では、開始7分後に18号車の小林哲男が2分09秒382で総合トップに。これは1.8クラスのコースレコードとなる好タイムです。続いて1,6クラスでも53号車の水野寿通が2分09秒944でコースレコードを更新。上位陣は予選後半にさらに動いて、1.5オープンクラスの23号車・山本謙吾が2分08秒811で総合トップに立ち、同じクラスの7号車・茂木文明も2分09秒334まで削ってフロントローを確保します。

総合3番手は1.8クラスの小林で、4番手には2.0オープンクラスの1号車・高橋裕史が2分09秒472で続きます。1,6クラスのトップは先ほどの水野で、総合では9位。パーティレースのNDと共通規定の1.5チャレンジクラスは6台が参戦。そのクラストップは総合22位となる118号車の中嶋 鷹で、タイムは2分14秒077。2番手の32号車・原嶋昭弘が2分15秒984なので、少し力の差がある印象です。

14時59分にスタートが切られた8周の決勝では、いきなり熾烈なトップ争いが演じられました。オープニングラップでは2番グリッドの茂木が一時先頭に立ったものの、すぐにポールシッターの山本が逆転。そしてクラス違いも交えたトップ集団が団子状態でコントロールラインを通過。2周目には1.8クラスの小林がリーダーとなるも、4周目には山本がその座をまた奪い返すという激しい展開です。その後方では4位争いの集団が8台で形成され、コンマ差のバトルが続きます。ひとり抜け出した小林以外の1.8クラスの上位陣と、たった2台ですが2.0オープンクラスの高橋と77号車・長岡哲也は大混戦となりました。

決勝も後半にさしかかるとトップ3が「山本→茂木→小林」の順で等間隔に落ち着き、最終ラップに山本がファステストを更新してトップチェッカー。もちろん1.5オープンクラスを制しました。総合でも3位の小林が1.8クラスでは自身初のクラス優勝。さらに2.0オープンクラスでは0.808秒という僅差で、長岡が高橋を振り切って優勝を果たしました。1,6クラスは総合でもトップ10前後の接戦の中で走り切った水野が悠々とクラス優勝。1.5チャレンジクラスは中嶋がクラス2位に15秒近い大差で逃げ切っての初優勝となりました。

総合優勝の山本は「難しいレースでした、茂木さんとは逆のタイヤ選択で自分はニューで行ったのですが、途中どうしても垂れてくるので一旦温存し、最後にプッシュすることにしました」と勝因を分析。1.8クラス優勝の小林は「初優勝です。昨年も表彰台には上がれましたが、真ん中は初めてで嬉しいです」と満面の笑顔です。2.0オープンクラス優勝の長岡は「ライバルがトラブルで欠場したのですが、高橋さんが参戦してくれてクラスが成立。バトルも楽しみました」と感謝の弁。1.6 クラス優勝の水野は「すっごく疲れましたが、他のクラスの皆さんに引っ張ってもらって勝てました」とのこと。1.5チャレンジクラス優勝の中嶋は「やっと5年目で勝てました。うれしいです!」と喜びを爆発させていました。

富士チャンのRSCは第2戦が5月22日、最終の第3戦が11月20日のいずれも土曜日に開催される予定です。

Text by T.Nakamura, Photos by S.Kokubo(Fuji Roadster Cup Community)

●富士チャンピオンレース
http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html

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