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  • 2025/05/09
  • S-Tai

24時間レースに向けて12台のマツダ車が公式テストに参加

5月30日〜6月1日に開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第3戦「富士24時間レース」のための公式テストが富士スピードウェイで行われ、ST-Qクラス 2台、ST-4クラス 2台、ST-5Fクラス 1台、ST-5Rクラス 7台のマツダ車合計12台が参加しました。


この公式テストには、3回の60分走行枠と110分間のナイトセッションも含まれ、24時間レースにエントリーしていて夜間走行未経験のドライバーはこのナイトセッションの走行がマストとなっています。また、夜間走行時に義務付けられている自発式のELカーナンバーやクラス識別反射材などの装着もチェックされます。同時に各チームは、それぞれ自車の追加ライト類の視認性確認も重要なテスト項目となります。総走行台数は52台で、24時間レースにエントリーしている62台の約84%がテストに参加していることになります。


ST-Qクラス55号車MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptの寺川和紘は、「クルマは昨年の最終戦富士と比べたら段違いに速くなっていますよ。今日は細かい修正を入れながらセットアップ中です。特にコーナリング中にバウンシング(上下振動)する現象が出たので、リアのサスペンション調整とフロントの車高を上げるなどしてバランスをチェックしたところ、いい塩梅が見つかったところです」、と語っています。55号車には、レギュラーの寺川、井尻薫、阪口良平に加えてチーム代表の前田育男とモータージャーナリストの桂伸一がドライブし、24時間に向けて慣熟を進めました。

同12号車MAZDA SPIRIT RACING RS Future conceptに乗る予定の佐藤考洋(ティーポ誌編集長)は、「午後の走行枠で合計40分ほど走りましたが、とても乗りやすいですね。ただ、タイムを削ろうと思うとまだまだ攻めないとダメかな、と感じます。しかし、このエンジンが今後発売予定のMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12Rとほぼ同じだとすれば、12Rはとても楽しい仕上がりになっているはずですね。楽しみです」、と話してくれました。同車レギュラーの川田浩史は、「今回からリアブレーキをベンチレーテッドタイプに変更して、リアも有効に使うことにしています。熱の問題もなく、狙い通りに機能しています。クルマ全体としては、少しピーキーなクルマになっていますが、堤(優威)さん、関(豊)さんはもちろん、24時間レースでご一緒する佐藤さん、箕輪(卓也)くんも上手いので、乗りこなしてくれるでしょう」、と語っています。


ST-4クラスは、OVER DRIVEの66号車ロードスターRF(山市遼平/池内比悠)とTEAM NOPROの37号車NCロードスター(ジョニー小倉/大谷飛雄/山本龍/野上達也/野上敏彦)が参加。NOPROのロードスターは、24時間レース初出場となるため、エントリーしているドライバー全員でナイトセッションまでしっかり走り、夜間の視認性などの確認を済ませています。前回鈴鹿で発生したエンジントラブルについて、野上敏彦代表は、「鈴鹿からあまり時間がなかったこともあり、原因や損傷具合の追求はまだ完了していません。今回は別のエンジンを積んできました。24時間までの間に解明し、対策しておく予定です」、とのことでした。なお、ST-5FクラスのNOPRO MAZDA2もレギュラーの小西岬、加藤芳皓と24時間参加ドライバーの井上雅貴と近藤理がドライブし、クラス3番手タイムを刻んでいました。ST-5Rクラスでは、88号車村上モータースロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼瀬那/吉田綜一郎)が速さで抜きん出ているものの、120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/松原泰世/久米田昴/加藤達彦/吉田恭将/南澤拓実)は、今シーズン初出場の吉田を含む6名全員が1秒以内のベストラップを刻むなど順調な仕上がりを見せています。なお、トップタイムはルーキーの加藤で、88号車に続くクラス2番手タイムを記録しています。また、同3番手には新興チームながらコンスタントな速さを見せる610号車KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児/山本謙悟/大宮賢人)がつけています。こちらも佐藤チーム代表をはじめドライブした5名のベストタイムが揃っており、24時間レースでは上位に絡んでくることが予想されます。また、第2戦鈴鹿で3位表彰台に上がった65 号車OVER DRIVE(外園秋一郎/伊藤裕仁/丹羽英司/平田剛/西川昇吾/宮崎邦紘)がクラス4位、同2位の76号車 PROGRES Racingロードスター(恵木勇哉/塚本ナナミ/長坂圭一郎)がクラス5位に入っています。


本年シーズンのシリーズハイライトである富士24時間レースには、富士スピードウェイの場内キャンプがオープンとなり、付帯イベントも様々予定されており、多くの観客の来場が予想されます。参加チームには、十分準備を進めてレースファンの期待に応えるレースを見せてほしいと願っています。



Text and Photos by MZRacing

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