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  • 2025/11/19
  • S-Tai

S耐最終戦、ロードスターRFがST-4クラスで準優勝

11月15〜11月16日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦「S耐FINAL FUJI」が開催されST-4クラスで66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF(猪股京介/徳升広平/池田拓馬/宮崎邦鉱)が2位表彰台に上がりました。

2025年のS耐も、爽やかな秋晴れとなった富士スピードウェイで、ついに最終戦を迎えました。今大会にはST-Qクラスに12号車 MAZDA SPIRIT RACING RS Future Concept (川田浩史/関豊/堤優威)、55号車 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future Concept (寺川和鉱 /井尻薫/阪口良平/前田育男)、ST-4クラスに37号車DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆ NCロードスター(ジョニー小倉/大谷飛雄/大井貴之/山本浩朗)、66号車odula TONE MOTULロードスターRFの計4台が参加しました。ST-5クラスは前回の岡山ラウンドが最終戦となっており、今大会での出走はありません。

今回はサポートレースとして、入門カテゴリーである「S耐チャレンジ」が初開催されています。こちらは、ドライバー2名で60分間を走行するミニ耐久レースです。スーパー耐久未来機構(STMO)によると、エントリー受付開始後すぐに定員が埋まるほど、想定以上の人気があり、若い年代を中心に女性ドライバーの参加も多いとのことです。参加した全42台のうち19台をロードスターが占めており、来シーズンは、S耐のサポートレースとしてSUGO、もてぎ、富士での3戦が予定され、今後もモータースポーツの裾野拡大と普及を目指すとのことです。初開催の決勝レースでは、村上モータースロードスター(吉田郷史/鈴木英吾)がSC-Rクラスでのポールトゥウィンを飾っています。また、日曜日の決勝レース前には、日米交流の一環として、NASCARの6台によるデモンストレーション走行などが行われ、多くの注目を集めました。

決勝レースは、ST-4クラスの66号車ロードスターRFがクラス3番手スタートし、好燃費と速さで追い上げを見せ2位表彰台を獲得しました。チーム代表の武地孝幸は「ストレートの速さでは厳しい部分もありますが、ロードスターの軽さと好燃費、そしてメカニックの完璧なピットワークで表彰台に上がることができました。今シーズンは、開幕のもてぎラウンドこそ落としてしまいましたが、その後の鈴鹿で勝利し、オートポリスでも表彰台を獲得でき、来年につながる良いレース ができたと思います」、とコメントしています。一方、今シーズンからNCロードスターでST-4クラスに挑んでいる37 号車TEAM NOPROのチーム代表野上敏彦は、「シーズン最初の頃はトラブルもありましたが、順調にデータ採りや分析を進めてきました。来年に向けては、空力などの分析を進めていきたいです」、と来季に向けて準備を進めている様子を語ってくれました。

ST-Qクラスの55号車 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future Conceptは、今回からマツダ独自のCO₂回収装置「Mazda Mobile Carbon Capture(マツダ・モバイルカーボンキャプチャー)」を搭載。カーボンニュートラル燃料である、「HVO(水素化植物油)バイオディーゼル燃料」を使用して走行しながら、排出ガス中のCO₂を吸着することでカーボンネガティブが実現可能であることを実証しました。また、シフト操作の効率化を目的にHパターンシフトからシーケンシャルシフトに変更し、フロントのスプリッターのアップデートが行われています。また、ダンパーにもチューニングが施されています。決勝レースでは、予選総合44位からスタートし、120周を総合34番手で力強く走り切っています。また、12号車のMAZDA SPIRIT RACING RS Future Conceptは、ブリヂストンの再生可能資源比率を高めたサステナブルタイヤ「ENLITEN」を装着。途中でピンが折れてボンネットフードが浮くトラブルがあったものの同じく120周を無事に完走しシーズンを締め括りました。

ドライバーの堤優威は、「新しいタイヤに関しては、ちゃんと比較テストをしてないのでピークや持ちがどうとかはわからないんですけど、このサステナブルなタイヤでレースをしっかり走り、タイヤトラブルが1回もなかったというのは、ぶっつけ本番にしては良い結果だったと思います。使用前後のフィーリングもあまり変化がないし、ロングを走っていても何も問題ないと感じました。また、ピックアップ(タイヤデブリを拾う)も少ないですね」、と語っています。

MAZDA SPIRIT RACING代表の前田育男は、レース後にチームメンバーを集め、「今回はノートラブル、ノーアクシデント、ノーペナルティを目指してここにやってきましたが、皆さんのおかげで目標を達成して無事レースをフィニッシュすることができました。55号車と12号車による抜きつ抜かれつのバトルができ、ファンの皆さんにも見応えがあったことでしょう。また、ライバルに対しても良いレースができたと思います。この活動を今後もより実りあるものにしたいので、力を合わせましょう」、と挨拶しました。

今シーズンもマツダ車への熱い応援をありがとうございました。レースウィークに来シーズンのカレンダーが発表されました。2026年は3月1日にモビリティリゾートもてぎにて公式テストが行われ、開幕戦は3月21日〜22日に同じモビリティリゾートもてぎで開催予定です。

Text and Photos by MZRacing

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