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  • 2026/09/03
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4度目の王座を目指す上田純司が4年ぶりに勝利の美酒

8月30日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢ東日本シリーズの第2戦が行われました。チャンピオンシップを争うNDシリーズクラスを制したのは16号車の上田純司。2022年から2連覇を達成し、昨年も3度目の王座に輝いた実力者ですが、優勝したのは2022年の開幕戦以来。予選は一発でアタックを決めてポールポジションを獲得し、決勝でも隙を見せない堂々のパフォーマンスでした。

今回は筑波チャレンジクラブマンレースのプログラムのひとつとして開催され、VITAやスーパーFJといったレース専用車など多くのマシンが集結。ただ本日の筑波は曇り空が上空を覆い、朝から時々雨粒も落ちてきています。エントリーはNDクラブマンクラスが33台、NDシリーズクラスが26台という盛況です。筑波サーキットのフルグリッドは30台ですので、クラブマンは予選を2組に分割。そして決勝も「ボーナス」と「ファイナル」の2レースに分割して開催。各組の上位10台ずつがファイナルに進みます。
今回はブリーフィングもクラブマンが7時40分から、シリーズが8時15分からと分割して開催されました。クラブマンには9号車・渡邉直也/50号車・みかち。/102号車・石川巧湧/114号車・judy/162号車・小室賢太郎/251号車・高杉昌督という6名、シリーズにも177号車・増田智仁/256号車・岡田拓也という2名の合計8名が初参加。恒例により、各自が自己紹介と意気込みを語り、先輩たちからは拍手で歓迎されました。なお天候を考慮して、今回の予選については「ソフトトップを閉めてもOK」ということが通達されました。

ここからはNDシリーズクラスを中心にお伝えします。公式予選は9時25分より15分間。9時30分時点でのコンディションは気温22.2℃/湿度90%/路面温度27.3℃でした。開始早々、44号車の藤貫直之が1分10秒171で暫定トップに躍り出ますが、38号車の石浜一樹が1分10秒178で肉薄。上位陣は僅差の争いになりそうな気配です。少し遅れて出た18号車の平井将貴が1分10秒107で前述のふたりを上回り、32号車の新井博史も1分10秒121で続きます。しかしながら、上田が最初のアタックで記録したのが1分10秒005。もう少しで9秒台突入ということで、頭ひとつ抜け出した印象でした。
整理するとポールポジションを獲得したのは上田で、これに平井と新井が続きます。4番グリッドはアタック2周目に1分10秒160まで削り込んだ石浜が獲得し、藤貫が5番手。そして5月の開幕戦ではクラブマンで優勝を果たした222号車の石井雅人が予選6位という勢いを見せました。以下、予選20位までのタイムが1分10秒台ということで、20名が1秒以内にひしめき合う混戦となっています。ちなみに予選中に一度は空が明るくなったものの、終了2分前には雨がポツポツと降り出すなど、コンディションも不安定でした。

NDシリーズクラスの決勝はほぼオンタイムの13時52分に開始となりました。13時30分時点でのコンディションは気温26.1℃/湿度76%/路面温度が34.3℃となり、天候も「晴れ」に回復。ポールシッターの上田をはじめ、平井→新井→石浜→藤貫というトップ5は順当にオープニングラップを通過していきます。実はこの中では唯一、新井が少し出遅れたことで、3位から5位がいきなり超接近戦となったのが後で嵐を呼びました。さらに6位には7番グリッドだった71号車の登坂 紀が浮上し、7位には11番グリッドだった168号車の森本進一が大きくジャンプアップ。これに113号車の大蔦健太と、6番グリッドだった石井が続きました。
序盤の勢いは2位を走る平井が上回っていた印象です。2周目に最速ラップとなる1分10秒459を計測するなど、5周目まで0.3秒台の僅差で上田を追走し、さらに6周目には0.210秒差まで迫って、どこで勝負するのかと注目を集めていたその時、事件が起こりました。タイヤメーカーの名が付く名物の中高速コーナーで3位を争っていた石浜がスライドしてライバルにヒット。新井と藤貫が巻き込まれてしまい、3台ともリタイアを余儀なくされました。
このアクシデントが後続のマシンにも影響します。直後を走っていた登坂は回避のため急減速を強いられる一方で、その後ろの森本は少しだけ余裕を持って現場を通過。つまり(トップ2は変わりませんが)3位に森本、4位に登坂となり、これに大蔦と石井という順番に変わりました。時系列は逆になりますが、2台がコース上に止まったので当然ですが、その回収のためにセーフティカーが12周目まで導入されています。
残り3周の超スプリント決戦でも見どころはありました。平井がファイナルラップまで0.3秒台の僅差で追い詰めますが、3度の東日本チャンピオンを誇る上田も隙を見せません。それでも平井はバックストレートから最終コーナーにかけて、アウト側から並びかけようと試みますが及びません。逆に少し勢いが落ちたところに森本が肉薄しますが、こちらも0.183秒差で順位は変わりませんでした。この3名がポディウムに登壇します。以下、4位の登坂と5位の大蔦は再開前と同じ順位ですが、6位には14周目に石井をパスした195号車の中島優太が入賞しています。

2022年の開幕戦以来、4年ぶりに優勝を果たした上田は「筑波は抜くのが難しいコースなので、ミスなく走ることを心がけて、コンプリートできました。ジャパンツアーでの反省が少しは活きたかもしれません。久しぶりの優勝なので、これをまたチャンピオンに繋げていきたいです」とコメントしました。

NDクラブマンクラスの「ファイナル」決勝には20台が進出。予選1組目で1分10秒390という好タイムを記録した169号車の國井宏樹が、2組目でトップだった77号車のテツ・パチーノを従えて堂々のポールtoウイン。嬉しいキャリア初優勝を飾りました。111号車の山口 聡が決勝でひとつ順位を上げて3位でポディウムに登壇。以下は4位に181号車の横田大樹、5位に217号車の森田正穂、6位に75号車のアイダサトルが入賞しています。さらに12台で争われたNDクラブマンの「ボーナス」レース決勝では、デビュー2戦目の160号車・ネルソン ジャスティンが優勝。2位の74号車・鈴木理知也、3位の172号車・石田 淳にもトロフィーが授与されました。

ロードスター・パーティレースⅢの次なる戦いは9月13日の日曜日に、大分県のオートポリスでジャパンツアーシリーズの第7戦が開催予定です。また東日本シリーズの第3戦は9月27日の日曜日に、ここ筑波サーキットで行われます。


Text by T.Ishida
Photos by B-Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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