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日本国内レース

  • 2025/10/29
  • S-Tai

88号車村上モータースがポールトゥウィンで制し、ST5Rシリーズチャンピオン獲得

10月25〜26日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第6戦 「SUPER TAIKYU in OKAYAMA」が岡山国際サーキットで開催され、88号車 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)がST5Rクラスのポールトゥウィン。88号車は念願のクラスシリーズチャンピオンを獲得しています。また、最後まで88号車とタイトルを競い合った610号車KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児)が2位、27号車Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER(杉野治彦/古谷悠河/勝木崇文)が3位表彰台に上がりました。

今シーズンのST-5Rクラス最終戦となる岡山ラウンドには、ST-5RクラスとST-Qクラス合わせて9台のマツダ車がエントリー。 舞台となる岡山国際サーキットは、コースの幅が狭く、コーナーの多いコースであるため、決勝レースが2グループに分けて行われ、マツダ車は全てGr.2に含まれます。これまでの5戦を終えて、ST-5Rクラスのシリーズチャンピオン獲得の権利は、ポイントリーダーの88号車と610号車にのみ残されて最終戦を迎えています。土曜日の予選は、午前中のフリー走行から雨が降り始め、午後はウェットコンディションとなり、弱い雨が降ったり止んだりする中、予選では88号車が開幕からの6連続ポールポジションを達成しています。

翌日朝から行われた決勝レースも弱い雨が時折降り、スタート時の路面はウェットコンディションとなります。ポールポジションには88号車、フロントロウにはチームメイトの89号車村上モータースMAZDAロードスター(MAKOTO/植村真一/米川 直宏/江袋光貴)が続きます。路面の回復に期待した3番手スタートの27号車は、スリックタイヤを選択。セーフティカー先導により3時間の決勝レースがスタートすると、まずは抜群のスタートを決めた88号車村上が大きくリードし差を広げます。時折弱い雨が降り続き、レース中盤からは青空が見え始めるものの、完全なドライコンディションとはならない中でレースはチェッカーを迎えました。最後まで圧倒的な速さだった88号車は2025年のシリーズチャンピオンを獲得。ST-5Rクラスの初代王者となった村上モータースチーム代表の村上博幸は、「今年は開幕から毎回のポールポジション獲得で、速さを見せることができました。シーズンの途中では不運なアクシデントに見舞われることもあり、最終戦も最後までドキドキしていましたが全員の力でシリーズチャンピオンが獲れました」、とチャンピオン獲得に誇らしい表情で語りました。2番手には610号車続き、参戦初年度ながらシリーズランキングも2位獲得となっています。チーム代表の佐藤元春は、「序盤にコースアウトするミスはありましたが、最後まで諦めずに攻め続けたおかげで、繰り上げ2位で表彰台に上がれました。これもまた耐久レースの醍醐味のひとつですね。来年もしっかり準備してこのシリーズに臨みたいと思います」、とコメントしています。4番手にはodula TONE 制動屋ROADSTER(外園秋一郎/伊藤裕仁/丹羽英司/武地孝幸)、5番手にはPROGRES高砂ロードスター(山本司/徳藤一貴/恵木勇哉)、7番手には89号車が続きました。レース序盤にアクシデントがあった50号車LOVEDRIVEロードスター(HUNG MINGWEI/SU YEN MING/澤圭太/藤井順子)は、フロントバンパーを修復しレースに復帰したものの、完走ならずとなっています。

マツダのチャレンジプログラムによって選ばれたドライバーが乗る120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERは、スタートで吉田恭将が一気にポジションを上げ、難しい路面コンディションの中、久米田から上田にバトンを繋いでいきました。しかし、Bドライバー最大運転時間が規定より3分オーバーしていたことにより2周減算のペナルティを受けることとなり、記録は6位となっています。助監督の廣田賢興は、「リザルトはともかく、ひとり一人が決められた目標に対してやるべきことをやってくれたおかげでチームはまとまり、すごくよい形でシーズンを締めくくれたと思います。しかし、Bドライバー乗車時間オーバーというミスを犯してしまったことは残念であり、責任を感じます。しかし、チームの成長として見てみると、開幕のもてぎから飛躍的な成長を遂げていると思います。来年もまた楽しみです」、とコメントしています。

ST-Qクラスに参加する12号車MAZDA SPIRIT RACING RS Future Concept(川田浩史/堤優威/関豊)は、総合13番手からスタート。フロントスプリッター、リアウイングステーの改良によって空力バランスが進化しています。また、車両走行データ解析のためのセンサー類が追加され、車両セッティング時間短縮に活用できるようになっています。ST-2クラス集団に混ざり、Gr.2総合5番手でチェッカーフラッグを受けています。

次戦は11月15日〜16日に富士スピードウェイでのシリーズ最終戦が行われ、MAZDA SPIRIT RACINGがST-Qクラスが参加予定です。

第6戦「2025年S耐6戦岡山3時間レース」記録動画はこちら(YouTube 7’03”)



Text and Photos by MZRacing

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