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  • 2023/07/29
  • OTHER(日本)

IPS第2大会 川田浩史がエキスパートクラスで初優勝! プロドライバーの宮田莉朋も「すごく嬉しい!」

2023年のインタープロトシリーズ第2大会(第3戦と第4戦)が7月22〜23日に富士スピードウェイで開催。人馬一体ドライビングアカデミーより参戦中の川田浩史が、ジェントルマンクラスで初の総合ポールポジションと総合優勝を飾りました。


マツダの開発ドライバー(トップガン)を育成するべく始動したプロジェクト『人馬一体ドライビングアカデミー』。参加ドライバーは現在の川田で4人目となり、自身2年目の今シーズンはジェントルマンクラスの中でも上位となるエキスパートクラスにステップアップ。5月の第1大会(第1戦と第2戦)では、雨模様の中で川田も奮闘。第1戦の決勝では1周目のスピンが響いて4位に終わりましたが、第2戦では最後までトップ集団に加わる走りを見せて、堂々の2位表彰台を獲得しました。

あれから2カ月。この第2大会での川田は、さらに成長した走りを見せました。22日午前の公式予選で、うまく間合いを見つけてベストな走りを披露。1分47秒342をマークし、セッション中盤でトップに浮上しました。その後はライバルたちもタイムを更新してきますが、川田のタイムを上回ることができず。エキスパートクラス参戦2大会目にして、ジェントルマンクラスで初の総合ポールポジションを獲得しました。

「びっくりしました!」と笑顔の川田。ライバルの背後につくことで空気抵抗を減らし、ストレートスピードを稼ぐ“スリップストリーム”を活かしたことが、好結果につながったとのこと。しかし、肝心なのは決勝レースで勝つことです。「全体のポールポジションは初めてなので、手順を間違えないようにこれから宮田選手と一緒に確認したいと思います」と気を引き締めていました。


決勝レースの1つ目となる第3戦は22日の15時10分にスタート。2番グリッドの#44 山口達雄(NAVUL)がトラブルの影響でピットスタートとなったことで、川田は余裕を持ってTGRコーナーに飛び込んでいきました。しかし、簡単に独走できないのが現在のエキスパートクラスの特徴。2019年に同クラスでチャンピオンを獲得した経験を持つ#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が接近してきました。

序盤は何度か並びかけられるシーンがありながらも、必死にトップを守った川田。それでも永井は着々とトップを追い詰めていき、6周目のTGRコーナーで逆転に成功。それでも川田は諦めずについていき、8周目のTGRコーナーで再逆転のリベンジ。トップの座を取り戻しました。

その後も2台によるバトルは各コーナーで繰り広げられ、最終ラップではほぼ1周に渡って接触寸前の接近戦を展開。最終のパナソニックコーナーを先頭で立ち上がった川田は、わずか0.121秒差で逃げ切り、エキスパートクラスでの初優勝を飾りました。


「12周は本当に長かったですね。疲れました」と川田は、すべてを出し尽くしたという表情を見せつつ、初優勝を喜んでいたのが印象的でした。「とにかく必死でした。最初トップにいた時はうまくブロックできたのですけど、気づいたら内側にいて抜かれてしまいました。でも間隔は近かったので、ついて行こうと思いました。逆転する時も必死でしたね。エキスパートクラス初優勝は本当に嬉しいです! 自分も後半はタイヤがすごく厳しかったので、無事にゴールできて良かったです」


23日午前の第4戦決勝は、公式予選のセカンドベストタイム順でグリッドが並べられ、川田は2番手からのスタートとなりました。序盤からポールポジションの永井に追いつこうとしますが、前日に惜敗した永井もマシンのセットアップなどで対策を施してきたようで、着実に川田との差を広げていきます。

これに対し川田は、中盤に入ってから3番手の山口が接近。防戦一方の展開になります。特に後半はタイヤが苦しくなり、横に並びかけられる機会が増え、最終ラップではコースの半分にわたってサイドbyサイドのバトルを展開。それでも2番手のポジションを懸命に守ってチェッカーを受けました。


「第3戦では永井さんがタイヤをコントロールしながら走っていたことを後で聞きました。自分はそれができていなくて、終始全開で走っていました。なので当然ですが、今日は早々にタイヤが苦しくなってしまいました。昨日は楽しいという気持ちが強かったですけど、今日は永井さんになかなか追いつかないですし、後ろからは山口さんが来るしで……精神的にキツかったです」と川田は振り返ります。

日曜日は気温も上がり、暑さとの闘いでもありましたが、それ以上に接近戦のバトルで疲弊している様子でした。その中でも相手にポジションを明け渡さずに2番手を死守したのは、川田に勝負強さがつき始めている証拠なのかもしれません。

今季も55号車のプロフェッショナルレースを担当し、川田のコーチ役でもある宮田莉朋も「川田さんが総合優勝したのは大きな成長だと思いますし、教えている立場である僕もすごく嬉しいです!」と絶賛。「どちらかというとコーチングがメインなので、川田さんのドライビングスキルが上がってくれて、レースだけではなくて彼の普段の運転につながってくれれば嬉しいです。川田さんがチャンピオンを獲得できるように、僕も集中していきたいです」と後半戦も全力でサポートしていきたいと語っていました。


その宮田が参戦するプロフェッショナルクラスでは、予選から0.090秒差で2番グリッドを獲得するなど好調でしたが、レースになるとライバルに逆転を許してしまい、第3戦は3位でチェッカーを受けました。続く第4戦では序盤にポジションを落とすも、冷静にチャンスを見定めて挽回していき、4位でフィニッシュ。「レース中はコーナー脱出の加速やストレートエンドの伸びが周りと比べると遅かったですね。その中で1レース目が3位、2レース目で4位という結果には正直まずまずかなと思っています」と安堵の表情を見せていました。


2023年のインタープロトシリーズ第3大会(第5戦と第6戦)は、9月23〜24日にかけての開催を予定。24日にはロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第6戦との同日開催となります。


インタープロトシリーズ


Text by T.Yoshita/T.Ishida

Photos by Inter Proto Motorsports/T.Nakamura

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