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日本国内レース

  • 2023/09/10
  • JDC

JDC Rd.7今庄 デミオ15MBがPN1クラス2位、3位に入賞

9月2日(土)〜3日(日)に、福井県南条郡南越前町郊外の「オートパーク今庄」で全日本ダートトライアル選手権第7戦「スーパートライアル IN 今庄」が開催されました。残暑が厳しいドライコンディションのなか、PN1クラスではデミオ15MBを駆る太田智喜が2位に入賞するとともに、3位には同じくデミオ15MBの本道治成が入賞。惜しくも優勝は逃したものの、2台のデミオ15MBが表彰台に並ぶ結果となりました。


今シーズンも残り2戦となったダートトライアル選手権は、舞台を福井県南条郡南越前町郊外の「オートパーク今庄」に移し、シリーズ第7戦が開催されました。 2009年のコースオープン以来、2011年から今年まで、コロナウイルス蔓延の影響で開催を見合わせた2020年以外は、継続して全日本ダートトライアル選手権の1戦を担ってきたオートパーク今庄ですが、コースオーナーの意向により今年末でコースの閉鎖を発表。全日本のほか、中部地区や近畿地区など西日本のダートトライアルを支えてきた名コースが、15年の歴史に幕を下ろすことになりました。パドックには、最後の全日本開催となるオートパーク今庄を走ろうと、全日本格式最大台数の150台が集結。残念ながらエントリーの選考に漏れた選手も多数いるなか、PN1クラスに4台のマツダ車が出場しました。

そのPN1クラスには、この第7戦で優勝を獲得すると最終戦で逆転チャンピオンの可能性がある太田智喜が出場。第1ヒートは、トップタイムに0.143秒差に迫る2番手という好ポジションにつけます。超硬質路面となった第2ヒートは、このコースをホームコースとする本道治成がベストタイムを更新してトップに立ちますが、第1ヒートトップの選手がさらにベストタイムを約1.5秒更新。第1ヒート2番手の太田も果敢に超硬質路面を攻め、本道のタイムを0.102秒上まわりますが、第2ヒートのトップタイムには1.465秒届かず。それでも太田がクラス2位、本道はクラス3位を獲得し、2台のデミオMBが表彰台の一角を担う結果となりました。


PN2クラス2位/太田智喜コメント

「トップと1.5秒差という結果なので、今回は完敗です。超硬質路面の今庄に、自分が100%合わせることができなかったということですね。これでチャンピオンの可能性は消えましたが、最終戦も優勝目指して頑張ります」


PN2クラス3位/本道治成コメント

「地元コースでの優勝を目指していたので残念ですが、3位表彰台を獲得できたことは良かったと思います」


苦手の今庄で6位に入賞

2018年からデミオ15MBで全日本ダートトライアル選手権に出場する天野佳則は、競技歴20年を超える中部地区のベテランドライバーです。

「ダートトライアルは1995年頃から始めたのですが、子供が生まれたりと家庭的な事情もあって、2007年を最後に10年くらい活動を休止していたんです」と天野。子育てが一段落して、またダートトライアルを始めようと思った時に出会ったクルマが、デミオ15MBでした。

「ちょうど、全日本を走っていたデミオ15MBが売りに出るという話があって、乗ることを決めました」という天野は、ダートトライアルに復帰した2018年と2019年に、2年連続中部地区のチャンピオンを獲得。昨年も、今回の今庄で優勝したドライバーと中部の地区戦を戦い、デミオ15MBでは3回目となる地区戦チャンピオンを獲得しました。

「地区戦だと勝てるんですけどね(笑)」という天野は、「実は、今庄は地元なんですが、すごく苦手なんですよ。中部の地区戦は今庄の他に門前(門前モータースポーツ公園)と池の平(池の平ワンダーランド)も走るんですが、そこでポイントを稼いだおかげで、チャンピオンを獲れたんです」と、地区戦での勝因を語りました。

「だからこそ、今回の今庄はどうしても入賞したいんです。最後の今庄ですからね」という天野は、第1ヒート8番手から第2ヒートはふたつポジションを上げ、6位入賞を果たしました。

「全日本では2019年のコスモスで4位に入賞した時以来の入賞なので、やっぱりうれしいですね。でも、地区戦のライバルが優勝した姿を見ると、まだまだ頑張らなくてはと気合いが入ります」と天野。デミオ15MBについては、「低回転からトルクがあるところは、ダートトライアルの競技性に合っていると思います。なによりも、クルマの動きにクセがないのが良いですね。ハンドルを切った分だけ、曲がるような感じ。乗りやすさがこのクルマの最大の武器だと思います」と、低回転からトルクフルなエンジン性能と、ハンドリング性能の良さを語ってくれました。

「来年は、全日本の表彰台を目標に頑張ります」という天野。「ドライバーは老化が進んできましたが(笑)、デミオ15MBはまだまだ元気です」と、来年に向けた抱負を語ってくれました。


全日本ダートトライアル選手権最終戦となる第8戦は、10月7日(土)〜8日(日)に広島県安芸高田市のテクニックステージタカタで開催されます。



Text&Photo by CINQ LLC

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