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日本国内レース

  • 2026/06/17
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新体制で臨んだ3年目の菊川和真が見事に逃げ切り

5月16日、ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズが岡山国際サーキットで開幕しました。エントリー23台のNDシリーズクラスでは185号車の菊川和真がポールtoウイン。参戦3年目となりますが、新たなチーム体制で臨んだ今シーズンの初戦で大きな飛躍を遂げました。


この日の岡山国際サーキットは“晴れの国”に相応しい青空に恵まれました。9時からのブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部の久松忠輝さんが「10年前の最初の西日本シリーズは参加6台でしたが、年々たくさんの方に来ていただくようになり、本当にありがとうございます。今日は暑くなりそうなので、体調と安全に気をつけて楽しんでください」と挨拶。また同部署の部長に就任された泉 嘉幸さん、マツダ787Bなどかつてのワークス参戦時代を知る野村裕之さんも来場されました。


今回、クラブマンクラスを合わせると41台のエントリーを集めて、西日本の開幕戦は大盛況となりました。またシリーズクラスに37号車・松田嵩則/53号車・中川賢太/85号車・花田充秋/126号車・西村宏樹という4名が、クラブマンクラスに3号車・須波敏彦/64号車・矢野龍成/188号車・佐藤俊介/199号車・千葉 剛/215号車・ノリマルクロウヨシツネの5名が、新たな仲間として加わりました。9時からのブリーフィングで恒例により自己紹介と意気込みを語ると、先輩たちから温かい拍手で歓迎を受けました。


公式予選は10時からの15分間。気温は30℃で湿度は22%、このサーキットでは路面温度は3カ所のデータがモニターに表示されますが、39.0〜43.4℃で始まり、15分後に40.1〜44.2℃まで上昇しました。開始早々、菊川が1分58秒071というタイムでモニター最上段に躍り出ます。僅差の1分58秒264で続いたのはマツダ社員の119号車・宮川優一。さらに迫ってきたのが山根ファミリーでした。まずは父親の218号車・山根正和が1分58秒618を記録し、息子の288号車・山根 涼も1分58秒886とタイムを削ってきます。つまり1分58秒台での争いになりました。

その後の上位陣では、33号車の彦森大雅が1分58秒946から徐々に削り込んで1分58秒604までタイムを更新。一方で183号車の岩崎 魁はアタック1周目の1分58秒855がベストで、このふたりがグリッド3列目を分け合うことになりました。そして最終盤になってから、山根正和が1分58秒218を叩き出して2番手に浮上。山根 涼も1分58秒351まで削り込みますが、わずかに宮川のタイムには及びません。つまり菊川が初めてのポールポジションを獲得し、山根正和→宮川→山根 涼という順番です。過去7回の西日本王座を誇る最多勝パーティレーサー、88号車の本多永一は予選でまさかの8位に沈みました。


決勝直前のコンディションは気温29.1℃/湿度33%/路面温度49.8〜52.6℃。開幕戦につき、グリッド上での集合写真の撮影も行われました。そしてオールレッドの5連シグナルが消えてスタートしたのが15時5分。8ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まりました。ポールの菊川をはじめ上位陣のダッシュはほぼ順当かと思われた直後、3番グリッドだった宮川の加速がシフトアップのミスで急に鈍ります。これで4番手スタートだった山根 涼が、すぐ目の前にいる山根正和のスリップ効果もあって易々と3位に浮上。1コーナー進入のはるか前で逆転劇がコンプリートしました。

オープニングラップの上位陣では、他にも順位変動が起こりました。まず7番グリッドだった106号車・村上元気が岩崎を抜いて6位で戻ってきます。さらに11号車・若井隆大が8位で、本多はひとつポジションをダウン。10位にルーキーの37号車・松田嵩則というオーダーで戦いが始まりました。そして3周目のバックストレートでは、鋭く立ち上がった山根 涼の加速を背後に感じた山根正和がコースを譲って、2位と3位が交代します。その後、トップグループは彦森までの5台となって、後半戦に突入する気配でした。

ところが、4周目のパイパーコーナーで299号車の田村和華子がコントロールを失ってグラベルにストップ。自力での脱出が不能なためにセーフティカーが導入されます。オフィシャルの迅速な作業でバトルは再開されましたが、セーフティカーのランプが消えたのは7周目のバックストレート。つまり、残されたのはファイナルラップのみの超スプリント決戦となりました。この7周目の最終盤で先導を担った菊川の戦略が巧みで、かなり早いペースを保ったことで、混乱なく全車が10周目に進入していきます。

それでも唯一のドラマが、ヘアピンで起きました。バックストレートの加速で勝る山根 涼が菊川のイン側に飛び込んで、横並びまで持ち込むことに成功。ただし菊川も先行は許さずにそのまま立ち上がります。すると、小さくコーナーを回った山根 涼の立ち上がりが苦しくなり、4番手だった宮川が一気に前に出られるかなと思われる瞬間がありました。しかしながら、そこで宮川の行きたいスペースに立ちはだかったのが3位の山根正和。順位が前の選手にコースを選ぶ権利があるので、ここは山根親子にレースの神様も微笑んだと言えるでしょう。

整理すると、シリーズクラスは菊川がポールtoウインで見事に優勝。シリーズでは今までのベストが予選6位かつ決勝4位(クラブマンでは優勝経験あり)なので、初の表彰台獲得で頂点まで到達したことになります。続いて息子の山根 涼が2位で、父の山根正和が3位。この親子もクラブマンではともに優勝経験がありますが、シリーズでは過去最高の快挙をダブルポディウムで達成しました。以下、4位の宮川、5位の彦森、6位の村上までが入賞です。


菊川は「2年間、ほぼ自分ひとりでレース活動してきましたが、チームでサポートしてもらえることが大きいことを感じました。途中はスリップで迫られてギリギリでしたけど、次はリードを広げて勝てるようになりたいです」と語りました。


なお、エントリー18台のNDクラブマンクラスでは、先日の東日本シリーズでデビューしたばかりという、231号車の水岡勇喜がポールtoウインでもちろん初優勝。2位には92号車の山本 慧、3位にはデビュー戦の188号車・佐藤俊介が続きました。以下、4位に174号車の佐野哲也、5位にもルーキーの3号車・須波敏彦、6位に210号車の坂本洋一が入賞しています。


西日本シリーズの次戦まではかなり長いインターバルがあり、10月11日の日曜日に第2戦が予定されています。またパーティレースの次の戦いは、6月13日の土曜日に三重県の鈴鹿サーキットで開催されるジャパンツアーシリーズの第3戦です。


Text by T.Ishida
Photos by B-Sports



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