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日本国内レース

  • 2024/05/13
  • S-Tai

富士24時間レースに向けたS耐公式テストが開催される

5月8日、富士スピードウェイにて「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE」公式テストが開催され、全44台のエントリー中マツダ車は11台が参加しました。今回のテストでは、3回の走行枠と、その間の時間にスポーツ走行が設定され、各車が走行を重ねています。また、日没後には、5月24日〜26日に開催される富士24時間レースに向けた夜間練習走行が行われました。

サーキット周辺の天候は前日から雨、事前の天気予報ではテストデイ当日も午後からやや強めの雨予報となっていました。しかし、心配されていた雨はほとんど降ることがなく、終日ドライコンディションでのテストとなります。一部のセッションでは、コース上で停止車両の回収やオイル処理などによって赤旗中断となるシーンもあったものの、大きなアクシデントはなく公式テストを終えています。

ST-5クラス、昨年のチャンピオンであるTEAM NOPROは、今年も17号車「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦/山本浩朗/上松淳一)と、37号車「DXLワコーズ☆パワーミネラルNOPROデミオ」(ジョニー小倉/川名賢/クーネル石井/加藤芳皓/谷川達也/野上達也)の2台体制です。ST-5クラス唯一のディーゼルマシンである17号車のMazda2は、24時間レース3連覇に期待がかかります。65号車 「odula TONE 制動屋 ROADSTER」(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬/丹羽英司)はこの日のクラストップタイムをマークしています。同じく、OVER DRIVEからST-4クラスに参戦する66号車「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪俣京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁/大崎達也)は、昨年の富士24時間レースでST-4クラス2位表彰台を獲得しており、今年もクラス唯一のマツダ車の活躍に注目が集まります。

今季から参戦している76号車「PROGRESS 高砂ロードスター」(阿野雅樹/加藤潤平/酒井仁/KenAlex/酒井 正和/阿野雄紀)を走らせる、BUZZ PROGRESS Racingは、ST-5クラスのロードスター以外にも、ST-Zクラスに、Mercedes-AMG GT 4で参戦しているレーシングチームです。開幕戦では、76号車は予選のクラス13番手からスタートし、表彰台まであと1歩の4位までポジションを上げてフィニッシュしています。新規参戦のチームが、富士24時間レースでどのようなレースを繰り広げるのか注目です。50号車のLOVEDRIVEロードスターは、富士24時間レースが今季初めての登場です。午前の走行中にエンジントラブルが発生し、日中の走行は断念。しかし、ナイトセッションまでに修復し走行を果たしました。今季は、若手ドライバーを積極的に起用するとともに、東京工科自動車大学校の学生がメカニックとしてチームに参加します。富士24時間レース2連覇の経験がある村上モータースは、88号車と89号車の2台体制。89号車は、開幕戦前のSUGO公式テストでアクシデントがあり、富士24時間レースに向けて修復中のため、代わりの車両を特認で出走させています。120号車の倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/本多永一/織田祥平/久米田昴/松原泰世/菊池峻斗)は、マシントラブルにより限られた時間でしたが、次戦に向けた走行を行いました。トラブルはスロットル関連の電気系であることがわかっており、24時間レースまでには修復されるでしょう。

ガソリン代替カーボンニュートラル燃料を使用する12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/阪口良平/堤優威)は、スポーツ走行枠も活用してS耐に参加しているマシンと、テストカーの2台で走行。堤は、同日に鈴鹿サーキットで開催中のSUPER GT GT300クラスのテストがある多忙なスケジュールの合間を縫っての参加です。午後のセッションと夜間練習走行では、箕輪卓也がドライブ。箕輪は昨年、120号車でS耐デビュー果たして、富士24時間レースを含む計3戦を経験。また、ロードスターパーティレースジャパンシリーズでは、2年連続シリーズチャンピオンを獲得している実力をもつ若手です。今回は、ST-Qクラスの2.0L仕様のロードスターを初めてドライブし、「12号車のドライバーのみなさんからフィーリングは聞いていましたが、実際に乗ってみてまさに言っていた通りことを感じたので、先輩ドライバーのみなさんの凄さに驚かされました。特に、セクター3の登りセクションでは、ST-5クラスのロードスターよりもパワーやトルクを感じることができました。また、昨年の富士24時間レースも120号車で走る機会がありましたが、後ろから迫ってくるマシンのライトだけで距離感を掴むという点が難しく、今年は追い抜きや抜かれる場面のメリハリをしっかりとやりたいと思っています」、と語っています。

55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」(寺川和紘/関豊/井尻薫/佐藤考洋/前田育男)は、2度目の富士24時間レースに向けての最終調整。一時駆動系トラブルで修復に時間をロスしましたが、自動車雑誌Tipoの佐藤考洋編集長がゲストドライバーとして乗車し、車両特性などのフィーリングを掴んでいます。

全7戦で開催されるS耐の中でも、最もレース時間が長いビックイベントとなる富士24時間レース。会場ではレースを観戦するだけでなく、花火やキャンプファイヤーや、バーベキューなどといった様々なイベントコンテンツも行われます。ぜひみなさんも当日はサーキットに足を運んで観戦してみてはいかがでしょうか?

Text & Photos by MZRacing

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