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日本国内レース

  • 2016/04/05
  • S-Tai

S耐開幕戦、NOPROデミオSKY-Dがクラス2位

4月3日(日)にツインリンクもてぎにて2016年スーパー耐久シリーズ開幕戦「もてぎ5時間耐久レース」が行われ、チームNOPROから出場したST-5クラス予選8位の#17デミオSKYACTIV-D(谷川達也/井尻薫/野上達也/野上敏彦)が2位に入賞し、表彰台に上がりました。その他、計5台のマツダ勢は全車が完走を果たし、幸先良い開幕戦となりました。

年々人気の高まるS耐では、参加希望チームが増加。今年から安全面も考慮し、比較的短いレースではST-X及びST1〜3、ST-4〜5の2クラスに分かれてのレースも展開されます。その効果もあってか、マツダ勢も昨年からさらに参加台数が増加。特にST-5クラスでは、昨年から熟成を重ねてきたデミオ・ディーゼルのNOPROチームが2014年に優勝経験もあるガソリン車のDE型デミオを再投入し、2台体制に。また、モータースポーツベース車とした発売されたデミオ15MBも大阪のオーバードライブからこのクラスに1台参加しています。昨年までST-4クラスで戦っていた村上モータースは新たにND型ロードスターをST-5クラス仕様に仕立てて参戦しています。マツダ車4台のST-5車両が、常勝フィットに挑戦する今年は面白い展開になりそうです。

決勝レース日の朝は、雨模様で明けました。朝8時からのウォームアップ走行はフルコースウェットでした。しかし、その後急激に天候は回復し、決勝レースのスタート進行が始まった午前11時45分過ぎにはコースは完全にドライとなっており、各車スリックタイヤでのスタートとなりました。開幕戦の今回は全クラス合計で65台がエントリーする盛況振りで、FIA GT3車両によるST-Xクラスには合計11台ものモンスターマシンがひしめいています。多数の速度域の異なる車両が一斉スタートすることからレースは混乱するかと予想されましたが、ST-X、ST-1、ST-2、ST-3クラスまでのAグループも、それ以外のBグループも目立ったアクシデントなくクリーンスタートを決め、決勝レースは進行していきました。ST-5クラスは、チームNOPROがエースの谷川が8番グリッドからスタート。デミオ・ディーゼルの燃費の良さ、瞬発力と、谷川さんの積極的な走りで序盤から次々ポジションを上げていきます。レース中盤は第二ドライバーの井尻薫さんが谷川さんと同等のペースで周回を重ねると、ついにはクラストップに立ち、その後長くレースをリードすることになりました。このままレースフィニッシュまでマシンを運べるかと思われましたが、終盤にサスペンション関係で不測のトラブルが発生。一時4位に後退したものの、井尻さんと野上達也さん、そして再び谷川さんへとバトンをつなぎながら、再びポジションを挽回。開幕戦を価値ある2位表彰台で終えることになりました。野上敏彦代表は、「デミオ・ディーゼルの熟成が進み、今年は優勝争いができそうなレベルまできました。今日はちょっとしたトラブルでトップフィニッシュを逃しましたが、シーズンを通じてまたチャンスが巡ってくると信じています。今後も引き続き応援をお願いします」と語っています。レース仕様車が完成して間もない、#66オーバードライブのデミオ15MB、#88村上モータース・ロードスターは、金曜日の練習走行時点でまだ新車のレース適合がうまくいっておらず、満足に走行できない状態でした。なんとか予選を通過し、決勝グリッドにマシンをつけることができました。そんな状態でありながら、決勝レースではメジャーなトラブルに見舞われることなく、完走を果たしています。まだまだ改良の余地はあり、それぞれの特徴を活かせれば今後は上位進出も夢ではないでしょう。また、#37 DE型ガソリン・デミオも無事にチェッカーを受けています。

ST-4クラスのTCRロードスターは、昨年のロードスター・パーティレースIIチャンピオンの堤優威さん(20歳)をレギュラードライバーに迎え、速さでは他に引けを取らない布陣で初戦に臨みました。予選では22台中15番手のポジションを得ましたが、決勝レースでは駆動系にトラブルが発生したため、ロスし17位完走に止まりました。次戦以降の活躍に期待しましょう。堤くんは、「チャンスを与えていただいたので、早くチームに貢献できるように頑張ります」と語っています。

次回は、5月14日(土)にスポーツランドSUGOで3時間レースとして開催され、ST-4クラスとST-5クラスによるBグループだけの初のセミ耐久レースとなります。

【関連動画】
>>> Super Taikyu 2016 Opening Round at Motegi 

【参考リンク】
>>> 第1戦 S耐開幕戦、NOPROデミオSKY-Dがクラス2位
>>> 第2戦 村上モータースNDロードスター、圧巻のポールトゥウィン
>>> 第3戦 NOPROデミオSKY-D、S耐鈴鹿ラウンドで初優勝

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