MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

日本国内レース

  • 2016/08/01
  • RPR

NDは鎌倉裕貴が独走で3連勝。NCは波乱の連続で森山晃正が初優勝!

宮城県のスポーツランドSUGOを舞台に、今年から北日本シリーズとして独立したロードスター・パーティレースⅢ。7月10日には新型NDシリーズの第3戦と、NC/NBシリーズの第2戦が開催されました。両シリーズが揃って開催されるのは、SUGOでは今年初めてです。しかもNC/NBシリーズは、2014年からこちらで開催されている東北ロードスターカップ(以下RSC)と混走のイベントになっています。こちらも合わせて、エントリーは合計で24台を数えました。3世代の色とりどりのロードスターが揃うと、パドックはお祭りのように賑わいます。

レース当日の朝は前日の雨模様から一転した晴天で、すでにかなりの暑さです。今回は「SUGO チャンピオンカップ」という大会の中での開催で、決勝レースは 4つのみという比較的余裕のあるスケジュール。しかもNDシリーズが3番目で、NC/NBシリーズが最終レースとなる関係で、NDの予選は 10時50分からとゆっくりめのスタート。15分間で行われました。

2戦連続2位の ♯82 兼原洋治が、いきなり計測1周目で 1分48秒091 を出します。チーム・テラモス所属で開幕2連勝の ♯56 鎌倉裕貴は 1分48秒205 で続きますが、そこからタイムを縮めることができません。緊急ピットインした鎌倉は寺田陽次郎監督から一喝されて、渾身の全開アタック。1分47秒856 を叩き出すと同時にチェッカーフラッグを受けます。2番手の兼原以下は ♯27 石川和也、♯4 岩岡万梨恵、♯122 後藤満、♯41 北平絵奈美と続きました。

初出場の後藤を除く3名の予選順位は、5月15日の第2戦の決勝順位(3位に北平、4位に岩岡、5位に石川)とは完全に逆ですから、予断を許しません。冷静にタイムを見ても、岩岡以下の3選手はわずか 0.155秒差にひしめく混戦です。

NB/NCの予選は、雲が出て少し過ごしやすくなった 12時15分から。開幕戦NCウイナーの ♯54 小松寛子が計測2周目に 1分46秒665 を出してリードしますが、約9分経過後、混走の東北 RSC の1台がコース上に止まったために赤旗中断。残り5分ほどで再開してからNC勢の争いが激化します。♯69李政祐(リー・ジョンウー)がなんと 1分46秒664 と、小松を 1000分の1秒上回って大逆転のポール獲得。2週間前の富士スピードウェイのレースで初優勝した勢いを見せました。

NC勢では ♯54 森山晃正も 1分46秒864 で僅差の3位に続きます。以下は ♯7 佐久間行雄、♯144 岩本忠将の順。森山と岩本は今季初めてのSUGO参戦となります。またNB勢は、昨年のチャンピオン♯165 岡澤清英が 1分51秒880 でクラストップとなり、 同じくランキング3位の ♯96 小森晴夫が続いています。

14時35分から8周で行われたNDの決勝は、ポールの鎌倉が1周約1秒ずつ差を広げ、余裕の3連勝を果たします。6周目には 1分48秒061 と、予選だとしてもポール獲得となる驚異のファステストを達成。2番手の兼原も事実上の一人旅状態で、予選順位を守りました。3番手の石川も序盤は順調に周 回を重ねますが、終盤にドラマが待っていました。予想通り、スタートから激しく競り合ったのが、予選4番手以下の3選手。まずは5番手の後藤がダッシュを決めて、オープニングの1~2コーナーで岩岡を交わします。しかしバックストレートでは岩岡が加速に勝り、馬の背コーナーで後藤を抜き返します。さらに2周目の1~2コーナーでは、北平が後藤をパッシング。そして3周目のバックストレートで、北平がチームメイトの岩岡を抜いて4番手に浮上します。

ここから北平は、3番手の石川を追撃開始。5周目以降は1秒以内の僅差にロックオンして、チャンスをうかがいます。そして最終ラップ、やはり勝負をかけたのは下りのバックストレート。馬の背コーナーで順位が入れ替わり、先にホームストレートに姿を見せたのは北平。これで第2戦に続く2度目の表彰台の座を、今度は自力で獲得しました。
鎌倉は「予選では低めを選んだ空気圧にアジャストできませんでしたが、なんとか修正して間に合いました。もっともっと練習して、4連勝を狙っていきます」と振り返りました。

15時35分から10周で行われた2レース目のNB/NCの決勝は、NCに波乱が起きました。3番手の森山が絶好のスタートでポールだった李のインに入り、1周目は小松と李を引き連れて戻ってきます。しかし2周目、小松が最終コーナーの立ち上がりで姿勢を乱し、イン側のガードレールに接触してストップ。セーフティカーが入ります。

5周目が終わったところで競走が再開。森山と李のトップ争いと、4番手からスタートした佐久間と5番手だった岩本のポディウムをかけた戦いは最後まで大接戦。混走の RSCの1台を含め、ほとんど3ワイド状態で最終ラップに入った森山と李でしたが、最終コーナーでミスした森山を李が交わして、わずか 0.126 秒差でトップチェッカー。佐久間は6周目に岩本を抜いて、2戦連続のポディウムに滑り込みます。 NBは一旦小森が先行したものの、すぐに岡澤が抜き返し、終わってみれば大差で岡澤が2連勝を果たしました。李は「2速ギアが不調で、最後までもってくれたのが奇跡です」と喜びました。NB優勝の岡澤は「カップカーは速いですね。SUGOは楽しいのでまた来ます」とのことでした。

ところが、暫定表彰が終わったあと、最後にドンデン返しが待っていました。李がセーフティカー導入中の黄旗表示区間で追い越しをしたことで 30秒加算のペナルティを受け、NCシリーズの優勝は森山に転がりこみました。「勝ったと思ったらミス。で、2位だと思ったら優勝。タナボタです」と森山はコメント。昨年の富士の特別戦以来ですが、シリーズ戦では初の優勝となりました。

北日本シリーズの次戦は若干の日程変更があって、9月10日の土曜日に開催されます。NDシリーズは早くも最終の第4戦となり、NC/NBシリーズはここが3戦目となります。NDは3連勝の鎌倉、NBは2連勝の岡澤、そしてNCは連続2位の佐久間の3選手が有利な状況ですが、パーティレースでは1戦でもノーポイントに終わると大逆転があり得ます。

なお、各地区のNDシリーズで上位に入ってポイントを獲得したドライバーには、12月3日の岡山国際サーキットにおける「日本一決定戦」への出場権が与えられます。さらにこのランキングには、9月25日に富士スピードウェイで開催される特別戦のポイントも加算されることが決定しています。

Photo & Text by B-sports

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ