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日本国内レース

  • 2025/04/29
  • S-Tai

FCY多発のS耐Rd.2鈴鹿ラウンド、マツダ車5台が表彰台を獲得

4月26〜27日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第2戦「SUZUKA S耐」が鈴鹿サーキットで開催され、ST-4クラスで#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF(猪股京介/徳升広平/藤原優汰)がポールトゥウィン。ST-5Rクラスでは#27 Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER(杉野治彦/古谷悠河/勝木崇文)が初優勝、#76 PROGRES高砂ロードスター(山本司/加藤潤平/恵木勇哉/酒井仁)が2位、#65 odula TONE 制動屋ROADSTER(外園秋一郎/伊藤裕仁/丹羽英司/平田剛)が3位、ST-5Fクラスでは#17 DXL アラゴスタNOPRO ☆MAZDA2(加藤芳皓/谷川達也/小西岬)が表彰台に上がりました。

土日ともに快晴となり、初夏を感じる絶好のレース日和となった鈴鹿サーキット。鈴鹿大会は全52台のエントリーのうち13台がマツダ車となっています。このうち、自動車メーカーの開発車両が参加するST-Qクラスには、#12 MAZDA SPIRIT RACING RS Future Concept(川田浩史/堤優威/関豊/前田育男)と#55 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future Concept(寺川和鉱/井尻薫/阪口良平)が今大会より参加しています。

公式予選ではST-4クラスでは#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFが、ライバルのGR86勢を抑えてポールポジションを獲得。ST-5Rクラスでは、前戦もてぎウィナーの#88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田総一郎)がクラストップグリッドを手に入れました。今シーズンから新たに参戦している#610 KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児/山本謙悟)が2番手、#65が3番手に続きます。ST-Qクラスの#55 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future Conceptは総合24番手、#12 MAZDA SPIRIT RACING RS Future Conceptは総合26番手からのスタートです。

ST-5Fクラスは序盤からサバイバルレースとなりました。スタートは、「村上さんの後ろに付いて勉強させてもらうという気持ちで臨んだ」、という#610の佐藤元春が抜群のダッシュを決め、88号車村上モータースとのトップ争いに食らいついて行きます。しかし、スタートから約40分が経過したところでABSトラブルによりシケインのスポンジバリアに大きくヒット。マシンはダメージを受けてピットに戻りますが、トップ争いからは脱落することとなります。このアクシデントにより、全車が50km/hで走行するFCY(フルコースイエロー)が導入されました。レースが再開後、3番手スタートの#65がトップの#88に迫り、トップを奪うものの他クラスのマシンとの接触、88号車もFCYリスタート時の混乱でアクシデントがあり、2台は相次いで順位を落とすことに。マシンにダメージを負った88号車は、ピットで修復をしたのちコースに復帰し、5位でフィニッシュしています。

大荒れの展開となったレース序盤、クラストップに立ったのは、#120 倶楽部MAZDA SPIRIT RACING (上田純司/南澤拓実/松原泰世/加藤達彦)です。#120は、前日のBドライバー予選の際に電気系トラブルが発生したため出走できず、決勝はグリッド後方からのスタートとなっていました。初めてスタートドライバーを経験したという加藤は、前のライバルたちを落ち着いて1台ずつオーバーテイクしていき、クラストップに立ちます。その後、南澤、上田が粘りの走りで最後は松原に繋ぐも、表彰台まであと一歩の4位フィニッシュでレースを終えました。また、ノントラブルで順調に順位を上げていった27号車は、最後は古谷悠河がリードを守りきり悲願の初優勝を達成。#65は序盤のアクシデントでフロントを大きく破損したものの、ピットに戻り補修した直後にコース上がFCYとなったため、順位を大きく落とすことなくコースに復帰し、3位でチェッカーを受けました。今シーズン初戦となったLOVE DRIVEロードスター(HUNG MINGWEI/伊東康宏/瀬イオナ)にはMazda Women in Motorsportの一期生で、ラリーを中心に活動しているHUNG MINGWEIが参戦しましたが、レース中盤でリタイアとなっています。

ST-5Fクラスの17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2は、安定した走りで3位表彰台。2戦連続での表彰台で、着実にシリーズポイントを獲得しました。同じくTEAM NOPROからST-4クラスに参戦する#37 DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆ NCロードスター(ジョニー小倉/大谷飛雄/山本龍/野上敏彦)は、STMOの公認を取得した2.4Lエンジンを搭載。しかし、そのエンジンにトラブルが発生しリタイアとなっています。ST-4クラスの#66のロードスターRFは、徳升広平がしっかりとスタート決め、ノーミス、ノントラブルで昨年の岡山大会以来の優勝を獲得。ストレートではやや劣勢となる場面があるものの、軽量と好燃費を活かし着実にポイントを獲得しました。

ST-Qクラスの#55 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future Conceptは、寺川がライバルのSUBARUの61号車をドライブする井口卓人と競い、2番手阪口、井尻へと繋ぎました。しかし、61号車を抑えてクラストップを快走していた#55は、レース終了間際に電気系トラブルのためコース上に停止。完走を逃してしまいます。#12 MAZDA SPIRIT RACING RS Future Conceptは軽快な走りで111周を周回し、完走を果たしています。

次戦のスーパー耐久シリーズは、5月9日に富士スピードウェイで開催される公式テストを挟み、5月30日〜6月1日に富士24時間レースが行われます。

第2戦「2025年S耐第2戦鈴鹿5時間レース」記録動画はこちら(YouTube 7’24”)

Text & Photos by MZRacing

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