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  • 2024/11/21
  • S-Tai

荒れたスーパー耐久最終戦、TEAM NOPROが逆転王者に

10月27日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第7戦「S耐ファイナル富士」4時間レースが開催され、ST-5クラスでは17号車 「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が優勝、65号車「odula TONE 制動屋ROADSTER」(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬)が2位、27号車メイプル広島レーシングMAZDAロードスター(杉野治彦/古谷悠河/樋口紀行)が3位入賞し、マツダ車が表彰台を独占。合わせてTEAM NOPROがシリーズチャンピオンを獲得しました。


日曜日の決勝レースは、快晴により日向では汗ばむほどの日和となりました。12時30分にフォーメーションラップがスタートすると、総勢65台のレースカーが一斉にフルスロットルの競争状態となりました。17号車MAZDA2ディーゼルは、スタートドライバーの大谷が2周目にクラストップに立つことに成功。「スタートで3台抜いてトップに立ち、序盤をかなりうまく決めることができました」、とのちに語っています。しかし、スタートから約20分後の12時50分に300Rコーナー先で3台が絡むアクシデントが発生し、FCYが提示されました。そのアクシデントは施設の一部を破損しており、リペアに時間を費やすことになるため、その後レース中断を意味する赤旗が提示されます。各車は、ホームストレート上に2列で並び、レース再開を待つことになりました。その後長い時間、修復作業が行われ、14時20分すぎにレースはリスタートとなります。するとドライバー交代のために、多くのマシンがピットに飛び込みました。しかし、その後、再びダンロップコーナーで施設修復に時間が掛かるアクシデントが発生したため2回目の赤旗中断に。このレース中断時に、ランキングトップの88号車村上モータースMAZDAロードスターはピットロード出口の赤信号でストップし、レース再開を待つこととなりました。16時の時点で赤旗は解除となり、残り約30分間でのスプリントレースになります。優勝がシリーズチャンピオンの条件であった17号車は、65号車との抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げ、小西が粘りの走りで終盤にトップに立つと、そのまま念願のトップチェッカーとなりました。チーム代表の野上敏彦は、「2015年にディーゼルでの出場を開始してから丁度10年目、ようやくチャンピオンとなれました。当初は燃費が良いだけで、難しいレースばかりでした。その後だんだん力をつけてきてトップ争いできるようになってきたものの、ランキング2位が精一杯という状態が続きましたが、今回チャンピオンを獲得できて、マツダディーゼルの可能性はまだまだあるというところが見せられたかと思います」、と語っています。前回岡山ラウンドで初表彰台を手に入れた27号車は、力強く周回を重ね、この最終戦も3位でポディウムに上がっています。


シーズン終盤に速さを身につけてきた120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGロードスター」(上田純司/箕輪卓也/織田祥平/松原泰正)は、今回は途中駆動系に不具合を発生してピットイン。症状解消に時間がかかったため、フィニッシュラインをクロスしましたが周回数不足で完走ならず。残念な結果となりました。


ST-4クラスの66号車「「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪俣京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕二)は、予選2位からレースをスタートし、クラス6位完走となりました。


ST-Qクラスの55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」(寺川和紘/関豊/井尻薫)は、今回から空力性能をアップデート。ダウンフォースを稼ぐ大型フロントスポイラーを装着し、それとバランスさせるためGTタイプのリアウィングをテールゲートに取り付けています。これにより、コースに合わせたセッティング自由度を大幅に拡大しました。また、スバル社航空宇宙カンパニーとの提携により、カーボン端材の再生シートを活用・成形したボンネットを採用。1.4kgの軽量化を果たしています。予選で、ライバルの61号車「SUBARU High Performance X Future Concept」に0.58秒差をつけて先行。決勝レースはスタートで61号車に交わされたにも関わらず再逆転し、クラス3位で完走しています。12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/阪口良平/堤優威/前田育男)は予選で61号車スバルに次ぐポジションを得ると、決勝レースも2.4Lターボの61号車スバルに迫る走りを見せ、あと11秒で追いつく位置につけました。。


本年のスーパー耐久シリーズは、これで終了となります。一年間マツダ車への応援をありがとうございました。


第7戦「S耐ファイナル富士」記録動画はこちら(YouTube 6’47”)

Text & Photos by MZRacing

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