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日本国内レース

  • 2016/05/25
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パーティレース北日本、鎌倉が2連勝で初タイトルへ前進

5月15日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ(NDシリーズ)が、宮城県のスポーツランドSUGOにて行われました。 今回はスーパー耐久シリーズのサポートイベントという位置づけのため、予選が午前7時から、決勝も午前 8時40分スタートという早朝のスケジュールです。エントリーは開幕戦より1台増えて6台。前回優勝の ♯55 鎌倉裕貴、2位の ♯82 兼原洋治、3位の ♯123 泉多美宏、4位の ♯27 石川和也に加えて、女性ドライバー 2名が北日本シリーズにデビューを飾りました。

♯4 岩岡万梨恵は井原慶子さんがプロジェクトリーダーを務める「Mazda Women in Motorsport Project」の1期生。パーティレースは今回がデビュー戦です。♯41 北平絵奈美も1期生メンバーで、5月5日の東日本シリーズに続いての参戦です。同じ1期生には、NCシリーズで活躍している小松寛子も。岩岡も北平も、カートなどでレースそのもののキャリアは十分です。とくに北平は昨年の1期生としてのトレーニング以前にも全国各地のカートコースに遠征した経験があり、ここSUGOのカートコースでも4年前に優勝を飾っているとのことで、相性もよさそうです。

さて、予選では鎌倉が計測1周目に 1分46秒086 と、開幕戦で自分が記録した 1分46秒846 のコースレコードを更新。さらに2周目には 1分45秒687 までタイムを削ります。予選2番手は泉の 1分47秒396で、兼原は 1分47秒673で3番手。さらに北平、石川、岩岡の順で続きます。

鎌倉は寺田陽次郎さんが率いる「チーム・テラモス」の一員で昨年の 5月にデビューしたばかりですが、20代前半の伸び盛り。昨年6月の岡山ラウンドでチャンピオンの堤優威選手とのバトルに競り勝った経験が、その後の成長の糧となった印象です。

わずかなインターバルを挟み、8周の決勝レースは 8時40分に5連のレッドシグナルがブラックアウトしてスタート。鎌倉は開幕戦同様に絶妙なクラッチミートを披露。1周につき約2秒と大きくマージンを築き、独走態勢に入ります。
2番手争いはオープニングラップにアクシデントが発生しました。予選3位の兼原が3コーナーの進入で泉のインを差して先行するものの、姿勢を大きく乱してしまいます。これを避けようとした泉もテールスライド状態となり、コース脇のタイヤバリアに突っ込んだ結果、リタイアを余儀なくされました。

このアクシデントの結果、鎌倉/兼原/北平の上位3台が、それぞれ単独走行状態になり、唯一のバトルが4番手争いとなります。NC時代は何度も表彰台に上がった経験をもつ石川ですが、NDに乗り換えてからはエンジンブローを経験するなど、今ひとつ調子が上向かない様子です。その一方、岩岡はコースに慣れるにしたがって、決勝中も自己のベストタイムを次々と更新。1周目から石川をロックオンし、4周目の最終コーナーでイン側にノーズを潜り込ませて鮮やかにパッシング。デビュー戦で順位を上げる快挙を達成しました。

これで2連勝となった鎌倉は「開幕戦のビデオを検証してステアリングワークは徹底的に練習しました。切り込みのタイミングなどは改善されたと思います」とコメント。また2戦連続2位の兼原は「接触したわけでも故意でもまったくないのですが、申し訳ない結果になりました」。デビュー戦でポディウムに立った北平は「表彰台は嬉しいのですが、まだ課題だらけです」とのことです。

全長3.7km標高差70mで最大勾配10%というタフなSUGOのコースを8~10周して争う北日本シリーズ。いずれも全4戦の日程ですが、次の戦いは7月10日。NC/NBシリーズはこれが2戦目ですが、NDシリーズは早くも第3戦となり、チャンピオンが決定する可能性もあります。パーティレースⅢは、北日本は宮城県のスポーツランドSUGO、東日本は茨城県の筑波サーキット、そして西日本は岡山国際サーキットをそれぞれ戦いの舞台としています。東日本シリーズは5月22日に筑波サーキットで第2戦を迎え、西日本シリーズは少し遅れて5月28日に岡山国際サーキットで開幕します。

なお各地のNDシリーズの上位ランキングに入ったドライバーには、12月3日の岡山国際サーキットにおける「日本一決定戦」への出場権が与えられます。

Photo & Text by B-Sports

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