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  • 2017/10/05
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RSパーティレース 北日本第4戦 NDは八田、NCは佐久間がチャンピオンに

爽やかな秋晴れとなった10月1日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第4戦が宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。7月9日の第3戦から約3ヶ月ぶりとなる、今シーズンの最終戦です。エントリーはNDシリーズ12台、NDクラブマン1台、NCシリーズ4台の計17台。さらに東北ロードスターカップの4台も加わって、8時15分から15分間の公式予選が行われました。

 

トップを切ってコースインしたのはNCシリーズの64号車・森山晃正で、1周目に1分45秒833を出します。これを追ったのが、前戦でわずかに森山に及ばず2位となり、今度こそ初優勝を狙う7号車の佐久間行雄。3周目に1分45秒445を出して2戦連続のポールポジションを獲得します。3番手には177号車の松浦俊一が続き、優勝して佐久間が4位の場合には逆転王座の可能性があった144号車の岩本忠将は排気系の不具合が発覚し、最下位に沈みます。俄然有利になった佐久間は、「決勝は根負けしないで、優勝で決めたいですね」と、2年連続のタイトルに初優勝で華を添える決意を語りました。

 

NDシリーズはスーパー耐久で優勝経験を持つ実力者、19号車の古宮正信が1分46秒424を出して序盤をリード。一方、開幕3連勝で王手をかけている122号車の八田新一は4番手、2番手と徐々にペースを上げ、4周目に1分46秒375を出して逆転します。八田は「皆さんのレベルが上がってきて、なんとかトップを取れました」とホッとした様子。ただ、その八田を終始追走していた古宮は「あれだけスリップをもらっても、追いつけないから、やはり八田さんは速いです」と脱帽気味です。

予選の後半で輝いたのは、この日が公式戦デビューの90号車・高橋光介。5周目に1分46秒775、6周目に1分46秒723とタイムを削ってクラス3位をゲットします。新潟県長岡市在住の高橋は26歳の好青年で、「NB(ロードスター)で練習していた地元の日本海間瀬サーキットがSUGOに似たアップダウンのあるコースなので、ここは大好きです」とのことです。以下、NDシリーズは173号車の杉野治彦、91 号車の沢崎祐一、92号車の吉岡卓朗の順となりました。また唯一、NDクラブマンクラスで出場の8 号車・中村寛は1分52秒505を記録しています。

 

今回、予選は全クラス混走でしたが、決勝は分割開催となりました。まずはNDシリーズ/クラブマンの決勝が14時24分に始まりました。

ポールポジションの八田は確実にスタートを決めて、1コーナーに先頭で進入します。その後は着々とリードを広げ、8周のレースをポールtoウイン。4連勝のパーフェクトで、パーティレースでは初のシリーズチャンピオンに輝きました。

その後方で激しかったのが、表彰台を巡るバトルです。1周目の1コーナーで3番グリッドの高橋がいくらか膨らむと、4番手スタートの杉野がすかさず前に出て、さらにポジションアップを狙います。ところが杉野は2周目のS字で前を行く古宮に接触してスピン。一度ピットに入って戦線を離脱します。そこで今度は高橋に加えて、予選5位の沢崎と同6位の吉岡の3台が、2位の古宮を追う展開となります。

4周目の馬の背では高橋が古宮に並びかけ、前に出たかに見えますが、SPで古宮が挽回。ここで高橋にデビュー戦の試練が訪れ、一気に沢崎、吉岡にも抜かれてしまいます。その後も、この3台が接近戦を続けたため、マージンを広げた古宮は一人旅の2位でゴール。さて、ファイナルラップの直線で吉岡に対してブロックラインを取った沢崎ですが、なんとシフトアップを忘れてコントロールライン寸前で失速。0.04秒差で吉岡が3位となるドラマが待っていました。

八田は「先週の富士で決めたかったのですが(接触してしまい)、今日やっと楽になりました。後は同じチームで(東日本)NBの岡澤君にも続いて欲しいです」と、新婚の後輩にエールを送りました。

4位に沢崎、5位に“来シーズン本格始動”の車名で参加した初レースの高橋が入り、6位には9番手スタートから順位を上げた20号車の五賀貴男が滑り込みました。また唯一、NDクラブマンクラスで出場の中村は無事完走。中村は「予選は空気圧を高くしすぎ、決勝は逆に低すぎましたね。まだまだ修行が足りません」と少し反省気味です。

 

NCシリーズと東北ロードスターカップ混走での決勝は15時13分に始まりました。こちらは合計8台、10周でのレースです。NCシリーズの4台は全車クリーンにスタート。実は2番手スタートの森山にとって、ここSUGOは過去3勝している相性抜群のコース。1コーナー、馬の背と左右にノーズを振って、先行する佐久間の隙をうかがいますが、なかなか横並びにまではなれません。

佐久間、森山、3番手の松浦がそれぞれコンマ5秒以内の差で、周回だけが淡々と過ぎていきます。最後の急勾配の坂を登りきった3台は横に広がってチェッカー。佐久間と森山が0.189秒、森山と松浦は0.122秒という僅差でしたが、順位は変わらず。佐久間が嬉しいキャリア初優勝と2年連続のシリーズチャンピオンを手にしました。

佐久間は「15年間、51回もレースして一度も勝てなかったけど、続けてきてよかったです。今度は筑波でも勝ちたいですね」と、次の目標を見つけたようです。森山は「一度くらいチャンスはあると思っていましたが、今日の佐久間さんは違っていました。完敗です」と、勝者を称えました。

 

ロードスター・パーティレースの次の戦いは、西日本シリーズの今シーズン最終となる第4戦。人気のスーパー耐久シリーズの最終戦が行われる週末、10月14日の土曜日に岡山国際サーキットで開催されます。

 

Text & Photo by B-Sports

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