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日本国内レース

  • 2026/09/17
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JT第7戦 3ワイドを潜り抜けた橋本 隼が今季4勝目で王座確定

大分県のオートポリスで9月13日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第7戦が行われました。全8戦のシリーズも終盤を迎えて、ランキング上位の実力者たちが九州に集結。10周の決勝では序盤から激アツのトップ争いとなり、最後は3台が横並びという一触即発のバトルシーンに展開。最後に笑ったのは、ポイントリーダーでこの戦いに臨んだ157号車の橋本 隼。今シーズンの4勝目を挙げるとともにチャンピオンの座も確定させました。

エントリーはNDシリーズが18台、NDクラブマンが9台の計27台でしたが、前日練習で288号車の山根 涼のマシンにエンジントラブルが発生。そこで58号車でエントリーしていた父親の山根正和が自身の出走を断念し、息子の涼が58号車をドライブして予選に臨みました。さらにもう1台、138号車の西川昇吾も金曜日の走行でクラッシュ。修復作業は終わったものの、ソフトウェア関連の適合に苦しんでいました。ところが今回サポートに来ていただいた九州マツダのスタッフの尽力で、なんとか滑り込みセーフとなりました。
8時10分から行われたブリーフィングでは今回、NDクラブマンクラスに唯一の初出場を果たした25号車の清永竜矢が「初めてのレースで緊張していますが、後方から皆さんの走りやライン取りを見て学ばせていただこうと思います」と挨拶。先輩たちから温かい拍手で歓迎されました。公式予選は9時30分からの15分間。予選前の気温は23.9℃、路面温度28.9℃、湿度78%です。昨日までのオートポリスは雨や霧に見舞われていましたが、本日の天候は曇り。さらに予選中に太陽が顔を見せたためにリザルトでは「晴れ」。一方で路面は「ウエット」と記載されていますが、ドライバーたちに聞くと「ドライに回復」とのことでした。
まずは現時点でのポイントリーダーで、すでに3勝を挙げている橋本 隼が2分21秒622という好タイムで暫定トップに躍り出ます。これに続いたのが開幕戦を制した35号車の深川英寿ですがタイムは2分22秒473。さらに父親のマシンで出走した山根 涼が2分22秒760で暫定の3番手。橋本はすぐにクールダウンしてピットに戻りますが、深川と山根はアタックを継続。それでも深川が2分22秒702で、山根も2分22秒975と、タイムを削ることは叶いませんでした。
前述したように路面はウエットからドライに回復していく傾向だったので、予選が始まってもピットで待機するマシンも数台いました。序盤のトップ3台に続く2分22秒764を予選半ばでマークしたのが128号車の普勝 崚。先日の第6戦・十勝ラウンドでも2位と好調で、ランキングも3位で臨んでいます。そして最後にアタックに出たのが17号車の秋葉星那、147号車の石塚崇宣、152号車の瀬川彰斗、186号車の伊藤 駿の4名ですが、くっきりと明暗が分かれました。
先日の十勝で優勝し、ランキング2位で橋本を追っている瀬川がアタック1周目に出したタイムが2分22秒183。一方で秋葉は2分24秒台で総合19位と不本意な結果でしたが、ランキング4位の石塚はなんとノータイム。予選も残りわずかになった時点でクラブマンクラスの1台が3コーナー先でクラッシュしてストップ。これで赤旗が出て、そのまま予選が終了となってしまったのです。なお、その赤旗が出る直前に最後のアタックを決めたのが、186号車の伊藤 駿。第3戦・鈴鹿のウイナーが2分21秒953を叩き出しました。
総合でも上位を独占したNDシリーズクラスを整理すると、ポールポジションは橋本で、伊藤もフロントローを獲得。グリッド2列目は瀬川と深川が並び、さらに山根と普勝までが入賞圏内で決勝をスタートします。

午後に入ってからのオートポリス上空は雲が目立ってきましが、予選に引き続いて規定通りのオープン状態で決勝を争うことになりました。予選終盤にクラッシュを喫した1台がリタイアしたため、決勝のグリッドには25台が並びました。直前のコンディションは気温24.9℃、路面温度37.4℃、湿度79%で、ドライ路面での戦いです。ほぼオンタイムの進行で13時59分にポールポジションの橋本がスタートラインを切って、10ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まります。
ご覧のように1コーナーに向けては大混戦。2番グリッドの伊藤がダッシュ鋭く並びかけて、早くも勝負の気配です。ここはなんとか凌いだ橋本ですが、よく似たレイアウトの3コーナーで伊藤が再び外から並走に持ち込んで、先頭が入れ替わります。明暗が分かれたのが3列目スタートの2台。5番グリッドの山根は一番内側で行き場を塞がれる格好になり、なんと11位まで後退。逆に6番グリッドから大外に進路を取った普勝は前が開けたこともあり、ポジションを3つ上げて3位でオープニングラップを戻ってきました。
先頭に立ったのは伊藤ですが、橋本も再逆転を狙って背後を脅かし続け、何度かサイド・バイ・サイドというシーンも見られました。それに追いついてきたのが、2周目に普勝を抜き返して3位に復帰した瀬川。逆に4位となった普勝は徐々にトップ3台とは距離が空きますが、背後の深川とはワンパック状態で目が離せません。さらに後方では、200号車のYOSHIKIと14号車の杉原健太が入賞の座を賭けて延々とバトル。終盤に105号車の市原拓真なども追いつき、最後は6位から10位の5台が2.767秒という僅差での大集団となりました。その10位まで追い上げたのは最後尾スタートだった石塚で、なんと15台抜きのショータイムでした。
改めて今回、トップを争う3台のバトルは見応えがありました。今季2勝目を目指す伊藤ですが、すでに3勝を挙げてチャンピオンに限りなく近づいている橋本の方に少しだけ心の余裕があったとしても不思議ではありません。8周目の1コーナーで橋本が前に出ると、ヘアピンで伊藤が抜き返します。さらに9周目の3コーナーでは、これに瀬川も加わって3台が横並びになるスリリングなシーンにはMCも絶叫。この結果、先頭に出たのは橋本で、続いて伊藤と瀬川の順となり、チェッカーフラッグを受けることになりました。順番はどうあれ、このバトルを接触なしで戦い終えた3名に拍手を送りたいと思います。以下、NDシリーズクラスは4位の普勝と5位の深川、6位の市原までが入賞となりました。
参加9台のNDクラブマンクラスもドラマの連続でした。予選クラストップは福岡から参戦の272号車・小林 良でしたが、1周目に失速して全体の最下位まで後退。代わって予選クラス7位(1台リタイアしたので実質6位)からスタートした28号車の竹田和憲がいきなり先頭にジャンプアップ。今年の開幕戦SUGOのクラブマンを制した竹田に対して、3周目からは11号車の若井隆大が背後に迫ります。若井は昨年の最終戦・岡山のクラブマンのウイナー。シリーズのトップ争いにも負けないテール・トゥ・ノーズのバトルが最後まで続きますが、0.244秒差で竹田が逃げ切りに成功。3位の95号車・廣田賢興までがポディウムに登壇しましたが、4位には前述の小林が巻き返して入賞しています。

このジャパンツアー第7戦の結果、橋本のシリーズチャンピオンと瀬川のシリーズ2位の座が確定しました。橋本は「今年で一番シビれたベストレースでした。伊藤さんが素晴らしかったのですが、自分が速いところもあったので、冷静にと言い聞かせていました。やはり勝ってチャンピオンを決めたかったので、ホッとしています。これでロードスターは楽しいクルマだとアピールできたのなら本望です」と振り返りました。

ジャパンツアーシリーズの今季ファイナルとなる第8戦は、11月29日に岡山国際サーキットで開催されます。なおパーティレースの次の戦いは9月27日に茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第3戦が予定されています。


Text by T.Ishida
Photos by B-Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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