MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

日本国内レース

  • 2023/06/14
  • RPR

RPR西日本第2戦 生涯一番のスタートで本多が最多勝記録を更新!

6月11日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦が開催。16名の実力者が集結したNDシリーズクラスは予選と決勝で多くのドラマを生みましたが、最後に笑ったのは88号車の本多永一。開幕戦で更新したばかりの記録をさらに更新する、堂々21回目のトップチェッカーでした。


西日本シリーズ第2戦のエントリー合計は24台で、NDシリーズクラスが16台、NDクラブマンクラスが8台という内訳です。公式予選は9時10分からの15分間。昨日からの雨は上がっていましたが、路面はウエットのまま。気温22.0℃/湿度94%/路面温度21.9℃というコンディションで始まりました。走行に先立ってのブリーフィングで「本日は予選・決勝を通じてソフトトップを閉めての走行がOK」という通達がありましたので、確認できた全車が空力的に有利なクローズ状態でアタックに臨みました。

当然のように、予選の序盤は全員がコースの状態を確かめながらのアタックでしたが、モニター最上段に登場したのは本多。4月2日の開幕戦で、通算最多となる20勝目を達成した西日本マイスターが、やはり貫禄を見せました。タイムの推移は、2分24秒916→2分15秒397→2分15秒102。

ところが、4周目からはトップも含めて激しく順位が入れ替わります。まずは開幕戦でも予選・決勝とも2位だった97号車の原山 怜が2分14秒608を記録。本多も14秒914と縮めてきましたが、それを上回りました。さらに5周目は14秒台で5名が鎬を削ることに。トップタイムは61号車の米川直宏で2分14秒165。これに本多が14秒229で続き、84号車の吉田和成も14秒295で肉薄。原山はこのラップは14秒704でタイムを削れずに4番手に後退し、67号車の鎌田昌弘も一気に14秒629まで削ってきます。

このあたりから明らかに路面状態が変わったようで、「フルウエットの岡山はよく“アウト→アウト→アウト”が最速ラインと言われていますが、予選後半からオーソドックスな“アウト→イン→アウト”で攻められるようになりました」とのドライバー意見もありました。この難解な状況にいち早く合わせてきた本多が、2分12秒331と一気にタイムアップ。そして吉田も2分12秒687と突き抜けて、残された最後のアタックに入っていきます。

7周目の本多は「厳しいところで別々に3台も引っかかってしまいました」とアタックを諦め、2分14秒086でチェッカーを受けました。一方、参戦3年目の吉田が叩き出したタイムは2分11秒954。堂々のポール獲得です。ちなみに吉田は今季開幕戦の予選5位(決勝8位)がともにベストリザルト。予選後も「自分でもびっくり。決勝は表彰台に立てればと思います」と、控えめなコメントに終始していました。

最後のアタックとなった7周目には米川も2分12秒363を記録して、本多に続く3番グリッドを獲得。そして2列目の最後は鎌田でベストは2分13秒682。以下、2020年の西日本王者の110号車・末金孝夫が2分13秒747、原山が2分13秒922をそれぞれ7周目に記録しました。以上の6台が、シリーズクラスの入賞圏内から決勝をスタートすることになりました。


今日の岡山の空模様は予選後も今ひとつでしたが、なんとかドライ路面に回復して、決勝を迎えることができました。直前の気象条件は気温26.0℃/湿度67%で、レース中に計測された路面温度は29.6℃。14時03分にオールレッドの5連シグナルが消えて、勝負が始まりました。

ポールシッターの吉田も決して失敗ではなかったようですが、2番グリッドの本多のスタートダッシュが圧巻でした。1コーナーへの進入ですでに先行してイン側に位置しているから、もはや勝負は明らかでした。他の上位陣では原山が6番グリッドから2台を抜いて4位までジャンプアップ。後方では、14番グリッドの124号車・松田友明がクラッチミートに失敗してエンジンストール。直後の56号車・小林太一をはじめ、後続の選手たちが落ち着いて回避してくれましたので、事なきを得ました。

さらにオープニングラップの最終コーナーでは、3番グリッドからスタートした米川が吉田のイン側にスーッと入り込むことに成功。続く2周目でさらに勢いを見せたのが原山で、1〜2コーナーで吉田を、バックストレートでは米川をも抜き去って2位まで浮上しました。2周目終了時点で整理すると、先頭は本多で2.434秒という大きなリードを確保。2番手の原山から米川、吉田、鎌田、末金までの5台がそれぞれ1秒以内のダンゴ状態で続く展開になりました。やはり上位グループでのバトル経験が薄かった吉田に、厳しい洗礼が待ち受けていたことになります。

シリーズ上位陣の順位は、ここで一度落ち着きました。ただ勢いが良かったのは、6番グリッドから2位まで浮上した原山。3周目には1.679秒差、4周目には1.246秒差と、徐々に本多との差を縮めていき、5周目には一気に0.469秒差に接近。ここからチェッカーフラッグが振られるまで、1秒以内で背後を脅かし続けました。それでも、先日の開幕戦で通算最多となる20勝目を達成した本多の走りは乱れません。0.377秒という僅差でも、原山を従えて21回目のトップチェッカー。暫定表彰式には3番手でチェッカーを受けた米川までが登壇しました。

ところが、決勝後の再車検で原山のマシンに車両規定違反(キャンバー角)が判明。残念ながら失格という処分になりました。そのため順位が繰り上がって米川が2位、吉田が3位となり、両名ともに初めての表彰台とJAFメダル獲得となりました。以下、4位が鎌田、5位が末金で、6位は小林です。小林は前述の通りで、なんと16番グリッドからの追い上げが実っての入賞。開幕戦3位の実力者ですが、予選での大失敗を決勝で挽回。ゴルフでいうと本日の“大波賞”でしょう。


本多は「4月のレースでスタートに失敗したので、今日は念には念を入れて暖めました。そのお陰か生涯一番というほどバッチリ決まりました。前回も同じことを言いましたが、原山さんとのバトルは楽しいので、次は最後まで隣でお願いします」と、失格になったライバルを気遣いました。

なお、参加8台で争われたNDクラブマンクラスを制したのは21歳の山根 涼。父(山根正和)が営むガレージのレンタカーでの参戦でしたが、見事に初陣を優勝で飾りました。これは同時にパーティレース史上で初めて、親子とも優勝を果たすという快挙も達成したこになります。


西日本シリーズの第3戦はここ岡山国際サーキットで、8月20日に予定。またパーティレースの次の戦いは早くも1週間後の6月18日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、ジャパンツアーシリーズの第3戦が開催されます。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ