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  • 2018/04/11
  • OTHER(日本)

ジムカーナ第1戦 PN-1はNDロードスターのワンメイクに

3月3~4日に茨城県下妻市にある筑波サーキットコース1000で2018年JAF全日本ジムカーナ選手権の開幕戦、TAKUMI OIL CUP GYMKAHANA IN TSUKUBAがT-SPIRITS、KSC、THE-MCの共同開催で行われました。

 

今回はミニサーキットとしては道幅が広く平坦なコース1000が使用され、コースレイアウトはサーキット正廻りを基本にショートカットを加えた高速セクションとテクニカルセクションを複合させた一般的なコース設定となりました。気温はやや肌寒く、路面温度も15度~25度程というレベル、そんな中全国から集まったトップスラローマーが、全開でアタックを繰り広げました。

 

マツダ車はロードスター(1.5L)とRF、RX-7(FD3S)の3車種の参加という点は昨年同様ですが、1500CC未満、新型車両、2輪駆動という規定のPN-1クラスは昨年までスズキスイフト(ZC32)とロードスターの争いとなっていましたが、今年は全車がロードスターとなり、ワンメイククラスとなりました。

 

マツダ車のエントリーはPN1クラスに五月女明弘、村里早織、亀山伸一、久保敦嗣、中村伸造、米澤匠、箕輪雄介、上野健司、小林キュウテン、小林規敏、深川敬暢、福田大輔、斎藤邦夫の計13台のロードスター、PN3クラスに陰地哲雄、印南靖志、天満清の3台のRF、SA3クラスに大橋政哉、田中幹弥、石井和則、鰐部光二、葛西悠治、小俣洋平の計6台のRX-7で合計22台となりました。

 

<PN1クラス>

昨年の年間チャンピオンに輝いた斉藤は今年からアドバンカラーでの参戦。新たなロードスターユーザーで注目はスイフトからスイッチし、インテグラでチャンピオン経験がある箕輪雄介、インテグラからスイッチで常に上位争いをしていた小林規敏といったところです。これに昨年まで上位争いを演じていた、米澤、上野、小林キュウテン、深川、福田、斉藤らによる激戦が予想されます。開幕戦の天候は金曜日がウエット、土曜日がドライ、決勝の日曜日もドライでしたが、まだ3月初旬の寒い気温のなかDUNLOPタイヤを装着する福田が金曜日土曜日と好調でトップ。王者斉藤は秒単位で離されやや苦しい状況に。斎藤の装着する横浜タイヤのADVAN A052は一般的なラジアルタイヤの特性を持っておりオールラウンダーなタイヤ、対して福田の装着するDUNLOP β02というタイヤはソフトな特性を持っていて、この違いがパフォーマンスに大きく影響していたようです。ところが決勝の第1ヒートでキレのある走りをみせたのは王者斉藤、2番手を0.8秒程引き離してのトップタイム、2番手に深川、3番手に福田、以下小林規敏、小林キュウテンが僅差で続きます。勝負の第2ヒート、路面温度も上がりタイムアップが期待できる状況でしたが、斉藤のタイムはなかなか破られずこのまま斉藤の逃げ切り優勝かと思われましたが、福田が斉藤のタイムを0.3秒程更新、ところがその福田のタイムを最終出走の斉藤がさらに0.1秒上回る貫禄の走りを見せ開幕戦優勝を果たしました。優勝の斉藤は「金曜日の雨の影響で土曜日は路面状況がウチのタイヤとの相性が悪かったけど日曜日はいつもの筑波の路面に戻ってくれたので、ミスしない様に一生懸命走ったよ!」。レースやラリーなどで経験豊富な王者斉藤が貫禄の優勝を飾りました。

 

<PN3クラス>

86BRZとRFで争われるこのクラスは、RFを駆る天満が5位入賞を果たしました。天満は「ちょっと悔しい結果かなぁ。前半は良かったんだけど、後半区間が久しぶりに走ったこのサーキットを攻略しきれなかった・・・」と悔しさを滲ませていました。

 

<SA3クラス>

昨年チャンピオンの小俣、シリーズ4位で今年エンジンをオーバーホールしてきた葛西、シリーズ5位のベテラン鰐部のRX-7勢、そして昨年シリーズ2位の西森選手、同3位の渡辺選手のNSX勢、そして旧型のロータスエキシージを駆る梅村選手、金子選手、新型のロータスエキシージの久保選手と、さながらスポーツカー最速決定戦クラスともいえるSA3クラス。金曜日の練習から好調の小俣が決勝でもそのまま逃げ切り開幕戦を制しました。

 

※このクラスの詳細はMZRacingの特集ページと小俣洋平【ジムカーナ】チャンネル(ユーチューブ)

https://www.youtube.com/channel/UCcyz1ix11cyjSu3zaed03Jg

をご参照下さい。

 

多くのマツダ車が参加する全日本ジムカーナ選手権、第2戦はスポーツランドタマダで4月1日に開催されます。

 

Text by 小俣洋平

Photo by CINQ

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