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日本国内レース

  • 2022/09/08
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11戦目の田中祐也が連勝ストッパーで大願成就!

9月3日、ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦が茨城県の筑波サーキットで行われました。NDシリーズクラスは予選2番手から田中祐也が鮮やかにロケットダッシュ。終盤は現在3連勝中の箕輪卓也の猛攻を凌ぎ切って、初めての表彰台で一番高いところに立ちました。


例年だと「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」と同日開催となる第3戦ですが、こちらは12月に延期。ただし、もうひとつの恒例であるマツダファン・サーキットトライアル(MFCT)は併催されましたので、パドックは多くのマツダ車で賑わっていました。嬉しいことに、パーティレースは今回も新しい仲間2名を迎えました。NDシリーズには160号車の古川恭兵が初参戦です。


本土からは離れていても強力な台風11号が列島に影響を与えた週末の朝、筑波サーキットの路面はまだ一部が濡れていました。心配された空模様ですが、時おりポツポツと来るものの、なんとか堪えているという印象です。朝8時の段階では気温23.4℃/湿度90%/路面温度25.6℃というコンディション。今回は第1レースに組み込まれたNDシリーズのエントリーは19台でしたが、29号車の岩田洋二が欠場して18台での戦いとなりました。

公式予選は8時からの15分間ですが、最初からアタックに入ったのは8台でした。ポイントリーダーの16号車・上田純司や第2戦優勝の35号車・箕輪卓也はピットで待機して、どうやら路面が乾くのを見極める作戦。アタック1周目は1分11秒台での攻防になりましたが、4分過ぎのアタック2周目で1分10秒967を叩き出したのが、123号車の助川ちひろ。久しぶりに女性ドライバーがラップモニターの最上段に躍り出ました。

アタック3周目の1分10秒992でこれに続いたのは、91号車の沢崎祐一。この時点での3番手はアタック1周目に1分11秒012を記録した71号車・登坂紀です。15分間の予選も半ばを過ぎて、前述の上田などがアタックに入ろうとした時に、1コーナーでテールをスライドさせた1台がスポンジバリアに激しくヒット。すぐさまレッドフラッグで予選が中断となりました。

その処理が終わって、残り7分で予選が再開。いきなり上田が1分10秒864でトップに立つと、すぐに27号車の田中祐也が1分10秒791で逆転。さらに105号車の菅原達也が1分10秒651でポールポジションを獲得しました。北日本シリーズ第2戦から3連勝中の箕輪は再開後に4周連続でアタックするも、1分10秒907まで削ったところでチェッカー。それでも4番グリッドに滑り込みました。グリッド3列目は中断前にベストを出した助川と沢崎が獲得。つまり予選では上位6台だけが、1分10秒台を記録したことになります。


本日のパーティレースは予選と決勝の間にかなり長いインターバルを取り、20周年を記念する行事の一環として、参加した全車をストレート上に並べての記念撮影が行われました。3クラス合計で54台が集合した写真はご覧の通りの迫力です。

また、午後に入った筑波サーキットは時おり晴れ間ものぞくほどで、雨の心配がなくなる一方で、エンジンやタイヤにとっては厳しくなる要素が出現。14時には気温27.6℃/湿度73%/路面温度37.3℃というコンディションに変わります。

第1レース、NDシリーズの決勝はオンタイム進行で14時20分にスタート。ポールポジションの菅原の出足は今ひとつでしたが、一時は並びかけた3番グリッドの上田のパッシングは許さずに1コーナーへ進入。と、そこでアウト側最前列からロケットダッシュを決めた田中が一気に大外から抜き去っていきます。さらに菅原と交錯して立ち上がりの加速が少し鈍った上田の横に、スルスルと4番グリッドの箕輪が並びかけることに成功。第1ヘアピンまでにかわして3位に浮上します。さらにオープニングラップでは、沢崎が助川をパッシング。なんとポールから6番グリッドまで、全車の順位が入れ替わりました。

2周目終了時点では、トップの田中から5位の沢崎までのギャップが1.6秒という接近戦です。さらに3周目になると3台のトップ集団が0.7秒差という一触即発状態になり、4周目の最終コーナーで箕輪が菅原のインにノーズを潜り込ませることに成功。次のホームストレートで2位に浮上します。この後も勢いに勝っていたのは現在、SUGO→筑波→オートポリスと3連勝中の箕輪の方でした。まさにテールtoノーズという状態で攻め続けますが、追われる田中も隙を見せる事なく、フィニッシュラインでは0.147秒という僅差で逃げ切ることに成功しました。ちなみに2020年デビューの田中の今までのベストリザルトは今季第2戦の6位。11戦目での悲願達成です。

さらに2位と0.42秒差の3位にも菅原が入賞。見応えあるトップ3のバトルには拍手喝采です。続く4位の上田と5位の沢崎も、それぞれ前車との差は1秒以内で追走。その最後まで諦めないファイテングスピリットに敬意を評します。残念だったのは6番目にチェッカーを受けた12号車の氣仙直寛で、最低重量違反により失格。これにより登坂が繰り上がって6位入賞となりました。


田中は「雪が降った富士の模擬戦でNCに乗って勝ったことはありますが、公式戦は初めての表彰台が優勝になりました。スタートが上手くいったので、TCRの加藤(彰彬)さんのアドバイスを思い出して、少しオーバー気味でも突っ込んでみたら、先頭に立つことができました。この経験を活かして“勝ちグセ”を身につけたいです」とコメント。タイヤについては「滑り出しのインフォメーションがしっかりあるのと、ランニングコストが抑えられるのが嬉しいですね。路温の低い時や新品状態での進化も感じています」と印象を語りました。

チャンピオン争いの行方ですが、今シーズンは4戦中3戦の有効ポイント制なのと、全戦でポイントを獲得したドライバーに5点のボーナスが与えられるため、少々複雑な計算が必要です。第3戦終了時点では引き続き上田が52点でトップ。続いて菅原と登坂が42点で並んでいますが、この2名の逆転にはかなり高いハードルがあります。一方、開幕戦でノーポイントだった箕輪が38点まで浮上。上田は最終戦で優勝するか、もし箕輪が優勝しても3位以内に入れば自力で王座を獲得できる有利な情勢です。

なお、NCシリーズクラスはポールポジションの中島優太が15ラップの決勝で一度も先頭の座を譲らず、逃げ切って念願の初優勝を果たしました。NDクラブマンクラスは、5月の開幕戦を制してから絶好調の松原泰世が、7月のジャパンツアー第3戦も連覇した勢いのまま、スタートの失敗すら帳消しにする圧勝劇となりました。


この東日本シリーズは、最終戦となる第4戦を10月30日(日曜日)に開催。また、パーティレースの次の戦いは静岡県の富士スピードウェイにて、ジャパンツアーシリーズ第4戦を9月24日の土曜日に予定しています。さらにパーティレース車両を使った新カテゴリー「ビースポーツ ロードスター・マスターズ」の第3(今季最終)戦が、9月14日の水曜日に千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されます。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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