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日本国内レース

  • 2023/07/10
  • S-Tai

OHLINSロードスターNATS、第3戦SUGOラウンドでポールトゥフィニッシュ

7月7日(金)〜9日(日)に宮城県村田町のスポーツランドSUGOにて、ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第3戦SUGOスーパー耐久3時間レースが行われ、グループ2レースST-5クラスに出走した72号車OHLINSロードスターNATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)がポールトゥフィニッシュを決めました。

今回の3時間は、グループ1(ST-X、ST-Zなど)とグループ2(ST-4、ST-5およびST-Qクラスの2台)のふたつのレースを決勝レース日の午前と午後に開催するフォーマットとなりました。スポーツランドSUGOは、山間部に作られた標高差約70mのレーシングコース(1周3.586km)のためアップダウンやタイトコーナーがあり、特に最終コーナーからホームストレートにつながる上り勾配10%が特徴となっています。

金曜日の占有走行はドライコンディションでしたが、土曜日は朝からあいにくの雨で、しかも断続的に降ったり止んだりの難しいコンディション。特に午前のフリープラクティスは、セッション中に強い雨が降ったためいくつかアクシデントも発生しました。迎えた午後の公式予選は、ドライコンディションながら時折雨粒が落ちてくる状況です。予選結果に直結するBドライバー予選には、88号車村上モータースロードスター(村上博幸/有岡綾平/吉田綜一郎/岡本大地)がコースアウトして赤旗が発生。しかし、走り続けてしまった120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(杉野治彦/箕輪卓也/上田純司/樋口紀行)の箕輪が、赤旗無視のペナルティを受けることとなりました。それでも彼は、セッション再開後にチームベストタイムを記録。120号車は過去最上位のクラス6位で予選を通過しました。クラスポールは、金井と山野の組み合わせで臨んだ72号車が獲得。4番手に65号車odula TONE制動屋ロードスター(外園秋一郎/伊藤裕仁/太田達也/黒沼聖那)、5番手に50号車LOVE DRIVEロードスター(伊橋勲/大井貴之/藤井順子/國沢光宏)が続きました。

決勝レース日は天気予報に反し、朝から強い日差しが路面をと照らす湿度と気温の高いコンディションです。朝8時からレース進行が始まり、6月にマツダの代表取締役社長となったばかりの毛籠勝弘CEOがマツダ車各チームの激励のため、グリッドウォークに現れました。その後8時45分にはフォーメーションラップがスタート。1周ののち、グリーンライトが点灯し決勝レースは始まりました。SUGOは、FF勢に勢いがあり、スタート直後から2台のホンダフィットが72号車ロードスターを飲み込んでしまいます。そういった混乱ののち、65号車が隙をついてトップになり、クラス7位スタートの17号車NOPROデミオディーゼル(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が2番手に浮上。17号車はルーキーの小西が、初SUGOとは思えない鮮やかなドライビングを見せ、周囲を驚かせました。その後しばらく、72号車、50号車、120号車と3台のロードスターが先を争いながら、65号車、17号車に続くマツダ車チェーン体制となりました。スタートから1時間経過後にそれぞれ第2ドライバーへの交代が始まります。それでもマツダ車の上位独占は変わらず、後方スタートだった88号車ロードスターも徐々に順位を上げ、第3ドライバーが最後のバトンを受けてからは72号車、17号車、65号車、88号車、50号車がST-5上位グループを形成。1台置いて120号車が7位につけ、そのまま3時間後のチェッカーフラッグを潜り抜けることとなりました。なお、37号車NOPROデミオ(ジョニー小倉/小原健一/加藤芳皓/野上達也)は10位完走でポイントを獲得。ST-4クラスに出場した66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RF(貫戸幸星/猪俣京介/大野尊久/霜野誠友)はクラス5位入賞を果たしています。

ST-5クラス優勝を手に入れた72号車の金井は、「ポールスタートだったので、そのまま先を譲ることなくレースをリードしたかったのですが、後続車の速いペースに飲み込まれてしまいましたね。なので、タイヤ・燃料温存作戦に切り替え、上位陣に離されないように序盤を走りました。それが功を奏してか、続く野島、山野が良い走りを見せてくれてポールトゥウィンを果たすことができました。次戦オートポリスも得意とするコースなので、連勝を目指したいですね」と語っています。クラスベストラップを記録した17号車の小西は、「金曜日に初めてSUGOを走ったのですが、相性が良いコースだと感じたし、先輩たちが良いクルマに仕上げてくれていたので、迷うことなく自信を持って仕掛けていくことができました」と語り、新人らしからぬ余裕の発言が印象的でした。

次回第4戦は、大分県日田市のオートポリスにて、7月28日(金)から30日(日)の3日間の予定で行われます。

2023 S耐Rd.3SUGO 3時間レース記録動画 7/11公開 (YouTube 5’51”)

Text and Photos by MZRacing

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