- 2020/10/12
雨のS耐第2戦SUGOは村上ロードスターがクラス2位
10月10日(土)〜11日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、スーパー耐久シリーズ2020第2戦、「SUGO SUPER TAIKYU 3 Hours Race」が開催されました。前戦の富士24時間レースに引き続き、観客を入れての開催となりました。マツダ車は、近年では最も多い台数となる全11台(ST-2クラス1台、ST-4クラス1台、ST-5クラス9台)がエントリーしました。
宮城県は心配されていた台風の直撃は逸れたものの、朝から強い雨が降り続きました。土曜日に行われたGr.2予選は、Aドライバー予選が午前9時15分にスタート。しかし、開始後すぐに#102 ヒロマツデミオマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟)がトラブルのためストップ。車両回収が行われ、セッションは赤旗中断となります。このタイミングでは、まだほとんどのチームがタイムアタックに入っておらず、唯一早いタイミングからベストラップを刻んでいた#88 村上モータースロードスター(村上博幸/中島保典/谷川達也)は大きなアドバンテージを得ることになります。その後のBドライバー予選時には、天候がさらに悪化。強い雨でコースコンディションは非常に悪い状態となり、各チーム思うようなタイムが出せないまま予選終了となりました。その結果、#88が決勝レースのポールポジションを獲得します。一方、Gr.2の後に予定されていたGr.1の公式予選は、悪天候とタイムスケジュールの遅れで、主催者から中止がアナウンスされました。翌日に行われるGr.1決勝のスターティンググリッドは、前戦の富士24時間の順位で決定することになります。
Gr.2決勝レースは時刻通り13時10分からセーフティカー先導でのスタートとなります。レーススタート直後は#88がトップをキープ。そのすぐ後ろから#456 odula ロードスター(橋本陸/太田達也/草野貴哉)が猛烈な勢いでプッシュします。ヘアピンで#88がST-4クラスの車両に走路を譲ろうとした一瞬の隙に#456がパスしトップに出ます。さらに後ろから、#50 LOVE DRIVEロードスター(山西康司/佐藤朱伊)も追い上げ、#456、#88、#50のロードスター3台がレースをリードします。しかしその後、トップを走行する#456と#50の2台はアクシデントで順位を落とすことになります。1時間30分が経過してレースが折り返し、最終コーナー手前でST-4クラスの#54 TC CORSE ROADSTER(加藤彰彬/石井鋼一/辻かずんど)がストップ。SCが導入されます。#88はこのタイミングでピットイン。給油とドライバー交代を行います。スーパー耐久では、今年からレギュレーションが改訂され、SC中のピットインができるようになりました。#88はピットロード出口がクローズされる、隊列のホームストレート通過寸前でピットを出ます。その後も順調に周回を重ねて、トップを走り続けたものの、ヘビーウエットのコンディションでは有利なFFの#4フィットに追いつかれ、トップの座を許します。その頃、3位争いでは#37 NOPROデミオSKY-D(井尻薫/吉岡一成/加藤芳皓)の、井尻が猛烈な勢いでギャップを縮め、#69フィットを攻めます。#37は前戦の富士24時間を優勝したためウエイトハンディを背負っています。レース終盤は雨が弱まるものの、霧が発生し、視界も悪くなっていました。そして、16時10分、#88は2位でチェッカーを受け、今シーズン初めての表彰台に上がります。#37は僅かな差で3位表彰台は逃したものの、4位入賞で次戦でのウエイトハンディを受けずにポイントを獲得です。
レース後、#88村上モータース代表の村上博幸さんは、「予選は雨予報もあって早いタイミングでコースインしました。レースでは、できるだけ粘って次のドライバーに繋ごうと走りました。トップには立ちましたが、やはりFF勢に抜かれてしまいました。次戦の岡山は個人的にも一番走っているサーキットなので、自信を持っています。ロードスターとコースの相性もいいので、ポールポジションを取って優勝したいです。応援をよろしくお願いします」と語っていました。
2日目はGr.1の決勝レースが行われ、ST-2クラスのNOPRO アクセラSKY-D(野上達也/大谷飛雄/野上敏彦)が出走。前日と同じウエットコンディションでしたが、フロントスリック、リアレインというタイヤ組み合わせでスタート。このアグレッシブなセッティングにより上位陣との差を広げず周回し、ノートラブルで5位完走を果たしています。
スーパー耐久シリーズ、次戦は岡山国際サーキットで、10月31日、11月1日に今回と同じ3時間の2レースフォーマットでのレースが行われます。
2020年S耐第2戦SUGO 3時間レース記録動画 (YouTube 4’01”)
Text & Photos by MZRacing
宮城県は心配されていた台風の直撃は逸れたものの、朝から強い雨が降り続きました。土曜日に行われたGr.2予選は、Aドライバー予選が午前9時15分にスタート。しかし、開始後すぐに#102 ヒロマツデミオマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟)がトラブルのためストップ。車両回収が行われ、セッションは赤旗中断となります。このタイミングでは、まだほとんどのチームがタイムアタックに入っておらず、唯一早いタイミングからベストラップを刻んでいた#88 村上モータースロードスター(村上博幸/中島保典/谷川達也)は大きなアドバンテージを得ることになります。その後のBドライバー予選時には、天候がさらに悪化。強い雨でコースコンディションは非常に悪い状態となり、各チーム思うようなタイムが出せないまま予選終了となりました。その結果、#88が決勝レースのポールポジションを獲得します。一方、Gr.2の後に予定されていたGr.1の公式予選は、悪天候とタイムスケジュールの遅れで、主催者から中止がアナウンスされました。翌日に行われるGr.1決勝のスターティンググリッドは、前戦の富士24時間の順位で決定することになります。
Gr.2決勝レースは時刻通り13時10分からセーフティカー先導でのスタートとなります。レーススタート直後は#88がトップをキープ。そのすぐ後ろから#456 odula ロードスター(橋本陸/太田達也/草野貴哉)が猛烈な勢いでプッシュします。ヘアピンで#88がST-4クラスの車両に走路を譲ろうとした一瞬の隙に#456がパスしトップに出ます。さらに後ろから、#50 LOVE DRIVEロードスター(山西康司/佐藤朱伊)も追い上げ、#456、#88、#50のロードスター3台がレースをリードします。しかしその後、トップを走行する#456と#50の2台はアクシデントで順位を落とすことになります。1時間30分が経過してレースが折り返し、最終コーナー手前でST-4クラスの#54 TC CORSE ROADSTER(加藤彰彬/石井鋼一/辻かずんど)がストップ。SCが導入されます。#88はこのタイミングでピットイン。給油とドライバー交代を行います。スーパー耐久では、今年からレギュレーションが改訂され、SC中のピットインができるようになりました。#88はピットロード出口がクローズされる、隊列のホームストレート通過寸前でピットを出ます。その後も順調に周回を重ねて、トップを走り続けたものの、ヘビーウエットのコンディションでは有利なFFの#4フィットに追いつかれ、トップの座を許します。その頃、3位争いでは#37 NOPROデミオSKY-D(井尻薫/吉岡一成/加藤芳皓)の、井尻が猛烈な勢いでギャップを縮め、#69フィットを攻めます。#37は前戦の富士24時間を優勝したためウエイトハンディを背負っています。レース終盤は雨が弱まるものの、霧が発生し、視界も悪くなっていました。そして、16時10分、#88は2位でチェッカーを受け、今シーズン初めての表彰台に上がります。#37は僅かな差で3位表彰台は逃したものの、4位入賞で次戦でのウエイトハンディを受けずにポイントを獲得です。
レース後、#88村上モータース代表の村上博幸さんは、「予選は雨予報もあって早いタイミングでコースインしました。レースでは、できるだけ粘って次のドライバーに繋ごうと走りました。トップには立ちましたが、やはりFF勢に抜かれてしまいました。次戦の岡山は個人的にも一番走っているサーキットなので、自信を持っています。ロードスターとコースの相性もいいので、ポールポジションを取って優勝したいです。応援をよろしくお願いします」と語っていました。
2日目はGr.1の決勝レースが行われ、ST-2クラスのNOPRO アクセラSKY-D(野上達也/大谷飛雄/野上敏彦)が出走。前日と同じウエットコンディションでしたが、フロントスリック、リアレインというタイヤ組み合わせでスタート。このアグレッシブなセッティングにより上位陣との差を広げず周回し、ノートラブルで5位完走を果たしています。
スーパー耐久シリーズ、次戦は岡山国際サーキットで、10月31日、11月1日に今回と同じ3時間の2レースフォーマットでのレースが行われます。
2020年S耐第2戦SUGO 3時間レース記録動画 (YouTube 4’01”)
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