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日本国内レース

  • 2021/04/14
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ロードスター・パーティレースⅢがSUGOで開幕。参戦2年目の関が鮮やかな逆転V

今年もロードスター・パーティレースⅢのシーズンが始まりました。宮城県のスポーツランドSUGOで4月10日、北日本シリーズが開幕し、チャンピオンを争うNDシリーズは2号車の関 豊が初優勝。予選6番手からの鮮やかな逆転劇でした。

シーズンオフにコースやパドックを改修したSUGOは本レースがこけら落とし。季節外れの雪に見舞われた前日の合同テストとは打って変わり、気持ちのよい青空が広がる1日となりました。今年の北日本シリーズはNDシリーズとクラブマンが混走での開催。第1戦のエントリーはシリーズが15台、クラブマンが6台となっています。公式予選は10時30分からの20分間。気温は9.7℃、北からの風が2m/secという、絶好のコンディションで始まりました。最初のアタックでトップとなる1分47秒219を出したのは32号車の横田剛。パーティレースには昨年のデビューながら、第3戦を制した実力者です。さらに2周目に34号車の菊池 仁が1分47秒051を叩き出し、上位陣は47秒台の前半にひしめく展開となりました。予選も半ば近くになったところで突き抜けたのが、16号車の上田純司。昨年は最終戦の優勝を含むシリーズ2位の実績を誇りますが、唯一の46秒台となる1分46秒286でライバルたちを圧倒。以下は菊池、2周目に47秒075を出した91号車の沢崎祐一、最終アタックの10周目に47秒092まで削った横田、さらに5周目に47秒096を記録した118号車の野島俊哉が続きます。予選6番手で2号車の関 豊も47秒121と、その差はわずかです。

この日は別のプログラムでコース上に撒かれたオイルの処理に時間を要したため、進行が大幅にディレイ。パーティレースの決勝は14時23分にシグナルがブラックアウトし、ようやく8周の決勝レースがスタートしました。ポールポジションの上田はクラッチミートに失敗。フロントローの菊池が1コーナーまでに先行して先頭に立ちます。3番グリッドの沢崎も4番グリッドの横田の先行を許してしまい、さらに6番グリッドからスタートした関にもパスされます。オープニングラップは菊池の両サイドに上田と横田が並ぶ“スリーワイド”でコントロールラインを通過。1コーナーから2コーナーを抜ける段階ではSUGOを知り尽くしている横田が巧みに前に出ると同時に、関が混乱に乗じて菊池をパッシング。2周目には横田→上田→関の3台がトップ集団となり、その後方で菊池と野島が超接近バトルという状況に変化します。3周目にはトップ3台が再び“スリーワイド”状態に。今度は中央の横田が先頭で通過するも、ストレートでイン側に位置した関が4周目の2コーナーでわずかながら先行することに成功。この後は関→横田→上田という順番で周回を重ねていくことになります。終盤は関が少し抜け出しますが、横田と上田は最後まで一触即発の接近戦。さらに野島も背後にピタリとつけて逆転を狙っていました。結局、上位グループの順位が動いたのは4周目まで。関が北日本シリーズ3戦目で初優勝を果たしました。以下、横田と上田がポディウムを確保。4位に野島、5位に菊池、6位に沢崎の順でゴールしましたが。菊池がキャンバー角違反で失格となったため、5位に沢崎が、6位には31号車の和光博紀が繰り上がって入賞となりました。なお、クラブマンクラスは予選順位の通りに確定。28号車のマツダ ニャンコネンがアドバンテージを活かして初優勝。総合でも8位という成績でした。以下、クラス2位に8号車の須藤利明、同じく3位に89号車の梅原祐一が続いて、規定によりここまでが入賞です。ニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久ではプロとして活躍している関ですが、このパーティレースでは2号車と28号車の2台体制で参加している「モタスポ部ロードスター」のアドバイザーを務めている縁での参戦です。今回はレース運びの巧みさを見せつける初優勝でしたが、「予選では上田さの速さに脱帽です。決勝では菊池さんや横田さんが交代で前に出てくれ、駆け引きが生かせる展開になったのがラッキーでした。チームにも恩返しできましたね」とコメントしました。

SUGOでは翌日の4月11日、北日本シリーズの第2戦が連戦で開催されました。NDシリーズは和光が、予選で前日の上田を凌ぐ1分46秒267を叩き出してポールポジションを獲得。ただし決勝ではスタートのシフトミスで3位に甘んじました。一方で関が今度は予選3位からのロケットスタートを決めて、見事に開幕2連勝の快挙を達成。上田は予選・決勝とも2位に終わりました。またクラブマンクラスの第2戦は、開幕戦と同じ顔ぶれが同じ順番で表彰台に立ちました。

北日本シリーズの第3戦はここSUGOで5月15日(土曜日)に行われます。また、パーティレースの次の戦いは5月5日(祭日)に、茨城県の筑波サーキットで東日本シリーズの開幕戦が組まれていますが、それに先立つ合同テストが4月21日(水曜日)に開催予定です。


北日本シリース開幕戦の動画はこちら  

Text by T.Ishida, Photos by B Sports

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