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日本国内レース

  • 2021/12/12
  • OTHER(日本)

IPSエキスパートクラスの寺川はシリーズ2位

12月11日・12日、富士スピードウェイにて2021年インタープロトシリーズ第4ラウンドが開催され、ジェントルマンレースエキスパートクラスに出場した55号車「マツダ人馬一体ドライビングアカデミー」号の寺川和紘は、土曜日の第7戦で5位、日曜日朝の第8戦で2位表彰台フィニッシュとなり、シリーズ2位で今シーズンを終えました。

ランキングトップで今季最終ラウンドに臨んだ寺川でしたが、土曜日午前中に行われた公式予選では2番手に0.6秒もの大差をつけるトップタイムを記録しました。しかし、ヘアピンやスープラコーナーで四輪脱輪をおかしており、ベストタイムおよびセカンドベストタイムが抹消されて3番グリッドに降格されてしまいます。それでも気を取り直した寺川は、午後に行われた第7戦では12周の序盤を冷静に周回すると、後半の挽回に賭けます。最終ラップには2番手から首位を走る44号車NAVULの山口達雄を捉え、ついにトップに躍り出ます。そのままゴールすれば4ポイント差で寺川に次ぐランキング2位の山口を突き放すことができます。シリーズチャンピオンの可能性が高まりましたが、スープラコーナーで痛恨のスピン。体勢を立て直して再スタートした寺川は5位でフィニッシュ。山口に逃げ切られてしまい、ポイントランキングでは逆転を許すことに。一気に形勢が不利になり、さすがの寺川もショックを隠せない様子でした。

一夜明けた12日朝、2周のフォーメーションラップののち第8戦決勝レースがスタートしました。雲ひとつない快晴となったこの日、12月の朝とは思えないほどの高い気温により、夜間に冷え切った路面は早くも温められているようです。5番グリッドからスタートした寺川は、スタート直後のトップ争いには加わらず、しかしながら集団から離されることもなく、抑制の効いた走りで周回します。その争いが安定し出した頃、寺川はアグレッシブな走りにチェンジ。次々に先行車を交わし、またしても2位まで上がります。しかし、先頭の19号車ガーデンクリニック今橋彩香にまでは手が届かず、2位で表彰台に上がりました。優勝していれば再び山口を抑えてシリーズチャンピオンを手にすることができましたが、2位のため3.5ポイント差でのシリーズ2位が決定しました。

出場初年度の昨年、寺川はジェントルマンクラスでチャンピオンとなり、2年目でエキスパートクラスにステップアップしています。今シーズンも2勝を含む表彰台6回という記録を残しました。寺川の参戦はこの最終ラウンドをもって終了となり、来季はまた別のドライバーがこのシリーズに挑むことになります。この経験は、今後のマツダのクルマ造り、そして後輩ドライバーの育成に活かされていくことでしょう。

寺川は、「前日朝から調子が良く、予選でも納得いく走りができましたが、四輪脱輪によってポールポジションを失ったことが痛かったですね。決勝レースでも良いレース展開で走れましたが、勢い余ってスピンしてしまい、そこでもまたトップポジションを失ってしまいました。今日の最終レースは2位だったので悔しい結果なのですがが、ミスはなく気持ち良く攻めるレースができたので、自分の中では納得しています。反省は多いですが、全力を出し切ったので悔いはありません。また、2年間このシリーズに参加することができて、いろんなことを学びました。かけひきや勝負することなど、プロから学ぶことも多かったのですが、レースはさまざまな方の協力で成り立っており、またライバルの方々へのリスペクトもふくめ、関わっていただいた皆様に心から感謝したいと思います」、とコメントしました。

■動画レポート 以下のリンクからご覧ください。
2021年インタープロトシリーズ最終戦記録動画 (YouTube 2’13”)

Text and Photos by MZRacing

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