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  • 2021/11/02
  • OTHER(日本)

D1GP 第9戦でRE雨宮 RX-7が追走で優勝

10月30日と31日に大分県のオートポリスにてAUTOPOLIS DRIFT 第9戦&第10戦が開催され、4ローターターボエンジンを搭載するTeam RE雨宮 K&NのFD3S RX-7が第9戦で同車として初めて追走で優勝を飾りました。


天候は両日ともに晴れ、舞台となるオートポリスは数ある競技の中で唯一D1GPのみ、ホームストレートを逆走し、最終コーナーに向けてドリフトを開始するコースとなります。その侵入速度は150km/hを越えるハイスピードコースになり、その後半セクションはタイヤスモークで競技車が見えなくなってしまう程です。更に今年は3か所の通過指定ゾーンの内、2か所が昨年より奥に設定されたため、各参加者はその攻略にやや苦慮したようでした。

第9戦の単走ではTeam RE雨宮 K&Nを駆る松井有紀夫は全体の11番手の得点をマークし、順当に追走トーナメントへと駒を進めました。続く追走でもライバルに対して常にアドバンテージを保ちながら3戦を競り勝ち、決勝へ進出しました。その決勝1本目は先行のスープラがやや姿勢を乱すシーンがある一方、追走する松井は終始完璧なドリフトを見せ、2本目の先行では追走するスープラは松井RX-7に接近することができず、またラインも外してしまったため、Team RE雨宮 K&Nにとって初の総合優勝を勝ち取りました。

31日に開催された第10戦は前夜の降雨により、朝のチェック走行時の路面はウェット状態でしたが、単走がスタートする頃には路面は完全にドライへと変わりました。しかし、RX-7は当日の朝にエンジンのリアハウジングからのオイル漏れが発見され、この修理に時間を要してしまう事に。このため、朝のチェック走行は走る事ができず、前日からの路面状況の変化を把握できないまま出走したため、本来の力を発揮できず敗退となってしまいました。


ドライバーの松井有紀夫は「4ローターのRX-7になってから、なかなか総合優勝に手が届かず、厳しい状況が続きましたが、これでやっとひとつの結果が出せたと思います。やはり4ローターのパワーとトルクは最高です。10戦はマイナートラブルと昨日の路面状況と大きく変わったコースコンディシヨンよって、チャンスを逃してしまいました。これで今季はエビスを残すだけとなりますが、D1GPのメッカであるエビスは落とせないので、気合を入れてガンバリます」と語っています。

RE雨宮代表の雨宮勇美さんは「ようやく勝てたというところでしょう。でも優勝した第9戦の相手がすべてスープラというのは珍しいよね。第9戦優勝の勢いで第10戦もという筋書きは朝のマイナートラブルによって絶たれてしまい、松井くんには申し訳なかったですね。トラブルの原因はっきりしているのでエビスは問題なく行けます。次の最終戦でポイントを少しでも上乗せして来季につなげたいですね。引き続き応援よろしくお願いします」と語っています。


最終戦となる第5-6戦は11月20日-21日に福島県のエビスサーキット南コースで開催されます。



Text by MZRacing Photo by N.KANEKO

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