MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

日本国内レース

  • 2022/11/16
  • ROADSTERCUP

RSC第4戦 山本謙悟が2連勝するも茂木文明が王者に

秋も深まる静岡県の富士スピードウェイで11月12〜13日の週末に、富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)の第6戦が開催され、ロードスターカップ(RSC)の今季最終となる第4戦も12日の最初のレースとして組み込まれました。総合優勝は1,5オープンクラスの23号車・山本謙悟で、第3戦に続く2連勝を飾りました。ただし同クラスのチャンピオンは開幕から2連勝し、第3戦とこの日も山本に次ぐ2位でフィニッシュした7号車の茂木文明が獲得しました。


RSCは排気量やチューニング範囲などで6クラスが設定され、ロードスター4世代の全モデルに門戸が開かれています。今回は4クラス合計で28台がエントリー。NDパーティレースと同じ規定の1.5チャレンジクラスに10台、改造範囲の広いNDの1.5オープンクラスに4台、初代NAと2代目NBが対象の1.6クラスに2台、同じく初代&2代目の1.8クラスに12台となっていました。残念ながら今季は2.0のチャレンジとオープンの2クラス(NCとNDのRFが対象)にエントリーが集まらず(開幕戦のみ2.0オープンが2台で開催)、シリーズとしても成立しませんでした。


公式予選は8時ジャストからの20分間。この日のスピードウェイは絶好のレース日和でした。トップ3のタイムは1,5オープンクラスが独占です。しかもポールポジションを獲得した山本のタイムは2分07秒499と、自らが持つ従来のコースレコード(2分07秒607)を更新。茂木が2分08秒618、79号車の杉浦 良が2分08秒631で続きました。総合4位からは1.8クラスの実力者たちが登場。まずは開幕戦でクラス優勝した12号車の石森聖生が2分08秒890、これに第2戦と第3戦で連勝してポイントリーダーで最終戦を迎えた18号車の小林哲男が2分08秒977と僅差で肉薄。さらに55号車の澤田 薫も2分09秒204で続いています。

以下は総合7位に1.5オープンクラスの14号車・小倉 徹を挟んで総合12位まで、1.8クラスの歴戦の勇士がひしめき合います。そしてエントリー2台の1.6クラスですが、トップは27号車の野木 強でベストタイムは2分11秒050で総合13位。もう1台の34号車・勝とう常時も2分11秒761で総合16位と健闘しています。じつはこの34号車のオーナーは竹田幸一郎で、今年は開幕から3連勝。すでに1.6クラスのチャンピオンを確定していたため、今回は1.8クラスの35号車で“お試し”の出場。竹田の代わりに友人の勝とうが34号車に乗るという、ちょっと複雑な事情がありました。

もうひとつの激戦区、1.5チャレンジクラスは予選から火花が散ります。開幕戦優勝でポイントリーダーの38号車・中村 進が2分14秒544でトップタイムを記録。これに28号車の四條 健が2分14秒691、22号車の藤吉健一が2分14秒979で続きます。さらに今回がデビュー戦だった48号車の山下友基、ランキング2位の1号車・菊池峻斗、パーティレースと二足の草鞋を履いている81号車の川島 修までが6位までの入賞圏内で決勝をスタートします。菊池がクラス5番手に沈んだことで、中村はかなり余裕を持って決勝に臨めることになりました。


気象条件は大きく変わらず、早くも10時45分に8ラップの決勝レースがスタートします。最前列の2台では茂木のダッシュが鋭く、オープニングラップは山本を従えて先頭で戻ってきます。グリッド2列目も同様に石森が杉浦を逆転。同一クラス同士ということでは、後方の1.5チャレンジクラスで大きく順位が動きました。18番グリッドからスタートしたクラストップの中村 進は2台をパスして戻ってきますが、その背後には22番グリッドだった菊池が4台を抜き去って急浮上。逆転してのチャンピオン獲得には、中村より先にゴールするのがマストの菊池がここは意地を見せました。

2周目以降も各所でバトルが勃発。まずは山本が猛然と茂木をプッシュして、2周目のスープラコーナーでトップの座を奪い返します。同じく2周目には、総合3位で1.8クラスの先頭の石森の背後に小林が急接近。勢いはストレートでの加速に勝る小林の方にありましたが、チャンピオン獲得にはクラス優勝したうえに、小林がクラス3位以下という厳しい条件だった石森もブロックラインを死守。それでも6周目終了時点には小林が前に出るなど、この2台は抜きつ抜かれつのバトルを展開します。唯一波乱がなかったのが1.6クラスで、トップの野木を追いかけたい勝とうがオープニングラップで失速。6つポジションを落としたことで、逆転の気配が消えました。

結局、第3戦に続いて山本が先頭でチェッカー受けて、茂木は2戦連続の2位。1.5オープンクラスは出走4台のために、ここまでが表彰対象です。山本は開幕戦の終盤に接触して下位に沈み、第2戦はS耐が同日開催のために欠場と、2戦連続ノーポイント。ここで2連勝して貯金を積み上げていた茂木が、最終戦でも2位の15ポイントを得たことでチャンピオンを獲得しました。続いて1.8クラスの石森が3番目にゴール。最後は同じクラスの小林に7秒という大差を付けての今季2勝目です。今回は敗れた小林ですが、開幕戦の2位に続いて第2戦と第3戦で2連勝を達成していたことでチャンピオンを獲得。小林に1.39秒遅れのクラス3位で澤田がフィニッシュ。さらに2号車の渡邉達也、15号車の中村英貴と続いて、ここまでが規定により入賞となりました。

1.6クラスは順当でした。予選でも上位だった野木が、RSC参戦10年目での初優勝。ただし今シーズンは、チャンピオンを獲得した竹田と常に接近戦を演じていた経緯もあり、優勝にふさわしい走りを披露していました。スポット参戦の勝とうも1.5チャレンジクラスの上位陣に混じって、バトルを楽しんでいました。その1.5チャレンジクラスは中村 進が終始安定した走りで先頭をキープ。2位の四條と3位の菊池までがポディウムに登壇しました。以下、4位にはデビュー戦の山下、5位には予選クラス8番手からジャンプアップした0号車の北田辰男が入賞となり、トロフィーをゲットして帰りました。


1.5オープンクラスを制した山本は「最近は某社の開発ドライバーと一緒にS耐にも出ていますが、彼らから学んだ運転の基礎が大きいです。軽くて許容してくれるロードスターだからこそ、もっと丁寧にと心がけています」と語ってくれました。またチャンピオンの茂木は「昨年は山本さんに献上したタイトルを奪還できたのは嬉しいですが、まだ速さで負けているので来年また挑戦したいです」と決意を披露しました。


1.8クラス優勝の石森は「第3戦で惨敗してから3カ月、ジョイファストさんでメンテナンスしてもらった効果はありましたね。予算が厳しいのですが、来年も続けてみたいです」とコメントしました。そしてチャンピオンの小林は「参戦3年目ですが、昨年末から東海車両さんにお世話になって、劇的にマシンが変わりました。妻の理解とサポートにも感謝しかないです。ライバルの皆さんにも成長させてもらいました」と謙虚な姿勢を崩しませんでした。


1.6クラスで優勝した野木は「8月に還暦を迎えたので、今日の初優勝はいい記念になりました。このNAのレースは絶やしちゃいけないと思っているので、来年も続けようと思います。自慢は自分で色々手をかけたエアロですね」と嬉しそうでした。チャンピオンの竹田は「約30年前にスターレットで始めて、2017年からNAでレースを再開しました。今年は速い人がいなくなったチャンスを生かせましたね。台数が少ないので、自分じゃないかもですがクルマは続行予定です」とコメントしました。


最後に今季2勝目で1.5チャレンジクラスのタイトルを決めた中村 進は「浜松在住なので、岡山のパーティレースと富士チャンの2カ所に参戦して5年目になります。今年の夏に多くのパーツを新品にするリフレッシュを施工してから、明らかに変わりました。今日はスタートで違うクラスの何台かを挟むことができて、楽になりました。来年は違うサーキットにも遠征してみたいです」と振り返りました。


●富士チャンピオンレース


Text by T.Ishida

Photos by T.Ishida/S.Kokubo(Fuji Roadster Cup Community)

MAZDA MOTORSPORTS ロードスターカップ

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ